ニュース

DALI、“低価格で真のHi-Fiサウンド”に挑む新スピーカー「SPEKTOR」

 ディーアンドエムホールディングスは、DALIの新スピーカー「SPEKTOR」シリーズ、3モデル6機種を7月より順次発売する。ブックシェルフ「SPEKTOR1」は7月発売で、価格はペア32,000円。フロア型「SPEKTOR6」は8月発売で48,000円(1本/※ペア販売)。センタースピーカー「SPEKTOR VOKAL」は8月発売で31,000円。いずれのモデルも仕上げはブラックアッシュ、ウォルナットが選べる。

DALIの新スピーカー「SPEKTOR」シリーズ。ウォルナット仕上げ。左から「SPEKTOR1」、「SPEKTOR6」、「SPEKTOR VOKAL」。スタンドは付属しない

 「本当のHi-Fiサウンドのすばらしさとそれを味わう喜びを、より多く人々に」というコンセプトで開発されたシリーズで、名前は「Spectrum」に由来。「リーズナブルな価格とユーザー・フレンドリー、そして真のHi-Fiサウンドを追求した」シリーズと位置付けられている。

 サラウンドでの使用も想定したシリーズで、組み合わせる推奨サブウーファは「SUBE9F」(67,000円)が挙げられている。

2chでの活用も想定

 各モデルのウーファには、DALIでお馴染みのウッド・ファイバー・コーンを採用。きめ細かなパルプ繊維と木繊維の混合物で形成されており、ウーファ振動板として最適な軽さと強度を持つほか、ランダムな木繊維によって、あえてコーン表面を凹凸のある不均一な状態とすることで、コーン自体の不要な共振を最小限に抑え、良好な低域特性を実現するという。

 SPEKTORシリーズのために、低損失サスペンション、フレーム、磁気回路などのすべての要素を改良。モデルに応じた最適化を行なっている。

 ツィータの振動板には、超軽量のシルク繊維をベースとして採用。質量は0.056mg/mm2と軽量で、「現在あるほとんどのソフト・ドーム・ツイータの半分以下の質量」だという。これにより、高速なピストンが可能で、高い精度での高音再生を実現するという。

ブックシェルフの「SPEKTOR1」、ブラックアッシュ仕上げ

 高音域の最も低い部分、ミッドレンジに近い部分を美しく再生できるのも特徴。ツィータとウーファのシームレスな繋がりに寄与している。ツィータ用フロント・プレートを新開発。色付けのないサウンドと優れた拡散性を実現したとする。

 どのような部屋でも、比較的容易にセッテイングできるように、各ユニット・マテリアルや形状は、ワイドな音の放射/拡散パターンを追求。リスニング・ルームでのスィート・スポットを広くできるという。DALIの推奨するセッティングにすることで、高調波歪みと回折を大幅に低減。インピーダンス特性もなだらかで、アンプにかかる負荷を低減し、安定した動作を可能にしている。

ブックシェルフ「SPEKTOR1」

 ウッド・ファイバー・コーンの115mm径ウーファと、21mmシルク・ドーム・ツィータで構成した2ウェイ2スピーカーのブックシェルフ。

 サラウンドシステムのフロントやリアスピーカーに加え、コンパクトなステレオシステムでの使用も想定している。

 再生周波数帯域は59Hz~26kHz、クロスオーバー周波数は2.1kHz。インピーダンスは6Ω。推奨アンプ出力は40~100W。

 外形寸法は140×195×237mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.6kg。

フロア型「SPEKTOR6」

 165mm径のウーファ×2基と、25mmのシルク・ドーム・ツイータ×1基で構成するフロア型。繊細な表現と、ダイナミックでパワフルな描写が楽しめるという。

フロア型「SPEKTOR6」、ウォルナット仕上げ

 再生周波数帯域は43Hz~26kHz、クロスオーバー周波数は2.5kHz。インピーダンスは6Ω。推奨アンプ出力は30~150W。

 外形寸法は195×313×972mm(幅×奥行き×高さ)、重量は13.8kg。

センタースピーカー「SPEKTOR VOKAL」

 115mmウーファ×2基、25mmツイータ×1で構成するセンタースピーカー。

センタースピーカー「SPEKTOR VOKAL」、ウォルナット仕上げ

 再生周波数帯域は66Hz~26kHz、クロスオーバー周波数は2.1kHz。インピーダンスは6Ω。推奨アンプ出力は40~120W。

 外形寸法は435×204×152mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.3kg。