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シャープ、業界初の8K放送・22.2ch音声入力に対応したサウンドバー

AQUOSオーディオ(8A-C22CX1)

シャープは、8K放送のMPEG-4 AAC/22.2ch音声入力に業界で初めて対応したサウンドバー「AQUOSオーディオ(8A-C22CX1)」を8月29日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

3ウェイスピーカー・6chデジタルアンプを内蔵した1.2m幅のサウンドバーと、ワイヤレスのサブウーファーで構成するオーディオシステムで、'19年2月に発売した「8A-C31AX1」の後継にあたる。

設置イメージ

8K放送で採用する音声フォーマット・MPEG-4 AACの22.2ch音声入力に対応したのが特徴。従来モデルでは、アクオス8K側で22.2ch音声をダウンミックスしたデータを入力&処理していたが、新製品では最新のアクオス8Kと接続することで、22.2chオリジナル信号をダイレクトに入力できるようになった。信号が持つ高音質特性を維持したまま音声処理することができ、22.2ch信号を最大限に活かした立体音響を再現するという。

本機に22.2ch音声を入力できるアクオス8KはCX1シリーズで、その他のシリーズを組み合わせた場合はアクオス側でダウンミックスされる。

音楽ホールやスタジオなどの建築音響分野で実績を持つ鹿島建設と、音響技術分野で著名なサウサンプトン大学が共同開発した立体音響再生技術「OPSODIS(オプソーディス)」を採用。

同技術は、視聴者の前方にスピーカーを設置するだけで、前後・左右・上下を含む360度の立体音響を創出するもの。

OPSODIS(オプソーディス)のイメージ

MPEG-4 AAC 22.2ch音声信号をOPSODISで再生することにより、フロントスピーカーとサブウーハーで構成されたシンプルなシステムでも臨場感あふれる立体音響を実現。22.2ch音声信号だけでなく、地デジや4K放送の2ch/5.1ch音声信号等でも独自の音声処理で立体音響が体験できるという。

映像に合わせて選べるサウンドモードは、全7種類。シネマ、ミュージック、ニュース、ダイレクト、ナイトに加えて、2つのスポーツ観戦用モードを追加。室内競技場の反射音や残響音を再現する「インドア」モードと、スタジアムの臨場感を再現する「アウトドア」モードを新搭載した。会話音声帯域を増幅する「クリアボイス」機能も備える。

サウンドバーには、ツイーター、ミッドレンジ、ウーファーを左右に1基づつ搭載した3ウェイ6スピーカーを搭載。各帯域のスピーカーを独立駆動する6chデジタルアンプを組み合わせることで、きめ細かな音場再生を目指した。出力はフロントスピーカーが125W×2、サブウーファーが150Wで、総合出力は400W。

3ウェイスピーカー・6chデジタルアンプを内蔵

Dolby Atmos音声にも対応。サウンドバーの底面にはスパイクを装備。高比重の真鍮材を使い、不要な振動による雑音を防いで高音質化を図った。

USBメモリーなどに収めた192kHz/24bitのWAVやFLAC音声も再生可能。Bluetooth 4.0準拠で、スマートフォンからの音楽再生も行なえる。HDMI接続したアクオス8Kのリモコンで操作できるAQUOSファミリンクに対応する。

入力端子は、HDMIと光デジタル音声(角形)、ステレオミニジャックが各1系統。出力はHDMIが1系統で、eARCに対応。Dolby Visionパススルーもサポートする。

消費電力は、サウンドバーが約48W(待機時約0.4W)、サブウーファーが約29W(同約0.4W)。

外形寸法と重量は、サウンドバーが1,200×140×69mm(幅×奥行き×高さ)、約4.5kg。サブウーファーが261×261×337mm(同)、約7.2kg。