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JBLから“白いスピーカー”。デノン注目アンプ「1700NE」、マランツ「CD 60」も

JBL「4312G Ghost Edition」

オーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2022」が開幕。6月11日、12日の2日間で、会場は東京国際フォーラム。入場料は無料だが、新型コロナ感染拡大防止の対策として事前登録が必要。ここでは、ハーマンインターナショナルや、デノン、マランツなどのディーアンドエムホールディングスのブースをレポートする。

ハーマンインターナショナル

JBLブランドのコーナーに、白いスピーカーが登場して来場者の注目を集めている。モニタースピーカーとして発売されている「4312G」(1本148,500円)のホワイトバージョンで、名前は「Ghost Edition」。通常モデルとは異なり、ペア販売のみで予価は352,000円。

限定モデルとして今後登場予定で、キャビネットがホワイト木目調子上げになっているほか、バッフルもホワイト。さらに、ウーファーもブラックコーン・バージョンになっている。

左が通常の「4312G」、右が「4312G Ghost Edition」

JBLから70年代初期に登場した「Model 4310」を祖とし、4311、4312、4312A~4312Eへと進化を続けてきたスタジオモニタースピーカーに、最新技術と音響設計を投入したスピーカー。JBL70周年記念として登場した限定モデル「4312SE」と、30cm 3ウェイの最新コンシューマ・バージョン「L100CLASSIC」の技術要素を移植した“新たな次元のコントロール・モニター”と位置づけられている。

ウーファーは12インチ(300mm)の「JW300SW」。JBL史上最強とする1200FE系ユニットの特徴を受け継ぎながら、最新の解析技術をとり入れて低歪み化、より高分解能なサウンドに生まれ変わった専用設計の強力なウーファーユニットとしている。

ミッドレンジは5インチ(125mm)で、ポリマーコーティング・ピュアパルプコーンの「JM125PC」。ツイーターは「新世代モニターに課せられた良好な超高域レスポンスを実現する」という1インチ(25mm)アルミ-マグネシウム合金のドーム型で、ネオジウムマグネット搭載の「054AlMg-1」を採用している。

新アクティブモニタースピーカー「4305P」

さらに、3月のマスコミ向けイベントで参考出品され、今後発売が予定されている新アクティブモニタースピーカー「4305P」も出展。ペア22万円程度を予定しているという製品で、コンパクトなスタジオモニター「JBL 4309」と同じ、ホーンツイーターの25mmリング・コンプレッションドライバー「D2410H-2」を採用しながら、4309よりもさらに小型化。

外形寸法は210×235×336mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はプライマリーが6.6kg、セカンダリーが6.4kg。

コンパクトながら、クラスDのパワーアンプ、LAN/Wi-Fi接続機能、Bluetooth受信、USB DAC機能、3.5mmのアナログ入力、XLRのバランス入力、光デジタル入力なども内蔵。本格的なモニタースピーカーとして使用できるほか、パソコンとUSB接続してPCスピーカーとして使ったり、Wi-Fi/Bluetoothスピーカーとして使うことも可能。

2ウェイのブックシェルフで、ウーファーは133mmのパルプコーン「JW130P-4」(4309は165mm)。再生周波数帯域は45Hz~25kHz。内蔵アンプの出力は、ウーファー用が125W、ホーンツイーター用が25W。総合で300W出力となる。

左右のスピーカーはLANケーブルを使って有線接続できるほか、ワイヤレスでの接続も可能。入力端子として、ステレオミニのAUX入力、光デジタル入力、USB入力、XLR/Phone兼用のバランス入力を搭載。サブウーファー出力も装備する

ブース内では3つの試聴システムを用意し、いずれもストリーミング再生に対応させている。

ディーアンドエムホールディングス

CDプレーヤー「CD 60」

マランツのブースでは、同社の新機軸となる「30」シリーズとして、「SACD 30n」と、アンプの「MODEL 30」を組み合わせたデモや、6月中旬に発売される11万円のCDプレーヤー「CD 60」などを紹介。

さらに、HDMI入力を備えた2chアンプ「MODEL 40n」は、その特徴を活かし、テレビやPlayStation 5とも組み合わせて展示。映像ソースとも相性の良いピュアオーディオ用アンプとしての魅力を訴求している。

HDMI入力を備えた2chアンプ「MODEL 40n」

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Bowers & Wilkinsのコーナーでは、家中に設置して、連携再生で、スタイリッシュなデザインも特徴のFormation Seriesや、サブウーファー不要でワイドレンジな再生が可能なサウンドバー「Panorama 3」などを紹介。CLASSEのアンプで鳴らす、ハイエンドスピーカーの「802D4」や「803D4」のサウンドを楽しむ事ができる。

Formation Series
サウンドバー「Panorama 3」
ハイエンドスピーカーの「802D4」や「803D4」も楽しめる

シンプルお洒落で音はガチ! B&W流“未来のオーディオ”Formation Suite

これだけ音の良いサウンドバーは他に無い! B&Wの本気「Panorama 3」

Polk Audioのブースでは、「Signa S4」などのサウンドバーラインナップを紹介すると共に、Hi-Fi用スピーカーをビンテージな家具と組み合わせて展示するコーナーも用意。Polk Audioのサウンドだけではない、インテリアともマッチするデザイン面の特徴もアピールしている。

Polk Audioのサウンドバー
ビンテージな家具と組み合わせた展示も

デノンブースの注目は、Hi-Fiオーディオのミドルクラス新製品として5月に発売されたばかりの、USB DAC搭載プリメインアンプ「PMA-1700NE」(218,900円)。

上位の110周年記念モデル「PMA-A110」(393,800円)と同じ増幅構成やパーツを採用したり、USB DAC部分に、PCからのノイズを遮断するアイソレーターを投入するなど、各部の進化により音質も大幅にグレードアップ。上位モデルのPMA-2500NEに迫る存在として新たに登場したモデルとなる。

USB DAC搭載プリメインアンプ「PMA-1700NE」

さらに、6月下旬発売予定のミドルクラス新シリーズ「900NE」から、ネットワーク再生機能も内蔵したプリメインアンプ「PMA-900HNE」(132,000円)と、CDプレーヤー「DCD-900NE」(77,000円)も登場。

こちらのアンプにも、110周年記念モデル「PMA-A110」と同じ、新型の増幅回路を搭載した。CDプレーヤーのDCD-900NEは、従来モデル「DCD-800NE」と異なり、筐体の奥行きサイズがアップ。基板レイアウトが上位プレーヤーの「DCD-1600NE」と同じものになり、デジタル/アナログを筐体内で完全に分離し、より大型のパーツを採用するなど、高音質化を図っている。

デノンブース

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