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ヤマハ史上最小、PCでも使える横幅60cmの小型サウンドバー。約19,800円

サウンドバー「SR-C20A」

ヤマハは、同社史上最小という横幅60cmのコンパクトボディで、テレビやパソコンの前に手軽に設置できるサウンドバー「SR-C20A」を、9月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,800円前後。Bluetooth受信にも対応しているため、Bluetoothスピーカーとして使うこともできる。

横幅60cmのコンパクトボディ

外形寸法が600×94×64mm(幅×奥行き×高さ/テレビ前置き設置時)とコンパクトなのが特徴。リビングのテレビだけでなく、書斎のパソコンなどとの組み合わせも想定したサウンドバー。壁掛けでの設置にも対応する。重さは1.8kg。

サウンドバー「SR—C20A」
使用イメージ
テレビ前に設置したところ

さらに、ARC(オーディオリターンチャンネル)に対応したHDMI端子を装備しており、HDMIケーブル1本で手軽にテレビと接続。テレビやレコーダーと連動して、サウンドバーの電源ON/OFFや音量調整が可能なHDMIコントロール機能も備えている。

4.6cm径のフルレンジのユニットを、筐体前面の両端に搭載。さらに、天面の左側に7.5cm径のサブウーファーを上向きに設置。右側にはパッシブラジエーターを上向き、そして下向きに、計2基搭載する。サブウーファーとパッシブラジエーターにはウェーブガイドを採用した本格設計となっている。最大出力は、フロントが20W×2、サブウーファーが30W。

さらに、ドラマのセリフ、ニュースやスポーツ中継のアナウンスなど、人の声を聴きやすくする「クリアボイス」、不足しがちな低音を増強する「バスエクステンション」機能も搭載。

ヤマハ独自のチューニングによりサラウンド効果を高めることで、「大型テレビでも画面の真ん中から音が聴こえる優れた定位感、コンパクトサイズとは思えないワイドかつ豊かな臨場感を実現し、映画やゲームなども迫力いっぱいに楽しむことができる」とする。

デコーダーとしては、PCMステレオ、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックII、MPEG-2 AAC 5.1chまでに対応。HDMI以外の端子として、光デジタル音声入力×2、ステレオミニのアナログ入力×1も搭載する。

Bluetooth受信も可能で、スマートフォンやタブレットなどから、手軽にワイヤレスで音楽再生が可能。独自の音質改善技術「ミュージック・エンハンサー」や、高音質音声コーデック AACへの対応で、圧縮音源や iPhoneなどの音声も高音質で再生できるとする。

Bluetoothのマルチポイント接続にも対応。2台のBluetooth機器を簡単に切り替えて再生できる。

専用アプリ「Sound Bar Remote」を使うと、電源 ON/OFF、音量調整、入力切替のほか、4 種類(ステレオ/スタンダード/映画/ゲーム)のサウンドプログラムの切り替え、LEDインジケーターのディマー設定もスマホから可能。iOS/Androidに対応する。

音を聴いてみた

テレビと組み合わせて音を聴いてみた。横幅が60cmと小さいので、音の広がりに関してはあまり期待していなかったが、音が出た瞬間に驚くほど広がる。テレビの画面を遥かに超えて、なにもない空間から音が出ているように聴こえる。左右に設置したフロアスピーカーが、間違って音を出しているのかと確認してしまうほど広大な音場に驚く。

左右方向だけでなく、上下にも音はよく広がる。そのため、画面の下部に置いてあるにも関わらず、登場人物のセリフが画面の中心から聴こえてくる。

上位機と比べ、「DTS Virtual:X」などは搭載していないが、この広がりが体験できるのであれば満足感は高い。

サウンドプログラムとして「ステレオ/スタンダード/映画/ゲーム」の4つも備えている。低域を増強するバスエクステンション、声を聴き取りやすくするクリアボイス機能も、映画やスポーツ、ゲームなどに有効だ。

バスエクステンションをOFFにすると、低域の迫力は低減するが、サウンド全体がより素直になり、音楽CDなどは聴きやすくなる。スピーカーとしての素の実力が高いので、高域から低域まで、全体のバランスが極端に崩れたりせず、腰高な音にもならない。

バスエクステンションをONにすると、太鼓やベースの低域が野太く出るようになり、音量を上げるとお腹に響くようなボリューム感も味わえる。地鳴りのような低域はサイズ的に難しいが、ゲームや映画をテレビ内蔵スピーカーで再生するよりは、別格の迫力が味わえるだろう。上下に搭載したパッシブラジエーターで低域を増強しているが、無理に膨らませ過ぎたような低音にはなっておらず、明瞭さは維持されている。

天面に上向きにユニットを取り付けていることもあり、セリフなど、音像の上方定位も見事。映画のセリフだけでなく、ニュース番組、音楽CDのボーカルなどでも、その効果を体験できるだろう。