ミニレビュー

エヴァ完全ワイヤレス開封! マットなカラーとグッとくるデザインが最高

パッケージ。左から「3Dオーディオイヤホン」、「完全ワイヤレスイヤホン」の初号機、2号機、Mark.06

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を記念し、エヴァンゲリオンとfinalがコラボした「EVA2020×final完全ワイヤレスイヤホン」。日テレポシュレやエヴァストアで先行販売されており、一般販売も期待される製品だ。編集部に初号機、2号機、Mark.06の3種類すべてが届いたので、開封してみた。使用感や手に取った印象をレポートする。

【記事更新】8月6日より一般販売が開始される事が発表されました。7月27日から予約受付がスタートしています。詳細はニュース記事を御覧ください。(7月27日12時)

完全ワイヤレスイヤフォンは、エヴァンゲリオン各機をモチーフにしたオリジナルデザインで、カラーは、碇シンジが搭乗する「初号機」、式波・アスカ・ラングレーが搭乗の「2号機」、渚カヲルが搭乗の「Mark.06」が用意されている。日テレポシュレでの価格は各18,000円。

初号機の本体と付属品

パッケージの段階から完全に“エヴァ”だ。カラーは各エヴァンゲリオンをイメージしたもので、“シンクロ率”っぽいデザインが施されている。開くと使用前の注意事項の書かれた紙と筐体が入った充電ケースが入っている。パッケージ内下部の箱の中にイヤーピースと充電用USBケーブル、説明書なども同梱している。筐体には絶縁用のシールが貼ってあるので、ケースを充電する前に剥がしておこう。

2号機とMark.06のパッケージを開いたところ

3種とも筐体、ケースともにマットな色合い。「初号機」はそのカラーリングで、あまりエヴァに詳しくない人が見ても、これが“エヴァ関連グッズ”であると分かりそうで、注目を集めそう。「2号機」「Mark.06」の筐体のみに関してはエヴァファンであれば分かる程度で、周囲の視線を気にせずに普段使いできるような印象だ。凹凸のあるフェイスカバーやマイク周りのデザイン、ボタンの質感がアニメに登場する近来的なデバイスっぽくて素敵だ。電源ONや筐体の充電状況を知らせるライトもボタンの隙間にある。

初号機
2号機
Mark.06
筐体のボタンの隙間が光る

充電ケースは幅と奥行きでそこそこ大きさがあるが、厚さがそこまでないのでズボンのポケットやバッグに入れて持ち運びやすい。ケースの形状とフタのマグネットの強度も相まって、片手で開けることはできない。一方でケースを落とした際に中身が出る心配はなさそうだ。

少し大きいが、平べったいのでポケットに入れやすい
筐体は小さめ

バッテリー容量はLEDインジケーターで表示される。一般的な丸い印で色も白だ。ここはできれば、エヴァの瞳の様な形状や、カラーリングにして欲しかった。ケース全体のデザインは凹凸感や、カラーごとに別パーツになっている様な仕上がりが魅力的。光の当たり方でちょっと印象が変化するところがかっこいい。

数種類のパーツを組み合わせた見た目で凹凸のあるデザインもかっこいい
開いたところ
インジケーターは一般的

筆者のお気に入りは2号機カラー。普段から持ち歩いているレッド系とも馴染むのもそうだが、「アスカっぽさ」が感じられるのがいい。ちなみに、Mark.06のオレンジの部分とは若干色が異なっており、2号機の方がやや黄色寄りで、レッドと組み合わさることで全体を少し引き締めている印象がある。ホワイト×オレンジの0号機カラーも普段使いしやすそうだが、ラインナップにないのは意外だった。

並べてみた
普段の持ち物と合わせても馴染むレッドで愛着が湧いてくる

「エヴァといえばこれ」といった印象の初号機カラーは、アクセントカラーのグリーンが蛍光色っぽいことも相まって、ケースを取り出したらかなり目立ちそうだが、ある意味この3種の中で、一目でエヴァ関連グッズだと分かるのはこの初号機カラーだけなのでは、とも思う。Mark.06は、濃紺にやや赤めのオレンジがアクセントになっていて、こちらも普段使いしやすそうな色合いだ。

充電ケース裏面
充電端子はUSB-C

機能面では、作中のオペレーター 伊吹マヤ(CV:⻑沢美樹)のガイド音声が収録されており、ケースから筐体を取り出すと自動的に電源が入って「システム起動します」と流れる。……のだが、電源ONとペアリングがあっという間に完了するため、のんびり装着していると聴き逃してしまう。なお、ペアリングを設定する際には「シンクロ開始します/完了しました」「接続されました/解除されました」の音声も流れる。ケースに戻せば自動的に電源OFFになるが、筐体のボタンを使えば「システム終了します」の音声も聴ける。

Bluetooth 5.0準拠でプロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFP。コーデックは、SBC、AAC、aptXに対応している。ウォークマンNW-A100シリーズにaptXで接続して使ってみたが、混雑する乗換駅などでない限り途切れることなく快適に使えた。ケースから取り出してからの自動接続もスムーズだ。

音質面では、低域から高域までバランスがとれている中で、やや低域を主張する印象。「魂のルフラン」のRoseliaカバーを聴いてみると、迫力のあるベースが響き、それに負けない立体感のある女性ボーカルがクリアに聴こえた。

イヤーピースはSS〜LLまでの5サイズ付属。筆者がちょうど良いと感じたのは、予め筐体に装着されていたMサイズで、圧迫感は感じず、走ってもしっかりとフィットしていてつけ心地が良い。イヤフォンをつけっぱなしにするのが少し苦手な筆者でも、2時間ほど使い続けていてあまり不快感はなかった。

筐体の裏側は共通。これは2号機のもの
ケースのイヤフォン側充電端子

まさかのイヤーピースにキャライメージカラー「EVA2020 × final 3Dオーディオイヤホン」

コラボイヤフォンはこれだけではない。有線イヤフォンの「EVA2020 × final 3Dオーディオイヤホン」も発売予定だ。価格はオープンプライスで、実売は2,980円前後(税込)。なお、このイヤフォンはポシュレで「EVA2020×final完全ワイヤレスイヤホン」の先行予約販売特典でもあり、完全ワイヤレスを買うとセットになっている。

一見すると普通の有線イヤフォンだが、こちらもデザインに特徴が。イヤフォンジャックが、作中でエヴァンゲリオンの背部より電源供給がされる“アンビリカルケーブル”をモチーフにした形状になっているのだ。こちらも開封してみよう。

EVA2020 × final 3Dオーディオイヤホン

イヤフォン自体はシックなカラーだが、開けて驚いたのが付属イヤーピースの“裏側”。軸の部分がカラフルで、このカラーバリエーションがエヴァパイロットのプラスグースを表しているようだ。思わず「そこかよ」と声が出てしまった。濃いブルーはおそらくシンジ(もしくはカオル?)、白はレイ、ピンクはマリ、赤はアスカと思われる。

パッケージ(左)と中身(右)
キャラ要素があるカラーリングのイヤーピース。濃いブルーは最初トウジかと思ったが多分カヲル

筐体には左右それぞれ「EVA 2020」「final」の文字が印字されており、「final」側に目立たないが「R/L」も刻まれている。

左右それぞれに刻印されている「EVA 2020」
「final」の刻印とRの刻印も
finalのロゴマーク

店頭予想価格が3,000円を切る安価なイヤフォンだが、「魂のルフラン」Roseliaカバーを再生すると、低域から高域までバランスの良い印象で、女性ボーカルが自然に聴こえる。不自然な響きなどは感じなかった。

プラグを差し込むとこんな感じ

野澤佳悟