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アップル、ミニLEDディスプレイの「MacBook Pro」。HDMI復活

ミニLEDディスプレイを採用した新型「MacBook Pro」

アップルは19日、オンラインで新製品発表会を開催。新たにミニLEDディスプレイを採用した新型ノートパソコン「Macbook Pro」を発表した。14インチモデルと16インチモデルが用意され、価格は14インチモデルが239,800円から、16インチモデルが299,800円から。本日から予約を開始し、10月26日から出荷する。

MacBook Proとして初めて、ミニLEDテクノロジーを採用した「Liquid Retina XDRディスプレイ」を搭載。M1チップ搭載の12.9インチiPad Proでも使われたテクノロジーを活用し、最大1,000nitのフルスクリーン持続輝度、ピーク輝度で1,600nitを実現した。コントラスト比は100万対1。

「信じられないような暗部の繊細さ、鮮やかで反射するような明部、より深い黒、かつてないあざやかなカラーで、HDRコンテンツを生き生きと表現」するExtreme Dynamic Rangeに対応。P3広色域と10億色に対応し、より滑らかなグラデーションを実現したという。

リフレッシュレートを最大120Hzで可変させるProMotionテクノロジーも採用した。ディスプレイは外枠がより細い狭額縁設計でフロントカメラを“ノッチ”に組み込むデザインを採用することで、ディスプレイ表示領域も拡大され、16インチモデルでは770万ピクセルの16.2インチディスプレイ、14インチモデルでは590万ピクセルの14.2インチの有効画面領域を実現した。

フロントカメラは1,080p FaceTime HDカメラとなり、CPU搭載の画像信号プロセッサ(ISP)やNeural Engineを活用し、より自然なスキントーンを実現。2基のツィーターと4基のフォースキャンセリングウーファーによる6chスピ―カーシステムを搭載し、音楽やDolby Atmosで映画を楽しむ際も「映画館のような音楽体験ができる」という。

最大10コアのCPU、最大16コアのGPUを搭載するM1 Pro
最大32コアのGPUに対応したM1 Max

CPUは新開発の「M1 Pro/M1 Max」を搭載。CPUコアはどちらも最大10コア、GPUコアはM1 Proが最大16コアで、M1 Maxが最大32コア。従来のM1チップよりもCPU性能で最大70%、GPU性能ではM1 Proが最大2倍、M1 Maxが最大4倍高速という。どちらのチップも16コアのニューラルエンジンも搭載する。メディアエンジンとしてProResアクセラレータを、M1 Proで1基、M1 Maxで2基搭載。Final Cut Proを使った8Kレンダリングが従来モデル比でM1 Proで最大1.7倍、M1 Maxで最大2.9倍高速化された。

キーボードは「Touch Bar」非搭載

キーボードは二重に酸化被膜処理されたブラックの「Magic Keyboard」となり、従来モデルで搭載されてきたタッチパネルを使った「Touch Bar」は非搭載。幅広なエスケープキーも含めてファンクションキーは物理ボタンが復活した。トラックパッドは感圧タッチトラックパッド。

また接続性も拡張され、HDMI出力ポートやSDカードスロットが復活。Thunderbolt 4ポートも計3つ、ハイインピーダンスのヘッドフォンに対応するイヤフォンジャックも備えた。電源ポートとして磁石を使ったMagsafeも復活しデザインと給電量が見直された「Magsafe 3」を新搭載した。従来どおりThunderbolt経由での充電にも対応する。

M1 Max搭載モデルでは最大3台のPro Display XDRと1台の4Kテレビに同時接続できる

Macとして初めて急速充電にも対応し、30分の充電で最大50%まで充電が可能。またM1 Pro搭載モデルでは最大2台までのPro Display XDRディスプレイに、M1 Maxでは最大3台までのPro Display XDRディスプレイと4Kテレビに接続が可能。Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0もサポートする。OSはmacOS Monterey。同OSは10月25日より無料のソフトウェアアップデートとして提供される。

外形寸法は14インチモデルが31.26×22.12×1.55cm(幅×奥行き×高さ)、重さは1.6kg。16インチモデルは35.57×24.81×1.68cm(幅×奥行き×高さ)、重さはM1 Proモデルで2.1kg、M1 Maxモデルで2.2kg。