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J:COM、テレビを使った「オンライン診療」サービス開始

ジュピターテレコム(J:COM)は、ケーブルテレビインフラを生かした遠隔医療サービス「J:COM オンライン診療」を7月1日より提供開始する。利用料金は診療や服薬指導1回につき300円。そのほか、医療費、調剤費、処方箋配送料などが必要になる。デバイス料金はJ:COM TV加入者は無料で、未加入の場合は月額480円。Webカメラは6,980円(設置設定費用込み)。

現在のオンライン診療の受診者は、約8割が40歳以下となっており、J:COMでは、通院患者の大半を占めるシニア世代には、従来のオンライン診療の主な利用デバイスであるスマートフォンの操作性などが、受診障壁の1つであるとしている。

また、J:COMが60歳以上に実施した調査結果では、オンライン診療に関して「利用したことはないが、今後利用したいと思う」と回答したのは5割以上にのぼり、シニア世代のオンライン診療に対するニーズの高さが伺えるとしている。

「J:COM オンライン診療」は、地域の医療課題解決に向け、シニア世代でもテレビを利用することで簡単に安心して利用できるオンライン診療サービスとして、地域密着の手厚い対面サポートを生かして提供。機器の設置から初期設定、操作方法など、J:COMスタッフが訪問または電話で利用を継続的にサポートするため、シニア世代でも簡単に利用できるとする。

テレビに、J:COMが開発したアプリを搭載したSTBを接続し、医療機関向けの国内主要オンライン診療システムを提供するMICINのオンライン診療サービス「curon」を経由することで、テレビ画面上で、医療機関の診察予約から問診、WEBカメラを通じて診察などが受けられる。

第1弾として、7月1日から東京都杉並区、練馬区、板橋区、北区、埼玉県和光市、新座市、千葉県木更津市、君津市、袖ヶ浦市、富津市で提供を開始し、年度内にはすべてのJ:COMエリア内での展開を予定している。