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第2世代AirPods Pro。ノイキャン性能2倍、空間オーディオ対応39,800円
2022年9月8日 02:59
アップルは、第2世代AirPods Proを発表した。新しいH2チップや、新開発のドライバーを搭載。音質をさらに高めたほか、空間オーディオにも対応。アクティブノイズキャンセリング機能は初代より最大2倍に強化した。価格は39,800円で、9月9日午後9時から注文可能。発売日は9月23日。
Apple製の新しい「H2チップ」を搭載。新設計のドライバーやアンプと連係し、「鮮明でクリアな高音と深みのある豊かな低音を極めて忠実に再現。すべてのサウンドをかつてないほどあざやかに響かせる」という。再生中の歪も低減した。
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングにも対応。臨場感あふれる、全方向から包み込まれるようなサウンドが楽しめるという。AirPods Proの装着状態に合わせて出力を調整するアダプティブイコライゼーション機能も利用可能。
iPhoneのTrueDepthカメラでユーザーの耳の周囲を撮影。頭の形をもとに空間オーディオのパーソナルプロファイルを作成できる。このプロファイルは、ユーザーが持つすべてのデバイスで同期されるので、「どのデバイスでも圧巻のサウンドを楽しめる」という。
新しい適応アルゴリズムを使い、サウンドをより素早く処理し、ユーザーの耳の形に合わせて、より最適で、原音に忠実なサウンドを再生する。
グループのFaceTimeで通話する際にも、ダイナミックヘッドトラッキングによる3Dのサウンド体験が可能。「友だちや家族と同じ部屋にいるような感覚で会話できる」とする。
H2チップは、コンピュテーショナルアルゴリズムを用いて、ノイズキャンセリング性能も高めた。初代と比べ、最大2倍の雑音を消せるようになったとし、「音楽やPodcastの世界にますます深く入り込める」という。ノイズキャンセリングマイクと後部の通気口を、外から入ってくる音を最もすばやく検知できる場所に配置。この2つが連係する事で、雑音を消し去っている。
さらに、外部音取り込みモードも搭載。新たに「適応型環境音除去」機能を追加した。パワフルなH2チップにより、通過する車のサイレン、工事の音、コンサートでの大音量スピーカーなど、大きな周囲のノイズをオンデバイス処理で低減する。この低減処理は、毎秒48,000回測定して行なわれる。
付属のイヤーピースはシリコン製で、4つのサイズを同梱。より多くの耳にフィットするようにXSサイズが新たに加わった。
再設計された内向きのマイクと音声強調アルゴリズムを連係させ、ユーザーの声を一段と正確に認識し、クリアな通話を可能にするという。
スティック部分に感圧センサーを搭載し、タッチ操作でコントロールが可能。上下になぞることで音量調整もできる。音楽の再生と一時停止、電話への応答と通話の終了操作や、アクティブノイズキャンセリングと適応型環境音除去の切り替えも可能。
1回の充電で最大6時間(ANC ON時)使用でき、初代よりも33%ロングバッテリーになった。充電ケースを併用すると30時間(ANC ON時)で、初代よりも6時間長時間になっている。
充電ケースには新たにスピーカーを内蔵。「探す」機能を使うと、イヤフォンから音が出るだけでなく、ケースから音を出して、ケースの居場所を探す事も可能になった。ペアリング時や、バッテリー残量が減った時などにもケースから音が出る。ケースの端子はLightningで、MagSafeやQiでのワイヤレス充電も可能。Apple Watchの充電器でも充電できる。ストラップホールも新たに備えた。