ミニレビュー
HUAWEI×デビアレ新開発ドライバ搭載「FreeBuds Pro2」。AV Watch限定15% OFF
2022年7月28日 08:00
「ファーウェイの完全ワイヤレスイヤフォン」と聞くと、「ああ、スマホの周辺機器として出しているヤツね」という“オマケ”的なイメージを持っている人もいるかもしれない。だが、近年はあのオーディオメーカー・Devialet(デビアレ)と共同開発するなど、かなりガチで作り込んでいる。
特に、先日発表されたばかりの「HUAWEI FreeBuds Pro 2」(オープンプライス/実売26,800円前後)は、ダイナミック型ドライバーに加え、完全ワイヤレスでは世界初搭載というマイクロ平面ユニットを内蔵。LDACにも対応し、Devialetと共同でチューニングを行なうなど、注目のモデルだ。実際に音を聴くと「スマホのオマケとか言ってすみませんでした」と謝りたくなるほど、驚きの音質に仕上がっていた。
AV Watch読者限定で15% OFFクーポン
HUAWEI FreeBuds Pro 2のカラーバリエーションはセラミックホワイト、シルバーフロストに、新色シルバーブルーを加えた3色。このうちシルバーフロストAmazon限定販売となる。
なお、7月26日~8月14日までAmazonでは、10% OFF(2,680円引き)のクーポンが使用できる。さらに、今回試聴機を借りたところ、AV Watch読者向けに、さらにAmazonでシルバーフロストモデルが+5%、計15% OFFとなる限定クーポンを発行してもらえる事になった。AV Watch限定クーポンが使用できる期間は7月28日~7月31日まで。購入を検討している人は活用して欲しい。
AV Watch限定クーポンコード: AVWHUAWEI
(使用期限:7月28日~7月31日)
※カートに投入する際に2,680円引きクーポンを適用
※「レジ」画面の「ギフト券、種類別商品券、またはプロモーションコードを追加する」欄に「AVWHUAWEI」を入力してください
価格を超える高級感
FreeBuds Pro2の形状は、いわゆるスティックタイプで、イヤーピースも搭載しているタイプ。AV Watch読者には「AirPods Pro的なタイプ」と言えば、わかりやすいだろう。
セラミックホワイト、シルバーフロスト、シルバーブルーの3色展開で、今回はシルバーフロスト、シルバーブルーをお借りした。
箱から取り出して、充電ケースと本体を手にすると思わず「カッコよ!!」と声が出る。ケースはマットな仕上げで落ち着いた色味なのだが、背中にファーウェイとデビアレのロゴが光沢のあるプレート状にデザインされており、パカッとケースを開くと、これまた光沢が美しい本体が現れる。
金属製ではないのだが、見た目としては一瞬「チタン製?」と思ってしまうほど仕上げがキレイだ。完全ワイヤレスとしてはやや高価な部類とはなるが、価格を超える高級感を感じる。
装着感も良好。筐体の丸く膨らんだ部分が、耳穴の手前の空間にスポッとハマる事で、イヤーピースを深くまで挿入しなくてもOK。首を振ったり、少し駆け足した程度ではまったくズレないホールド性の高さがありつつ、イヤーピース部分がキッチリ耳穴の出口付近を密閉するので遮音性も高い。
なお、装着感については、アプリで装着状態をチェックできるため、自分の耳にあったイヤーピースを選択可能だ。
アクティブノイズキャンセリング機能を備えているが、それを使わず、単に耳に装着しただけで、外の騒音をかなり遮断してくれる。閉塞感は抑えつつ、高い遮音性を実現するこのイヤフォン形状は、つくづく良くできている。
ユニットは、11mm口径のダイナミック型と、新開発のマイクロ平面振動板ドライバーを組み合わせたデュアルスピーカー構成。ダイナミック型は、磁気回路に4つのマグネットを使って駆動力を高め、14Hzからの迫力ある重低音再生ができるそうだ。ネットワークにはデジタルクロスオーバーを使っている。
高域を担当する平面振動板ドライバーは、こちらも4つのマグネットを使い、平面コイルを駆動し、平面の振動板をドライブ。音をポートから出力するタイプで、振動板の面積が大きいにも関わらず、俊敏に動作するため、高いレスポンスで豊かなサウンドが再生できるそうだ。完全ワイヤレスで平面振動板を使ったのは、この製品が初めてだそうだ。ドライバーとしては48kHzまでの高域を再生する能力があるという。
