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ソニービル跡地に“公園”「銀座ソニーパーク」8月9日開園。東京FMがスタジオ

 ソニーは、2017年3月末に営業を終了した東京・銀座のソニービルをリニューアル、2018年8月9日「Ginza Sony Park」(銀座ソニーパーク)として開園する。新しいソニービルの建設に着工する2020年秋までの期間、ビルを建てるのではなく、変わり続ける実験的な「公園」をコンセプトとして運営。TOKYO FM」のサテライトスタジオを設置したり、イベントスペースを設けるなど、様々な試みを行なっていく。開園時間は5時~24時30分予定。休園日は1月1日の予定。

Ginza Sony Park地上部のイメージ

 1966年にオープンした銀座ソニービルは、'17年3月31日をもって営業を終了。7年がかりのリニューアルプロジェクトを、2つのフェーズで実施している。第1フェーズ(2018年~2020年)は、取り壊したビルの跡地をイベントスペースの「Ginza Sony Park」として利用。2020年秋には、新しいソニービルの建設に着工。「公園」のコンセプトは変えずに拡張させる形で新しいソニービルを2022年秋に営業開始予定。この2022年からが第2フェーズと位置付けられている。

 Ginza Sony Parkは、約707平米のフラットな地上部と、地下4層の「ローワーパーク(Lower Park)」で構成。旧ソニービルの特徴的な構造は残しつつ、地下に吹き抜けがあるオープンな垂直立体公園となる。

 「変わり続ける公園」をコンセプトに、実験的な試みをする店舗やイベントをパートナーと共に展開。ソニーやパークをテーマとした数々の体験型イベントやライブなどを開催する予定。

 地上フロアは「買える公園」をコンセプトとし、世界各地から集めた特別な植物を植えた「アヲ GINZA TOKYO」が展開。プラントハンターの西畠清順氏(そら植物園 代表)をプロデューサーに迎え、その植物を購入できるのが特徴。購入される度に、パークの表情が変わっていく。

 さらに、「東京の今を届けるラジオステーション(Ginza Sony Park Studio)」としてTOKYO FMのサテライトスタジオを設置。東京で支持されている楽曲や、 東京カルチャーなどを発信する。このスタジオは、アメリカ生まれの可動式トレーラーハウス「エアストリーム」をサテライトスタジオに改造したもので、「東京の中心である銀座に出現した公園にふさわしい“粋”なスタジオ」になるという。

 季節限定で登場する「トラヤカフェ・あんスタンド」のポップアップストアでは、パーク地下3階にある店内でつくられた「あんペースト」を使った銀座ならではのメニューも楽しめる。

 地下1階には、コンビニエンスストアをコンセプトにしたショップ「THE CONVENI」をオープン。ディレクターに藤原ヒロシ氏を迎え、ここでしか手に入らないユニークなアイテムを取りそろえる。

 ミシュラン星獲得店による飲茶スタンド「MIMOSA GINZA」では、「路地裏の屋台」をテーマに中国本土でも親しまれている香港発祥の香港ミルクティーやエッグタルトなどをスタンド形式で提供する。

 地下2階にはイベントスペースを設け、様々なテーマに沿った体験型のイベントを開催予定。このフロアは東京メトロ銀座駅へのコンコースと直結している。

 地下3階には、“「あん」のある生活”を提案する「トラヤカフェ・あんスタンド」がオープン。店内に製造所を兼ね備え、 限定販売されるオリジナル・ミニサイズの「あんペースト」をその場で製造・販売する。このフロアは西銀座駐車場地下2階と直結。

 地下4階には代官山・横浜・京都でクラフトビール専門店を展開する「SPRING VALLEY BREWERY」の新コンセプトデリ「“BEER TO GO” by SPRING VALLEY BREWERY」をオープン。16種類のクラフトビールや季節ごとに変わる12種のデリやグリルなどをパーク内で自由に楽しめる。フロアにはライブ会場も設け、ライブを楽しみながら食事ができる。