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Anker、4Kプロジェクタ「Nebula Cosmos Max」。79,980円のフルHD機も
2020年10月29日 12:00
アンカー・ジャパンは、日米のクラウンドファンディングサイトで合計2.5億円を調達したAndroid TV 9.0搭載のプロジェクター「Nebula Cosmos Max」と「Nebula Cosmos」を11月20日に発売する。価格は「Cosmos Max」が179,980円(税込)、「Cosmos」が79,980円(税込)。
米クラウンドファンディングサイト「Kickstarter」では48時間で1.3億円超、日本の「Makuake」では約3カ月間で約1.1億円の支援を獲得したDLPプロジェクター。両モデルとも、OSにAndroid TV 9.0を搭載し、Wi-Fiも内蔵するため、YouTubeやAmazon Prime Video、Netflix、Spotifyなど、5,000以上のアプリを利用できる。
Googleアシスタントにも対応しており、付属のリモコンを使えば音声入力も可能。どちらのモデルもバッテリーは内蔵しない。
両モデルとも同日に発表されたアイ・オー・データ機器製録画テレビチューナーとの連携に対応。対応する録画テレビチューナーがあれば、地上デジタル・BS・110度CSデジタル放送や、録画番組を視聴できる。
4K HDR対応の最上位「Nebula Cosmos Max」
上位モデルの「Cosmos Max」は最大150インチ、HDR10対応の4K/3,840×2,160ドットで投影ができる。輝度は1,500ANSIルーメン。コントラスト比は1,000:1。
スピーカーを本体に内蔵しており、出力は10W×4。Dolby Digital Plusと、Sound Dimensionに対応し、3Dオーディオを実現。「360度に広がるクリアで豊かな音質をお届けします」としている。
オートフォーカス機能や台形補正機能、投写する壁の色に合わせた色味補正、プロジェクターを動かさずに投影サイズを調整できるズーム機能などを備える。台形補正の範囲は垂直/水平±40度。
入力はHDMI×2、USB Type-A×2、Bluetooth、Chromecast、AirPlay。HDMIは1系統がARCに対応している。Airplayの利用には別途アプリのインストールが必要。
外形寸法は約350×248×99mm。重さは約3.6kg。
フルHD対応のエントリー機「Nebula Cosmos」
エントリーモデルの「Cosmos」は最大120インチ、フルHD/1,920×1,080ドットで投影できる。HDR 10にも対応。輝度は900ANSIルーメン。コントラスト比は1,000:1。ダイナミックスムージングにより、動きの早い映像も鮮やかに投影できる。
内蔵スピーカーの出力は10W×2。Dolby Digital Plusと、アンカー独自技術の「BassUpテクノロジー」にも対応し、幅広い音色と深みのある低音を楽しめるとしている。
上位モデル同様、オートフォーカス機能や水平/垂直±40度の台形補正機能などを装備。入力はHDMI×2、USB Type-A×2、Bluetooth、Chromecast、AirPlay。HDMIは1系統がARCに対応している。Airplayの利用には別途アプリのインストールが必要。
外形寸法は約289×198×88mm。重さは約2.0kg。
実際に視聴してみた
「Cosmos Max」は4K HDRに対応していることもあり、映像は鮮明。明るさも十分で、カーテンなどを閉めて、ある程度の遮光ができれば、日中でも映画館にいるような感覚を味わえる。4K対応の映像としてGoPro公式YouTubeチャンネルで公開されているスノーボードの動画を視聴したときは、雪山を滑り降りる際に巻き上がる雪煙の粒子も確認できるほど鮮明な映像を体験できた。
動きの早い映像としてFormula 1の公式ダイジェスト動画なども視聴したが、残像が残るような感覚もなく、ゲームなど遅延の少ない描写が求められるものでなければ、問題なく楽しめそうだ。内蔵スピーカーも、音量を最大まで上げても音割れなどを感じることはなく、外部スピーカーと連携させなくても迫力あるサウンドを楽しめる。
エントリーモデルの「Cosmos」は、4Kに対応した上位モデルと比べれば映像の鮮明さ、明るさは劣るものの、同社のモバイルプロジェクターよりは遥かに鮮明で、初めてのホームプロジェクターや、モバイルプロジェクターからのステップアップには最適だろう。
また両モデルとも、操作は非常にスムーズ。設定画面やアプリの読み込みなどで、引っ掛かりを感じるようなこともなかった。