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パイオニア、IMAX Enhanced対応で12万円の9ch AVアンプ「VSX-LX304」

オンキヨー&パイオニアは、IMAX Enhancedに対応したパイオニアブランドのミドルクラスAVアンプ「VSX-LX304」を4月中旬に発売する。価格は12万円。9chアンプを搭載し、最大5.1.4ch、7.1.2chのDolby AtmosやDTS:Xにも対応。自動音場補正Advanced MCACCも備えている。

パイオニアブランドのミドルクラスAVアンプ「VSX-LX304」

発売に先がけ、秋葉原の「ONKYO BASE」において、4月3日~4月9日の期間で先行展示と、新製品体験イベントも開催する。詳細は専用ページを参照のこと。

IMAX Enhancedは、対応コンテンツと、IMAX Enhanced認証機器を組み合わせ、認証機器に搭載されている「IMAXモード」を選択する(自動で切り替えも可能)ことで、“IMAXクオリティ”が家庭でも楽しめて、より没入感のある体験が可能になるというもの。

IMAX Enhanced

IMAXシアターのサウンドエンジニアによってリマスタリングされたDTS:XのUltra HD Blu-rayや4Kストリーミングなどの「IMAX Enhanced」コンテンツを、LX304の「IMAXモード」で再生する事で、「制作者の意図に忠実にIMAXシアターの迫力と没入感のあるサウンドを再現する」という。なお、IMAX Enhancedへの対応には、ファームウェアのアップデートが必要。IMAX Enhancedの詳細は'18年12月の記事で紹介している。

Dolby Atmos、 DTS:Xの5.1.4ch、7.1.2chや従来の9.1ch再生に対応。最新サラウンド技術のDolby Atmos Height Virtualizerにも、ファームアップで対応予定で、トップスピーカーやサラウンドスピーカーの無い環境でも音像を仮想的に創り出し、 包み込まれる様なDolby Atmosの醍醐味が楽しめるという。

上級機で培われた「ダイレクトエナジー」思想を継承した筐体設計で、パワーアンプ部の伝送経路の短縮化、クリーングランド化の徹底、 線材のスタイリングなどを追求。

自動音場補正の「Advanced MCACC」も搭載。スピーカーの大小、音量、距離、クロスオーバーを判定し、異なるスピーカーを全て同じスピーカー、同じ距離で鳴らした様に調整する「MCACC」の基本機能に加え、コンテンツ内の低域の遅れを補正する「オートフェイズコントロールプラス」や、 部屋の影響による音質の悪化を解消する「定在波制御」および「暗騒音測定」を追加したもので、より精度の高い音場補正が可能。天井に設置したスピーカーも正確に補正でき、Dolby AtmosやDTS:X、IMAX Enhancedの再生でも効果があるという。

HDMIはDolby Visionのパススルーに対応。4K映像のパススルーにも対応する。HDMI端子数は入力が7、出力が2。すべての入出力の端子がHDCP2.2と、HDRのHDR10、HLGに対応。BT.2020規格もサポートする。

好みの音量やサラウンド設定を3つまで保存・呼び出し可能な「PERSONAL PRESET」、映画のセリフやボーカルを調整して聴きやすくする「DIALOG」機能、リビングのサウンドを別の部屋や送信機を接続したワイヤレスヘッドフォンで楽しめる「ZONE B出力」なども装備。ドルビー・イネーブルド・スピーカーを最適な状態に調整して再生する独自技術「Reflex Optimizer」も備えている

圧縮音声をCDに迫る高音質で再生するという「アドバンスド・サウンドレトリバー」も利用可能。ネットワーク音楽再生も可能で、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。アナログ接続したソースもストリーミング再生ができる「FlareConnect」にも対応。音楽配信サービスはSpotify、 Deezer HiFi、Amazon Musicに対応。AirPlay 2もサポート。Bluetoothにも対応し、コーデックはSBC/AACに対応。無線LANも備えている。

最大出力は190W/ch(6Ω)。HDMI以外の入力端子は、光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログ音声×6で、PHONO(MM)入力も含まれている。出力は、サブウーファー×2、ZONE 2/ZONE B×1、ヘッドフォン出力。USBやLAN端子も備えている。

外形寸法は435×370.5×173mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10.8kg。消費電力は610W。