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Acoustune、“どこでもモニター環境”イヤフォン。約1.6万円「RS THREE」

「RS THREE」

ピクセルは、Acoustuneブランドより、ドライバー振動板に「Myrinx EL-S」を採用した有線イヤフォン「RS THREE」を、11月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,880円前後。

高耐久性とモニタリング性能を併せ持つAcoustuneモニターイヤフォン「RS」シリーズの第2弾。第1弾の「RS ONE」をベースに、HSシリーズの音質技術を投入して楽曲制作に適した音に仕上げられている。小型軽量で疲労感も少ないデザインといい、「どこでも持ち歩ける小さく快適なモニター環境を構築することができる」という。

製品の企画にあたり、著名なプロの作曲家たちにヒアリングを行なった結果、楽曲制作においてスピーカー、ヘッドフォン、イヤフォンの複数環境を使い分けながら音づくりをする人が多いことが分かったという。

なかでも、スピーカーやヘッドフォンとは異なる部分でイヤフォンに求められるものを掘り下げたところ、超低域、シサツ音、リップ音などの音やパンニングといった部分のモニタリング性能が求められていることが判明した。

そのためRS THREEでは、単体でもモニタリング性能を備えながらも、これらの音を聴きやすく仕立てられており、スピーカー、ヘッドフォンと併せて使うことでさらに楽曲のサウンドクオリティを高めることが可能としている。

ユニットはMyrinx ELをベースに、振動板をさらに綿密にコントロールしたMyrinx EL-Sを採用。使用素材は医療用にも使われながらも、軽量かつ剛性が極めて高く、内部損失も大きく、極めて高い音響性能を誇る超高機能樹脂。

内部損失が大きいことで、空気感や定位に悪影響を及ぼす余計な付帯音を減らし、近年のハイレゾ音源に求められる厳しいサウンドフィールドやパンニングなどの微細なモニタリングができる。

このドライバーを活かすために、振動板のバックキャビティを大きく確保し、振動板からグリルまでの距離を置くことで、瞬間的に最大250mWの信号が入力された後でも正常に使用できる高耐入力性も確保。振動板のストローク幅が大きいため、まるでラウドスピーカーさながらのベースを引き出すという。

ドライバー口径は9.2mm、再生周波数帯域は20Hz~40kHz、インピーダンスは32Ω。入力感度は108dB/1mW at 1kHzで、最大入力は30mW(定格5mW)。

ハウジングはふたつのパーツで構成されており、耐衝撃性、耐候性、耐熱性に優れたポリカーボネートを使用。部品点数を可能な限り減らすことでシンプルかつ部品単位での剛性を上げ、過酷な環境下でも故障のリスクを大きく低減した。

フェイスプレートもボディの剛性を高める役割を担っている。ボディを小型にすることで、幅広いユーザーにフィットするハウジングデザインとなっている。

コネクターにはPentaconn Earを採用

コネクターは日本ディックスが設計・生産するPentaconn Earを採用。従来型のMMCXコネクターよりも、プラグ部とジャック部がより密接に接触するため伝導性能に優れつつ、脱着の容易性、堅牢性も両立している。

付属ケーブルのプラグは3.5mmステレオミニ。6.6mm標準プラグへの変換アダプタが付属する

付属ケーブルは、新開発の「ARM011L」。高純度リッツ線とケブラーワイヤーを編み込んだ線材を使用し、取り回し性を高めるためにPU素材の被覆を採用。これをツイストすることで、しなやかで取り回しが良く、かつ断線しにくいケーブルとなっている。

ケーブル長は、想定される利用環境や各種機材との接続を考慮した1.8m。プラグは3.5mmステレオミニで、6.3mmステレオ標準プラグ変換アダプターが付属する。

イヤーピースは、acoustuneイヤフォン開発時のリファレンスとしても使用されている「AET07」と、フォームチップならではの密閉感が得られる「AE02」が付属。ケーブルを含めた重さは29g。キャリングケースなども付属する。

付属イヤーピースとケース