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CROSSZONE、頭外定位ヘッドフォンの第3弾。波面コントロール搭載

ヘッドフォン「CZ-8A」

トライオードは、CROSSZONE(クロスゾーン)の頭外定位ヘッドフォン「CZ-8A」を4月28日より発売する。価格は209,000円。

アコースティックな手段のみで頭内定位の問題を解決し、音楽ソースが持つ音場や音像が自然に再現できるというクロスゾーンの頭外定位ヘッドフォン・第3世代機。初代「CZ-1」の発売から5年のマイルストーンとして新技術を盛り込み、今後のクロスゾーンを牽引していくアドバンスモデル、としている。

片側のハウジング内に、主音源再生用の2つのドライバーユニット(高音用/低音用)と、逆チャンネルの音を再生するもう1つの逆チャンネル用ドライバーユニットの合計3個のドライバーユニットを搭載。純アコースティック技術とするART(Acoustic Resonance Technology)とADC(Acoustic Delay Chamber)により、音楽ソースを選ばない自然な頭外定位(前方定位)を実現したとのこと。

CZ-8Aでは、新技術として波面に着目。耳に到達する音の波面を、距離が離れたスピーカーから届く平面波に近い波面となるようにコントロールする波面コントロールガイドを 新たに追加。より自然な音場感、定位感を実現したという。

主音源再生用の主音源再生用の2つのドライバーユニット(高音用23mm/低音用40mm)と逆チャンネル再生用ドライバーユニット(35mm)の各ユニットは、振動板にベリリウムコーティングを採用。フレームには真鍮リングを装着することで強度の確保と、不要振動を排除。低音から高音まで滑らかで自然、かつ正確な音の再生を実現している。

これまでのCZ-1、CZ-10と同様に、側圧はヒンジ部に内蔵されたトーションばねにより与える構造を採用。頭の大きさにかかわらず、誰でも一定で最適な側圧が得られ、長時間の音楽鑑賞でも疲れにくい自然な装着感を実現。イヤーパッドは、前側と後ろ側で厚みを変えた3D構造。頭部に優しく均一に馴染み、しっかりとした気密性を確保することで、安定した低域再生に寄与しているという。

ハウジング外側には、全体を覆うアルミカバーを装着。アルミカバーのシールド効果により、ボイスコイルなどが外部の電磁波ノイズから受ける影響を軽減し、微小レベルの信号までよりクリアで正確な再生を目指した。

付属の専用ケーブルには高伝達特性を持ちノイズに強いツイスト構造のOFCリッツ線を採用。アンプ側のプラグから8芯(4芯×2)に分離することで、左右チャンネルのセパレーションを確保した。

付属ケーブルは2種類で、長さは1.5m(3.5mmミニプラグ)と、3.5m(6.3mm標準プラグ)を用意する。

周波数帯域は20Hz~20kHz、感度は100dB。インピーダンスは75Ω。ヘッドフォン本体の重量は、約435g