トピック
北京五輪をスマホやPCでいつでも視聴!「NHKプラス」の使い方
2022年2月3日 08:00
いよいよ2月4日に開幕する北京オリンピック。そして、3月4日から13日まで開催される「北京パラリンピック」。選手達の活躍をチェックしたいが、常時テレビの前にいるわけにもいかない。SNSで話題になっているあの競技を、最初から観たいが録画していなかった……という事も多いだろう。そんな時に便利なのが、NHKが契約者向けのインターネットでのサイマル配信&見逃し配信サービス「NHKプラス」。その使い方を簡単に紹介する。
NHKプラスは簡単に言うと、NHKの地上放送テレビ番組(総合テレビやEテレ)を、インターネットで同時配信する「常時同時配信」と、配信したそれらの番組を放送後1週間いつでも見ることができる「見逃し番組配信」を組み合わせたものだ。
北京オリンピックにおいては、総合テレビとEテレで放送される競技の中継と、その関連番組を同時配信。スマホやパソコンがあれば、リアルタイムでどこからでも観戦できるほか、試合の途中から視聴する場合でも、追いかけ再生により、試合の最初から観ることもできる。見逃し配信も行なうため、見逃した競技も日本語実況付きで楽しめる。
また、期間中は「北京オリ・パラ」メニューアイコンを表示し、特設サイトへの誘導も実施。アイコンをクリックすることで、競技別、日別やメダルの瞬間など名場面を集めたプレイリストも楽しめるそうだ。
そんなNHKプラスが使用できるのは、PCまたはスマートフォンのWebブラウザ、またはiPhone/Android向けアプリだ。テレビ向けの配信も予定されているが、今現在はまだ利用できない。使えるデバイスを具体的に言うと、スマートフォン、タブレットでは、Android 6以上、iOS 11以上。なお、iPhoneとiPadのアプリ版はiOS 10.Xのサポートを終了している。
パソコンの推奨OSは、Windows 10で、ブラウザはMicrosoft Edge/Google Chromeの最新版、macOSのブラウザはSafari/Google Chrome最新版。なお、Internet Explorerでは使えないので注意が必要だ。
ここではスマホアプリの使い方を例に挙げるが、PCのブラウザでも基本的な利用開始の流れや使い方は同じだ。今回はAndroid版アプリをインストールする。
アプリを起動すると、アプリの概要や注意書きなどが表示された後で、すぐに現在放送されているNHK総合の番組がスマホに表示される。ただ、この状態では画面の右下に「受信契約の状況を確認させていただきます」という趣旨のメッセージが表示される。テレビを買った時に、BS放送を表示すると「受信機設置のご連絡のお願い」というメッセージが表示されるが、あれと同じようなものだ。
このままでも番組の内容は把握できるが、やはり番組は見にくいし、なにより今回のメインとなる「見逃し配信」は、受信契約状況の確認をしてログインしなければ利用できない。
すぐに見逃し番組の視聴が可能に
「すぐには見逃し配信は使えないの?」、「今すぐ見たいものが見れないなら使わなくていいや」と思われがちだが、意外に登録から利用開始までは時間がかからない。
まず、ログインをうながすボタンをタップすると、アプリ内のブラウザでログインページへと移動。「はじめての方はこちら」を押して移動すると、登録画面となる。
なお、このサービスは、“テレビ放送の補完として実施するもので、受信契約者と生計を同一にする人は、追加負担なく利用できる。1アカウントで最大5つの同時ストリーミングが可能だ。例えばお父さんが受信契約をしていたら、お父さん本人に加え、奥さん、子供、おじいちゃん、おばあちゃんも全員同時に使える。
登録完了までのステップは、「メールアドレスの入力」、「受信契約情報の入力」、「確認コードの入力」の三段階だ。
ここでのポイントは、「確認コードの入力」は“NHKからハガキが届いてからでOK”という事。つまり、二段階目が終われば、すぐにメッセージ無しの画面でサービスが利用でき、見逃し配信も視聴できる。「今すぐ、見逃し配信であのシーンが見たい」と思っていた人は、ここまで進めばすぐにその要望が叶えられるというわけだ。
具体的には、規約を読んで同意してからメールアドレスを入力すると、NHKからメールが届く。そのメールに書かれているアドレスにジャンプし、登録作業を継続。「NHKプラスのID」や「パスワード」の設定、「受信契約者氏名」、「住所」、「電話番号(任意)」、「お客様番号(任意)」などを入力する。
これらの情報を入力すると、すぐにサービスが正式に利用できるようになり、先程の画面上のメッセージが消え、見逃し番組の視聴も可能になる。試しにいろいろな番組を見てみよう。NHK側で用意した「番組まとめリスト」も用意されており、配信期間中であればだが、朝ドラの「カムカムエヴリバディ」や、大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の過去回を振り返って再生することも可能だ。
なお、前述の通り登録から1~5週間後にNHKからハガキが届く。その案内に沿ってマイページ内の入力画面に入り、「確認コード」を入力すると、全ての作業が完了となる。
期限内に確認コードを入力しないと、画面にまたメッセージが表示され、見逃し番組は視聴できなくなるというシステムだ。
使う前は、利用開始までの手順が面倒そうに思えるが、実際にやってみると意外なほど簡単に設定できる。そして、カフェや移動中の電車内など、様々な場所でオリンピックやニュース、ドラマなどが視聴できる生活は、一度体験すると非常に便利だ。
Webブラウザ版のサービスも、アプリと同じIDとパスワードで利用できるため、スマホでサービスが使えるようになれば、「パソコンで仕事をしながら、別のウインドウでNHKプラスを開き、ニュースを横目で見る」というような使い方も可能になる。Twitterのタイムラインを横に表示しながら、番組を楽しむといった使い方も面白いだろう。
なお、NHKプラスの話とは異なるが、NHKの北京オリンピック・パラリンピック特設サイトでは、オリンピック放送機構(OBS)が提供する生中継映像の中で、民放が放送する一部を除いた全競技・種目もライブ配信し、見逃し配信も実施する。NHKプラスと併用すると、よりオリンピックを満喫できそうだ。
また、民放公式テレビポータル「TVer」でも、北京2022オリンピックの特設ページ「Beijing 2022」を公開中。東京オリンピック大会に続き、民放オリンピック公式動画サイト「gorin.jp」と連携し、NHK地上波放送種目を除く、民放各局で放送する全競技のライブ配信していく。