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コンパクトで“攻めの動画性能”、LUMIX GH6を触ってきた

LUMIX GH6

パナソニックは、3月25日に発売するマイクロフォーサーズ・デジタルカメラ最上位モデル「LUMIX GH6」の体験会を、東京 南青山の「LUMIX BASE TOKYO」にて2月24日~2月27日まで、完全予約制で実施中。24日にはメディアにも公開されたため、GH6の実機に触れてきた。

イベントの参加方法などの詳細は、下記のページを参照の事。予約にはLUMIX BASE TOKYOへの会員登録が必要(会員登録は無料)。感染対策を実施しており、「ワクチン接種証明+抗原検査結果の提出」(会場で予約者全員に抗原検査キットを無償配布)、もしくは「72時間以内のPCR検査陰性証明の提示」が必要。

LUMIX GH6タッチ&トライイベント ~東京 南青山「LUMIX BASE TOKYO」

既報の通りGH6は、フルサイズ機を部分的に凌駕するような高い動画撮影機能を盛り込んだマイクロフォーサーズの新製品。フルサイズのカメラよりもコンパクトかつ軽量で可搬性・機動力に優れる点や、ボディのみで実売26万3,000円前後と、フルサイズのハイエンドカメラと比べて価格を抑えられる事が特徴。浮いた予算をジンバルやレンズなど、映像表現を追求する周辺機器に投資できるメリットを提案すべく、「フルサイズではない、選択肢を」テーマに開発された。

LUMIX GH6

外形寸法は約138.4×99.6×100.3mm(幅×奥行き×高さ)で、本体のみの重量は約739g。実際に本体を手にしてみると、ボディの重量バランスが良好である事や、グリップ部分が深くて持ちやすいことから、数字で見るよりも小さく・軽く感じる。

例えば、フルサイズのハイエンドである「DC-S1H」(約151×110.4×114.2mm/約1,052g)と並べたり、持ち比べると、GH6の方が大幅に小さく・軽く感じる。S1Hは右手で持ち上げた後で、無意識に左手を添えてホールドしたくなるが、GH6は右手でヒョイと持ち上げたまま、気軽に撮影がはじめられる。ジンバルなどの周辺機器と組み合わせた場合、この軽さは武器になるだろう。

左からGH6、DC-S1H

また、GH6の大きな特徴は、S1Hと比べても約2倍という、高い演算処理能力を持つ「新世代ヴィーナスエンジン」を搭載している事。これにより、画質やAF性能を大幅に高めると共に、多彩な動画記録モードも実現した。

新世代ヴィーナスエンジンを搭載したメイン基板

特にAFは大きく進化しており、像面位相差AFは搭載していないものの、画像処理エンジンの進化と、アルゴリズムの改善により、精度や、被写体を捕捉したあとの維持能力もアップしていると感じる。アルゴリズム面では見栄え、背景抜け、追従性、光源への対応などを改善しているそうだ。

AFエリアは、従来の225点から315点へと測距点数とカバー率が向上。顔・瞳認識AFや、動物認識AFも利用でき、これらの認識AFの組み合わせを細く設定することも可能。顔・瞳認識AFをONにしながら、人体認識はOFFにして、メインの被写体以外にAFが食いつかないようにするといった使いこなしもできる。

センサーは、新開発の2,521万画素Live MOSでローパスフィルターレス。高解像度と高速性に優れ、センサーをシフトさせて高画素記録する「ハイレゾ撮影」では約1億画素記録を実現した。

動画でも5.7Kでの撮影が可能。最大300fpsのセンサー読み出しを実現し、4K動画でも120fpsの高速読み出しが可能。

GH6のカットモデル。中央に見えるのが新開発の2,521万画素Live MOSセンサー

ダイナミックレンジの広さもGH6の特徴。新機能「ダイナミックレンジブースト」は、単一露光で、低ISO回路を使う“飽和優先”の画像と、高ISO回路を使う低ノイズ優先の画像を取得。その2種類の画像を画素ごとに合成し、最大13+ストップのダイナミックレンジを実現するという。

動画撮影では、V-Log、V-Gamutに対応。ポストプロダクションにおいて、シネマカメラで撮影した映像素材とも絵合わせがしやすくなった。

手ブレ補正機能も進化しており、高精細ジャイロセンサーと、最適化したアルゴリズムにより、LUMIX最高という補正段数7.5段(GH5IIやG9は6.5段)を実現した。

静止画カメラとしても進化しており、高速連写ではAF-Sモード、電子シャッター時で秒間最大75コマ。メカシャッターでも14コマで連写できる。

背面モニターは184万画素の液晶。HDMI端子などと干渉しないように、チルトフリーアングル機構を採用。チルトしつつ、アングルも自由に変えられるというもの。詳細は、下記の動画を参照してほしい。

GH6、背面モニターの動きと連写音

その他、詳細なスペックはニュース記事を参照のこと。

LUMIX、“攻めの動画”で約26万円のマイクロフォーサーズ最上位「GH6」

また、既報の通りパナソニックでは、「CP+2022」のオンライン開催への変更に伴い、LUMIXのオンラインイベントを2月24日~27日まで実施中。期間中は、気鋭のクリエイターによる「色」をテーマとしたオンラインセミナーを開催している。

CP+2022で、LUMIXオンラインイベント多数開催

オンラインセミナー タイムテーブル

体験会が開催されている東京 南青山の「LUMIX BASE TOKYO」には、歴代GHシリーズが総登場している