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ソニー初のAtmos/DTS:XとHDRパススルー対応サウンドバー。Googleアシスタント連携、声で操作も
2017年10月10日 13:03
ソニーは、テレビ向けサウンドバーのフラッグシップモデルとして、立体音響のDolby AtmosやDTS:Xのほか、HDR映像のパススルーにも対応した「HT-ST5000」を11月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16万円前後。
フロントL/Rとセンター、サラウンド、天井反射を使ったトップ用のユニットを備えたバー型スピーカーとワイヤレスサブウーファで構成。アンプの最大出力は総合800W。新たにDolby AtmosやDTS:X対応となったのが特徴で、最大7.1.2chをサポートする。
HDMI端子は入力3系統/出力1系統で、4K/18Gbps対応。新たにHDRのパススルーも可能となり、Dolby VisionやHybrid Log Gamma(HLG)、HDR 10をサポートした。Ultra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」や、4K/HDR対応BRAVIAなどとの組み合わせにより、「4K/HDRワールドをソニーが一気通貫で提案できる」としている。UHD BDやBDのDolby TrueHD/DTS-HD Master Audioロスレス音声もサポート。HDCP 2.2パススルーにも対応する。
既存モデルのHT-ST9で採用されている波面制御技術に、新開発DSPによる立体音響と、新開発のイネーブルドスピーカー/ワイヤレスサブウーファを組み合わせることで、解像度の高い音の空間と、その中で動き回るオブジェクトの表現を両立させたという。
Dolby Atmos/DTS:X以外の音声も3次元の立体音響で楽しめるというアップミキサーのDolby SurroundとNeural:Xもサポート。BDなどの再生時に、リモコンのサウンドフィールドボタンで3Dサラウンドを選択すると、高さ方向を加えた立体音響で聴けるようになる。広がりある音場を実現する独自のS-Force Proフロントサラウンドにも対応する。
ユニットは、フロントとセンターに、14mmソフトドームツイータと磁性流体採用の65mmウーファを搭載。いずれもハイレゾ対応で、同軸スピーカー構成により、点音源とワイドレンジ再生を両立するという。センター部には、サラウンド/サラウンドバック用のアコースティックサスペンション型フルレンジユニットも4基内蔵。いずれも65mmの磁性流体スピーカーを使用している。
フロントとセンターのウーファとツイータはバイアンプ駆動で、ユニット間で生じる時間軸や位相のずれは、タイムアライメントプロセッサーによる信号処理で補正。出力はウーファとツイータが各50W×2、センターは50W×6(サラウンド共用)、サブウーファが200W。デジタルアンプのS-Master HXを搭載している。
バースピーカーの左右両端に、天井へ音を反射させるイネーブルドスピーカーも内蔵。メニュー画面で本体から天井までの高さ(最大5m)を入力すると、その高さに最適な音に設定される(ドルビーの推奨は4mまで)。
サブウーファは5.2GHz帯のワイヤレス方式で、自由な設置が可能。通信距離は10m。180mmのウーファユニットと200×300mmパッシブラジエータを備えている。Σ磁気回路により歪みを抑え、原音に忠実な低音再生を実現したという。
光デジタルやステレオミニの音声入力も装備。LAN端子と無線LANを搭載し、ネットワーク機能として、Choromecast built-inや、Spotifyに対応する。USBメモリなどの楽曲も再生できる。
対応するハイレゾフォーマットはDSDが最大5.6MHz(リニアPCM変換)で、WAV/AIFF/FLAC/Apple Lossless(ALAC)は最大192kHz/24bit。
Bluetoothも搭載し、スマホなどの音楽をワイヤレスで受信して聴けるほか、送信にも対応。NFCでペアリングできる。対応コーデックはLDAC/AAC/SBC。圧縮音源の高音質化機能としてDSEE HXも搭載。スマホアプリのMusic Center(旧SongPal)からの操作に対応。他のスピーカーと連携するワイヤレスマルチルーム機能も利用できる。
さらに、Googleアシスタントにも対応予定で、スマートスピーカー「Google Home」などを使った音声操作に連携して動作。Googleアシスタント内蔵スピーカーに話しかけることで、サウンドバーからの再生指示や、流れている曲の停止、音量操作ができる。
設置性やデザインについては、バースピーカーの背面下部にスペースを設け、BRAVIA Z9Dなどと組み合わせた場合もスタンド部に近づけて、より少ない奥行きで設置可能。エンクロージャにはアルミ素材を使用して高級感を持たせている。前面グリルはマグネットで着脱可能。
外形寸法と重量は、バースピーカーが約1,180×145×80mm(幅×奥行き×高さ)、約8.8kg。サブウーファが約248×426×403mm(同)、約14.5kg。