プレイバック2022

“デカいPCデスクは正義”とわかった2022年 by 編集部 山崎

今年も幾つかAV機器や家電を購入したが「一番インパクトがあったものは何か?」と考えると、答えは“デスク”つまり“机”だ。

リモートワーク期間が長くなった事もあり、自宅の小さなPCデスクの上が、資料や製品で埋もれてしまい、「大きなデスクが欲しいなぁ」と思っていた。

しかし、デパートのインテリアショップで、デザインや素材が良いデスクを見ると、目玉が飛び出るほど高価。「手頃な価格でなんとかならないものか……」と検索すると、イケアで天板だけ購入し、お手頃な“脚”を自分で取り付けて“PCデスクをDIYする”のが流行っているらしい。

さっそくイケアに出かけて天板の実物を観察。「KARLBY(カールビー)」というウォールナットの突き板に一目惚れした。用途としてはキッチン用の天板らしいが、落ち着いた色の木目が美しく、レビューする製品を撮影する時に“映えそう”。PCデスクとして使っている人も多いようだ。

サイズはいろいろあるが、186×65×3.8cm(幅×奥行き×高さ)をチョイス。デスクの大きさは、つい“横幅”に気を取られるが、PCデスクとして使う時に重要なのは“奥行き”だ。

横の長さはさておき、奥行き65cmが重要だった

PCディスプレイは、ディスプレイアームを使えば机の上の専有面積を削減できる。しかし「キーボードを設置する以上、その奥や手前にある程度のスペースを残すためには、デスクの奥行きは最低65cmは欲しい」。物差し片手に、数日考え込んだ自分なりの結論がこれだった。

結論は出たが、行動に移そうとした瞬間に問題発生。私と同じような事を考えている人が多かったのか、天板の在庫がぜんぜん無い。他のサイズは残っているのだが、私が欲しいサイズだけ、在庫が復活すると瞬時に売り切れるという争奪戦状態。別に購入したデスクの脚や取り付けネジはとっくに届いているのに、肝心の天板だけが買えない状況で数カ月が経過。

「もうダンボール板でいいのでは」と心が折れかけたある日、遂に争奪戦に勝利!! 嬉し泣きしながら、電動ドライバーで届いた天板に脚を取り付けた。ちなみに天板だけで30kg近くあり、持ち上げるだけで脂汗がにじんだ。2人でやるのがおすすめだ。

DIYしているところ。写真は同時に購入した121×45×3.8cmの板

実際にPCデスクとして使った感想は「快適過ぎる」に尽きる。PC用アクティブスピーカーを置いても周囲に十分余裕があるし、奥行きがあまり長くないのであれば、オーディオ用のブックシェルフスピーカーも設置できる。

PC用アクティブスピーカーとノートPCを置いたところ
ブックシェルフスピーカーも置ける

実は、他の場所でも使おうと奥行きが45cmである、121×45×3.8cmの板も購入し、デスクにDIYし、試しに“奥行き45cmでもなんとかなるか?”を試してみたのだが、キーボードとディスプレイを設置しただけでスペースに余裕が無くなり、「やっぱり奥行き65cmが正しかった」と再認識した次第。

ディスプレイをアーム設置にすればサウンドバーも置けないことはない

なんて開放的な気分。ああ広いPCデスクって素晴らしい。

ただ、気を良くして「あれも置ける」「これも置ける」とやっていると、どんどんスペースが埋まっていき、「広いデスクの意味ないじゃん!」状態に。

広いデスクを、広く保つためには、引き出しなどの収納力も高めないとダメなのだと痛感した1年。次は棚を探す旅に出ます……。

山崎健太郎