また、「AEM(アダプティブ・イヤーマッチング」という技術も搭載。耳の近くにあるマイクを使い、反響する音を検出し、耳の形(外耳道)や装着状態に応じて、再生する音を最適化するというものだ。イヤフォンの装着具合は、例えば立っている時と座った状態でも少し変化するが、そうした細かな変化にもAEMテクノロジーで随時最適化し、高音質をキープするという。要するに、何も気にしなくても最適な音で再生してくれるというわけだ。これとは別に、アプリでユーザーの好みにイコライジングする事もできる。
コーデックとしては、LDACをサポートし、ハイレゾデータもワイヤレスで再生できる。
ノイズリダクションは、3基のマイク活用して音を繊細に拾い、周囲のノイズを最大-47dBキャンセル。「くつろぎ」「標準」「ウルトラ」の3モードを備えている。
通話用には3基のマイクに加えて骨伝導センサーも活用。1億個以上の学習サンプルを使ったというディープニューラルネットワークアルゴリズムも用いて、クリアな声で通話できるとのこと。
音を聴いてみる
では、サウンドをチェックしよう。
Pixel 6 Proを使い、LDACで接続。Amazon Music HDから、ハイレゾの「藤井風/まつり」を再生する。ノイズキャンセルはONにしている。
音が出た瞬間に驚くのは、広大な空間に、非常にクリアでメリハリの効いたサウンドが飛び出してくる事だ。もともとスティックタイプは、イヤーピースをあまり奥まで押し込まないので、閉塞感が少ないが、FreeBuds Pro2はNC ON状態でも鼓膜を圧迫される感覚が少ないため、広い音場に、音楽が気持ちよく広がっていく様子がわかる。
この抜けの良さ、中高域のクリアさを実現しているのは、新開発のマイクロ平面振動板ドライバーだろう。ボーカルや楽器の輪郭はシャープで、トランジェントの良い、高解像度な描写になっている。
そしてスゴいのは低域。明らかにAirPods Proの低音よりも沈み込みが深く、低音が押し寄せてくる音圧も豊かで迫力がある。それでいて不必要に膨らまず、タイトであるため、「グォン」という低音の中にあるベースラインがしっかりと見える。
この量感と深さ、そして情報量が両立した低音を聴いていると「ああー、デビアレっぽい」と思ってしまう。デビアレのスピーカーやアンプは、圧倒的な迫力の低音をタイトに描写してみせるが、あの匂いが、こんなに小さなイヤフォンで味わえるのが面白い。
さらにAirPods Proとの比較で言えば、AirPods Proの中高域はどちらかというとドライで、女性ボーカルがやや素っ気ない。しかし、FreeBuds Pro2は中高域に艶っぽさがあり、ドラマチックな美音を聴かせてくえる。迫力ある低音と合わせて、“旨味”の多いサウンドだ。
スマホをiPhoneに変更し、Apple Musicの楽曲を聴いてみても、印象は同じだ。量感のある低域を感じつつ、ボーカルの中音域、高域も気持ちよく広がっていく。
なお、ANC ON/OFFでの音質変化については、ONにしたほうがより高域に広がりを感じられる。ONにした時の違和感もほとんど無いので、基本的には常時ONで良いだろう。
ソニー製ウォークマン「NW-ZX100」とも、LDACで接続して音質もチェックしたが、やはりAACコーデック + Apple Musicと比べて、音の粒立ちも良くなり、明瞭さもアップする。こうした、音源ソースによる情報量の違いがしっかりわかるのも、FreeBuds Pro2の再生能力が高い証拠だろう。
最後に、NCの効果だけをチェックしてみた。エアコンとダイソンの羽根のない扇風機が稼働する室内で試したところ、「標準」ではエアコンの稼働音は消え、扇風機のノイズも「コォーッ」と聴こえる程度で、音楽を聴いていればまったく気にならないレベルまで抑えられていた。体感としてはAirPods ProのNC性能と同等といったところ。
さらに強力な「ウルトラ」では扇風機の稼働音が耳を凝らせば聴こえるレベルにまで低減。筆者の個人的な体感では「ウルトラ」はANC性能に定評のあるAirPods Proを凌駕しているように感じられた。
1つ不満点を挙げるならば操作性で、スティック部分をタッチする事で再生/一時停止や、NCの切り替え、上下になぞって音量調整ができるのだが、スティックの表面ではなく、側面を触るので位置がちょっと独特だった。慣れるまでは少し違和感があるかもしれない。
いずれにせよ、音質面とNC、そしてデザイン面でも非常にクオリティの高い完全ワイヤレスに仕上がっている。オーディオメーカーとしてのファーウェイにあまり注目していなかったという人も、一度聴いてみて欲しい。
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