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SOULNOTE、10周年記念のディスクリートアンプ「A-0」と、フォノイコライザ「E-1」
2016年11月1日 13:00
CSRは、オーディオブランド・SOULNOTEの10周年記念モデル第2弾として、プリメインアンプ「A-0」と、フォノイコライザ「E-1」を発売する。発売時期と価格は、「A-0」が11月下旬で11万円、「E-1」が12月中旬で20万円。カラーはどちらもプラチナム・シルバー。
4月に発売したメモリアルモデルであるプリメインアンプ「A-1」、CDプレーヤー「C-1」に続く第2弾モデル。
アンプ「A-0」は、「sa1.0」の基本コンセプトはそのままに、新デザインシャーシでリニューアル。音質や機能もバージョンアップしている。「E-1」も「ph1.0」の基本回路構成を踏襲しながら、ニューデザインコンセプトとして見直している。
プリメインアンプ「A-0」
sa1.0と同様の無帰還ディスクリートアンプだが、回路を見直して再構成。電圧増幅段のドライブ力を向上させたほか、最終段の入力負荷を軽くすることで、全帯域でドライブ力を向上。ワイドレンジ化も図ったという。
出力は10W×2ch(8Ω)だが、これは「最大出力を一般家庭で使用するには十分な10Wにあえて抑えた」ためだという。これにより、周波数特性や直線性、コンプリ精度に優れたトランジスタ「2SA1930/2SC5171」を最終段に採用でき、これをシングルプッシュプルで使うことで、「透明で躍動感のある音質を実現した」という。CSRでは「プリアウトクオリティでスピーカーをドライブするパワーアンプレス方式とも言える」とアピールしている。
ヒートシンクの熱容量はsa1.0の2倍に強化。さらに、最終段とドライバ段でヒートシンクを分離する事で、それぞれのステージに合わせた温度補償回路を構成でき、アイドリング電流の安定性が向上。「躍動感と懐の深さを」を両立したとする。
フルサイズのシャーシを採用する事で、トランスから整流回路までの電流リターンループを最短化でき、電源回路から増幅回路までを理想的な最短配置にしたとする。グランドパターンをスター配線化する事で、聴感上のSN比とリニアリティも向上させた。
入力端子はアナログのRCA、XLRを各2系統搭載。バランス入力信号はアンバランス変換されることなく、バランスのまま伝送。上位機種の「A-1」で採用した信号系の無接点化も踏襲しており、特にバランス入力からスピーカー出力まではコネクタを排し、無接点化している。
ゲイン切り替えスイッチもフロントパネルに用意。ゲインの切り替えによる音質変化が最小となるよう、ボリューム回路も見直し、「小音量時での音の躍動感が飛躍的に向上した」という。
スピーカー出力とプリアウト出力の切り替えスイッチも新たに搭載。A-0に接続したスピーカーと、プリアウトに接続したパワーアンプ+スピーカーの2システムが手軽に切り替えられる。
出力3W×2ch(32Ω)のヘッドフォン出力も装備。スピーカー出力と同じ無帰還ディスクリートパワーアンプからダイレクトに出力される。トランス直下にはスパイクピンを設けている。
消費電力は31W。外形寸法は430×418×102mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8kg。
フォノイコライザ「E-1」
「ph1.0」の回路構成・部品を踏襲しながら、さらに細部を磨き上げて誕生したというモデル。MM、MCのどちらもサポートする。
RIAA素子を電圧増幅回路の負荷に挿入することで、ゲインそのものがRIAA特性になる独自の回路方式を採用。100kHz以上に渡る全周波数帯域において、均一なクオリティを獲得したという。
入力はアナログRCAと、バランスXLRを各1系統搭載。背面のスイッチで切り替えられる。XLR 2芯のバランス接続ケーブルを使えば、入力から出力まで完全バランスの無帰還フォノイコライザとして使用できる(MC入力時)。
スピーカーも駆動できるという無帰還バッファアンプを採用。「他のSOULNOTE機器と同様に、アンバランス出力はバランス出力のHOT側のみ」という仕様になっている。
電源部には、A-1と同じ仕様の260VAトロイダルトランスを投入。ファーストリカバリーダイオード、1000μF 10並列のフィルタコンデンサ、 ダーリントンリップルフィルター回路による無帰還電源も採用している。
トランスの重心の直下にスパイクピンを直接マウント。トランスの有害な振動は筐体全体に干渉せず、ダイレクトに筐体外に排除される構造になっている。
消費電力は48W。外形寸法は430×409×102mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.5kg。
