ニュース
Ayre、430万円のリファレンスパワーアンプ「MX-R Twenty」
(2014/10/30 19:37)
アクシスは、米Ayre Acousticの新リファレンスパワーアンプ「MX-R Twenty」を11月より発売する。価格は430万円(ペア)。カラーはシルバーでブラックモデルは440万円となる。
Ayreのフラッグシップパワーアンプ「MX-R」(2006年発売)の後継機で、Ayre創立20周年記念モデルとなる。アルミブロック削り出しシャーシとヒートシンクを一体化したモノコックや、ディスクリートデバイス構成は継承しながら、内部回路の改善などでリニューアルした。出力は300W(8Ω)/600W(4Ω)、ゲインは26dB。
MX-Rに対し、「筐体とトランス以外の全てに及ぶ変革」が行なわれたとしており、ゲインステージのEquiLockを構成するカレントミラー回路を最適化したほか、出力段にはダブルダイヤモンド回路を搭載。完全バランス構成で、ホット側コールド側それぞれにパラレル構成を成すバイポーラデバイスによる出力トランジスタを搭載し、立上りのスピードと位相特性を改善するとともに、駆動能力の強化が図られたという。電源は、新開発のAyreLockリニア・パワーサプライで、従来の倍以上に及ぶ電源容量により圧倒的なパワーでその駆動力を支えるとする。
AyreLockパワーサプライは、従来のシングルパワートランジスター出力方式によるレギュレータに替え、コンプリメンタリー・プッシュプル出力のパワーサプライ・レギュレーターを搭載。信号のダイナミックレンジによって変動する電流値に瞬時に反応し、要求される電圧/電流を極めて高い安定性で的確に供給するという。パワーサプライの整流素子には、従来より低損失/大容量を実現するTO-247パッケージの新デバイスを採用。併せて、従来のほぼ2倍のキャパシター群を搭載し、音の鮮度とダイナミック動特性を向上させている。
また、Vishay foil SMTユニット抵抗を信号経路の全てに採用するなど高品位抵抗群を採用し、さらなる高音質化を追求したとする。
フル・バランス、ディスクリート回路構成などの基本構成や、徹底した防振/制振性能と電磁的シールド性能を発揮するヒートシンク一体型シャーシはMX-Rを継承。プリアンプ「KX-R」や2台のMX-R間での電源ON/OFFの同期がとれるRJ-11ポートも備えている。消費電力は最大750W(待機時45W)。外形寸法は280×480×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23kg。