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NHK、大河や朝ドラ収録休止を延長。外ロケ見合わせ、イベント中止も

大河ドラマ「麒麟がくる」公式サイト

安倍総理の緊急事態宣言を受けて、NHKはドラマなどの番組制作や、イベント開催に関する方針を7日に発表。大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の収録休止期間延長などを決定した。

番組収録、外部の出演者の対応

東京のNHK放送センターをはじめ、緊急事態宣言の対象とされた7都府県にある大阪拠点放送局など各放送局の番組収録や生出演は、ニュースなど緊急性・必要性の高い番組を除き、外部の出演者がこれら拠点に来る形での収録を当面、見合わせる。準備が整った番組から随時対応するという。

また、緊急事態宣言の対象となった都府県を中心に、外出を伴うロケ、中継、収録についても、必要性を慎重に検討しながら、可能な限り見合わせるとしている。

ドラマ番組の対応

既報の通り、大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の収録を4月12日まで見合わせるとしていたが、収録休止の期間をさらに延長。

また、大阪拠点放送局制作の連続テレビ小説「おちょやん」も制作を開始していたが、7日以降は収録を見合わせる。なお、同日時点でドラマ番組の関係者に、感染の疑いのある人は出ていないという。収録の再開は状況を見ながら判断する予定。「直ちに放送が休止することにはならない」としているが、今後の放送予定については、番組表や番組サイトなどで案内する。

公開番組などイベント中止も

これまでも、2月26日から公開番組の無観客による収録や、イベント中止などの措置を取ってきたが、緊急事態宣言を受けて、5月10日まで対策を継続する。

全国各地で開催する予定の公開番組や、NHKの施設で行なうイベントについては、原則中止となる。地元自治体など共催者がある場合は個別に対応するという。

スタジオパーク、放送博物館、NHKプラスクロスSHIBUYA、NHKアーカイブス川口公開施設は全面休館。全国の放送局でも、見学などハートプラザの視聴者対応機能を縮小した状態を継続する。緊急事態宣言が発出された地域では窓口対応を休止するが、各局の電話対応は継続する。窓口の「ふれあいセンター」は体制を縮小して業務継続、情報提供などを行なう。