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パナソニック、10型”フローティング有機ELディスプレイ”の「ストラーダ」

「CN-F1X10BHD」

パナソニック オートモーティブは、幅広い車種に装着できる大画面モデルのカーナビ「ストラーダ」として、10型有機ELディスプレイの「CN-F1X10BHD」と「CN-F1X10HD」、9型液晶ディスプレイの「CN-F1D9HD」を、12月上旬から発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14万円~22万円前後。

「CN-F1X10BHD/F1X10HD」は、同社独自の10型有機ELディスプレイを搭載。Blu-rayディスクの再生(CN-F1X10BHDのみ)やスマートフォン連携時に高画質な映像コンテンツを再生できる。またディスプレイは広視野角・低反射のため、外光下でも視認性に優れ、長時間のドライブも快適に過ごせるとのこと。

有機ELモデルは最薄部で厚さ約4.7mmの薄型ディスプレイを実現。「車室内に浮遊するスリムベゼルのデザインが、車内インテリアの上質感を高める」という。有機ELモデル、液晶モデルともに画素数は1,280×720ドット。アンプ部の定格出力は18W×4ch、最大出力は50W×4ch。適合スピーカーインピーダンスは4Ω(4~8Ω)。

独自のフローティング構造を採用しているため、業界最多の470車種以上に10型、9型大画面を装着可能。上下スライド、前後チルト、奥行調整(取付時のみ)に加え、左右各々15度のスイング機能も利用できる。

「CN-F1X10HD」

前モデルで映像と地図のHD解像度表示に対応。地図の解像度を従来比2.4倍に向上させ、高精細でリアルな地図に刷新した「HD美次元マップ」を搭載した。視認性を考慮した配色の新デザインも採用し、文字や道路、自車位置マークも見やすくなった。3D地図でビルが密集して表示される場合でも、自車位置マークのまわりだけを透過することで、現在地を把握しやすくなるなど改善されている。

新CPUの採用で処理能力が大幅に向上しており、ルート探索にかかる時間も従来比で半分以下に短縮され、従来モデルの1ルート探索と同等の時間で5ルート探索が可能になった。起動時間も早まったため、スムーズに出発できるという。また操作レスポンスの高速化を図った「ダイレクトレスポンスII」により、サクサク快適に操作できる心地よさも実現された。

スマートフォン感覚で操作できるモーションコントロールも進化。2点ドラッグの上下で地図の俯瞰度合いを調整し、2Dから3Dへシームレスな切り替えができる。また、円弧を描くような2点ドラッグ操作で地図を回転させ、色々な方位や方角から地図を見ることも可能。

「簡単ツートップメニュー」も進化しており、全機能の一覧からメニュー画面に表示したい機能を設定でき、メニューアイコンをドラッグしてカスタマイズできる。Wi-Fi/テザリング接続時に使える「ボイスサーチ(音声認識)」は従来モデルで必要だったスマートフォンアプリのインストールや設定が省かれ、使いやすさが向上している。

プロのチューニングをボタン一つで楽しめる「音の匠」サウンドモードには、ライブ音楽に最適な「極(KIWAMI)サラウンド」が新搭載された。同社の家庭用オーディオのサウンド技術を採用したもので、低域部分の音を仮想再生することで、重低音専用のスピーカーがあるような迫力を味わえる。

また有機ELディスプレイのF1Xプレミアム10では、「MUSESシリーズ」のハイエンドオーディオ機器向け高音質オペアンプ、パナソニックブランドの高速演算DSP、フィルムコンデンサを新たに採用。ベースとなる音質の向上を図り、スタジオマスターサウンド再現をさらに極めたとのこと。シリーズ全モデルでハイレゾ音源に対応。

全モデルとも、入出力端子としてHDMIを各1系統搭載。スマートフォンやAmazon Fire TV StickなどのHDMI対応機器と接続して動画配信サービスなどをカーナビ画面や後席モニターにHD画質で出力して楽しむことができる。

ナビゲーションユニット部の外形寸法は全モデルとも突起部/モニター取付部を除いて178×167×100mm(幅×奥行き×高さ/取付奥行き寸法165mm)。重さはCN-F1X10BHDのみ約2.7kg、ほか2モデルは約2.4kg。

ディスプレイユニット部の外形寸法は、有機ELモデルが240×13×141mm(幅×奥行き×高さ/最薄部4.7mm)、液晶モデルが240×19×141mm(幅×奥行き×高さ)。重さは有機ELモデルが約0.7kg、液晶モデルが約0.9kg。