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LG、第4世代AIプロセッサ搭載の4K/8Kテレビ。HDMI2.1を全機種サポート

新パネルを採用した4K有機ELテレビ「G1」

LGエレクトロニクスは、オンラインイベント「CES 2021」において、最新の映像エンジン「α9 Gen4 AI Processor」を搭載した4K/8Kテレビ群を発表した。有機ELは8Kモデル「Z1」を筆頭に、4K「G1」「C1」「B1」「A1」シリーズを用意。液晶はミニLED搭載の8Kモデル「QNED99」「QNED95」と、NanoCell技術搭載の8Kモデル「NANO99」「NANO95」シリーズをラインナップする。

「'21年の主力モデルは、新型の有機ELパネル、量子ドット搭載ナノセル技術とミニLEDバックライトを組み合わせた高度な液晶パネル、進化したAIプロセッサ、再設計されたwebOS、新しい外観デザインなど内外をアップグレードさせた」としている。

2021年の有機ELテレビシリーズ
83型の4K有機ELテレビ「C1」

有機ELテレビシリーズでは、新たに83型までのサイズを用意。「これまでで最も多くのサイズ展開と優れた画質を備える“エキサイティングな新しいモデル”」になっているという。

4K有機ELモデルのフラッグシップとなる「G1」シリーズには、新パネル「OLED evo」を搭載。「有機ELテレビ技術の進化における次のステップで、驚くほどの鮮明さ、ディテール、リアリズムを備えた、より高い輝度とパンチの効いた画像を実現する」と説明。ミドルモデル「C1」シリーズでは、コアなゲームユーザーに人気の高い48型から、映画視聴にも最適な83型までを用意する。

G1/C1/B1/A1の65型・55型に取り付け可能な、新しいギャラリースタンドも登場。インテリアの柔軟性を高めたいユーザーにとって、壁掛け設置の魅力的な代替になるとしている。

55型・65型サイズに取り付け可能なギャラリースタンド
ギャラリースタンドの設置イメージ
壁掛けマウントの場合

映像エンジンに人工知能を統合させた、第4世代のAI対応映像エンジン「α9 Gen4 AI Processor」を、8K/4K有機ELテレビシリーズ(B1/A1除く)、8K液晶テレビシリーズに搭載。ディープラーニングを活用することでアップスケーリング性能を強化、あらゆる品質のコンテンツを大型ディスプレイで高品位に描写するという。

最新プロセッサには「AI Picture Pro」を搭載。これは、顔や体などの画面上のオブジェクトを認識し、前景と背景を区別し、各オブジェクトを個別に処理して画像をより立体的にするもの。α9 Gen4 AI Processorは、コンテンツのジャンルを検出する機能を備えており、画質、シーン毎の光量、そして設置環境下の周囲条件などをさらに最適化するとしている。

88型の8K有機ELテレビ「Z1」

新たにアップデートされた「AI Sound Pro」も同プロセッサに組み込まれており、バーチャルの5.1.2サラウンドサウンドアップミキシングにより、テレビの内蔵スピーカーを使いながら、非常に高い没入型のオーディオ体験を提供。また自動音量レベルにより、チャンネルやストリーミングアプリを切り替えるときの音量レベルをキープできるという。

最新ゲーム機との親和性も強化。Z1/G1/C1シリーズでは、1mm秒の応答時間、入力ラグの抑制、最新のHDMI仕様をサポートする4つのポートを搭載。新機能のゲームオプティマイザーでは、ゲームのタイプに応じて最適な映像設定を自動適用し、スタッターやテアリングのないゲーム映像を実現。NVIDIA G-SYNC Compatible、FreeSync Premiumもサポートする。

LGは'21年モデルにおいて、HDMI2.1機能をサポートするモデル数を拡大し、eARCとALLMを全ラインナップで対応。QNED90、NANO90、NANO85のシリーズでは、VRRもサポートするという。

ほかにも、Dolby Vision IQ、Dolby Atmosのサポートほか、大幅にデザイン変更されたスマートテレビプラットフォーム「webOS 6.0」が搭載されている。

ミニLED搭載の8K液晶テレビシリーズ
ナノセル技術搭載の液晶テレビシリーズ