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iFi Audio、PCM 768/DSD 512対応のDAC兼ヘッドフォンアンプ

「NEO iDSD」

トップウイングサイバーサウンドグループは、英iFi audioのDAC兼ヘッドフォンアンプ「NEO iDSD」を12月下旬より発売する。価格は95,000円。

iFi audioが新たに展開するミドルレンジ「NEO」シリーズの第1弾製品。最大768kHzまでのPCM、およびDSD 512、MQAフルデコードに対応しており、「洗練された回路が家庭環境のあらゆるオーディオ・フォーマットに煌めくような音をお届けします」という。

付属スタンドを使った縦置きにも対応
ロータリー・コントローラーを装備

筐体はアルミニウム製で、横置きだけでなく、付属のスタンドを使っての縦置きにも対応。OLEDディスプレイを搭載し、再生しているフォーマットやボリュームレベルなどを表示する。ディスプレイは筐体の横置き/縦置きを認識し、表示を自動で切り替える。ロータリー・コントローラーも備える。

固定ライン出力、可変ライン出力、ヘッドフォン出力と3つの動作モードを備える。固定ライン出力のDACとして使用すれば、プリメインアンプやプリアンプに接続可能。可変ライン出力を備えたDAC&プリアンプとして使う場合は、パワーアンプ、アクティブスピーカーとの接続に最適という。

ヘッドフォンユーザーは、優れたアンプ・ステージを利用して「素晴らしい“ヘッドファイ”システム」を実現できるとのこと。

USB3.0 Type-B×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1と、3つのデジタル入力端子を装備。これら3つに同時接続ができるほか、Bluetooth 5.0にも対応する。

出力はXLRバランス×1、RCAアンバランス×1を本体背面に、4.4mmバランス×1、6.3mmアンバランス×1を本体前面に備えた。

バーブラウンのDACチップを基本にしつつ、新開発の低レイテンシーXMOSマイクロコントローラーを採用。これにより、USB接続時はDXD 768kHz/32bit、PCM 765kHz/32bitに加え、DSD 512/256/128/64をサポートする。MQAフルデコードも可能。光/同軸デジタル接続時は最大192kHzのPCMとMQAフルデコードに対応。

Bluetoothには、クアルコム製「QCC5100」と専用回路を組み合わせた「Bluetoothエンジン」を使用。aptX HDやaptX Adaptiveに加え、ソニーのLDAC、ファーウェイのLHDCなど、「現行のすべてのハイレゾBluetoothオーディオ・コーデック」をサポート。aptXやAAC、SBCフォーマットにも対応する。

アナログ回路は、新開発の「PureWave」回路設計。iFi audioで技術顧問を務めるジョン・カール氏がテクニカルチームと共同して設計したものだといい、超低歪みのiFi特製オペアンプ、多層セラミックのTDK C0Gコンデンサー、MELF薄膜抵抗器、村田製作所と太陽誘電のインダクターなどが使用されている。

電源回路は低ノイズ・広帯域のリニア・レギュレーションを採用。同ブランドのiPower AC/DCアダプターと組み合わせることで、大幅にノイズを低減できるという。NEO iDSDにはiPower 5Vを同梱する。

ライン出力のインピーダンスは、XLRが100Ω以下、RCAが50Ω以下。ヘッドフォン出力は4.4mmバランスは68.6mW以上(600Ω)、1040mW以上(32Ω)。6.6mmアンバランスが17.6mW以上(600Ω)、295mW以上(32Ω)。

外形寸法は214×146×41mm、重さは970g。

本体前面
本体背面