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THETA画像をVR HMDで直接見るプラグイン。THETA Vの動画機能強化も
2019年5月22日 15:47
リコーは22日、全天球カメラ「THETA V」と「THETA Z1」向けの新プラグインとして、Oculus GoやPlayStation VRなどのVRヘッドマウントディスプレイ(VR HMD)とTHETAを直接ワイヤレス連携し、360度画像の撮影データを楽しむ「VR Media Connection」など、3つのプラグインをリリースした。いずれも対応機種はTHETA VとTHETA Z1。
「VR Media Connection」は、THETA V/Z1とVR HMDをワイヤレス接続し、保存された撮影データを360度表示で楽しむプラグイン。HMD以外にも、DLNAのMedia Player機能を持つデバイスから、THETAの中のデータをワイヤレスで閲覧可能となる。
現時点では下記のHMDとDLNA対応製品について動作検証を実施。ただし、「動作保証をするものではない」という。
- Oculus Go
- Oculus Quest
- PlayStation 4 Pro + PSVR
- エプソン MOVERIO BT-300(「TV Suite for MOVERIO」無償版を使用)
- Lenovo Mirage Solo
- VLC media player(Windows/Mac版)
「Single Lens Shooting Plug-in」は、THETA V/Z1のフロントレンズ(シャッターボタンの反対側)のみで静止画撮影ができ、魚眼レンズで撮ったような写真が撮れる。アスペクト比は「4:3」と「1:1」の2種類が選べ、焦点距離(35mm判換算)は4:3が23.6mm相当、1:1が10.8mm相当となる。
「File Cloud Upload V2」は、THETA V/Z1の本体内の画像を、インターネット経由でGoogleドライブに直接アップロードする。アプリの設定でGoogleドライブにログインし、「Google フォト」を登録。THETA V/Z1をクライアントモードにして無線LANに接続するとアップロードできる。
THETA V、動画撮影時の手動設定などに対応
360度全天球4Kカメラ「THETA V」の新ファームウェア(Ver.3.00.1)では、THETA Vで動画撮影時に、ISO優先モード、シャッター優先モード、マニュアルモードを設定できるようになるほか、回転ぶれ補正機能を改善(天頂補正ありでスマートフォンに転送した場合)。静止画の画質も改善される。また、インターバル撮影時の、画像のつなぎ目の明暗差を低減した。
ファームウェアのアップデート内容は下記の通り。バグ修正も行なわれる。
- 動画撮影時の回転ぶれ補正機能を改善(天頂補正ありでスマートフォンに転送した場合)
- 動画撮影時にISO優先モード、シャッター優先モード、マニュアルモードを設定可能に
- 静止画の画質を改善
- インターバル撮影時に、画像のつなぎ目の明暗差を低減
- 通常静止画撮影時の撮影間隔を短縮
- 表示ランプの視認性を改善
- レンズ別時間差撮影プラグインに対応