【CES】ビクター、iPod対応テレビや3Dなどブース展開

-新Everioやノイズキャンセルヘッドフォンも


会期:1月7日~1月10日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Las Vegas Hilton
   The Venetian


 例年近隣のホテルでプライベートショーを開催していたJVC(ビクター)は、2010 International CESではLVCCにブースを設け、一般来場者向けにも新製品を訴求している。

 新製品としては、ビデオカメラ「Everio」の新モデルとして裏面照射型CMOSや新手ぶれ補正機能を搭載した「GZ-HM1」や裏面照射型CMOS+Blutooth搭載の「GZ-HM550」、iPod Dock搭載の液晶テレビなどを出展。Everioについては小寺信良氏の記事で詳しく紹介している

GZ-HM1GZ-HM550
「LT-42P510」(左)、「LT-46P510」'右)

 テレビの新製品としては、iPod Dockを搭載した液晶テレビ「TeleDock」の32型「LT-32P510」、42型「LT-42P510」、46型「LT-46P510」を用意。いずれも1,920×1,080ドットの倍速フルHDパネルを採用している。米国では今春の発売を予定しており、価格は未定。

 特徴はiPodを装着可能なDockを搭載していることで、iPod内のビデオ再生や、iPodのメニュー表示を行ないながら、テレビのリモコンで楽曲選択などが行なえる。スライドショー表示にも対応。また、テレビとパソコンをUSB接続し、iPodがテレビに装着されると自動的にPCの電源を起動する機能も装備したという。

LT-46P510iPod用Dockを本体中央に装備する
IF-2D3D1(中央)で、2D映像を3D化して「GD-463D10」に表示

 3D関連では、2D映像を3D映像にリアルタイムで変換する業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」の展示も行なっている。IF-2D3D1では、「Line-by-Line」、「Side-by-Side」、「Above-Below」、「Checkerboard」の4種類の3Dフォーマット出力が可能となっており、デモでは2D映像を入力し、Xpol技術を使った同社の46型液晶3Dディスプレイ「GD-463D10」に表示。偏光メガネで3D視聴するデモを実施している。

 また、専用のシアタールームでは2台の4K/D-ILAプロジェクタ「DLA-RS4000」を使った4K2K(4,096×2,400ドット)投射のデモを行なっている。

3Dディスプレイ「GD-463D10」で、富士フィルムの3Dデジタルカメラで撮影した映像を表示4K/D-ILAプロジェクタ「DLA-RS4000」

 そのほかディスプレイ関連では、厚さ6.5cmという超薄型液晶ディスプレイの「LT-32WX50」も出展。既に販売開始しているが、薄さと軽さを活かし、さまざまな場所に設置できるマルチメディアディスプレイとして提案している。

薄型ディスプレイの「LT-32WX50」設置イメージ

 また、ヘッドフォンの新製品も多数発表。「HA-NC260」はポータブルタイプのノイズキャンセルヘッドフォン。小型のハウジングながら40mm径のネオジウムマグネットドライバを装備し、最大90%ノイズ低減が可能という。電源は単4アルカリ電池で、ハウジングに内蔵。3月発売予定で、価格は199.95ドル。

 「HA-FXC80」は、独自の「Micro-HDドライバ」を搭載したイヤフォンで、遮音性の高さと高音質を両立したという。価格は59.95ドル

HA-NC260HA-FXC80iPod nanoにカラーマッチしたカナル型イヤフォンなども多数発売する
土管型のiPod/USB/CDスピーカー「RV-NB50」も1月発売。価格は約300ドルiPodオーディオシステム「RD-N1」

(2010年 1月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]