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SHANLING、CPU/RAMを強化したハイレゾプレーヤー「M3 Ultra」

M3 Ultra

MUSINは、SHANLINGのポータブルオーディオプレーヤー「M3 Ultra」を12月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は70,000円前後。カラーはブラックとグリーン。

2021年に発売し、人気を集めたプレーヤー「M3X」(約4万円)の後継機。コンパクトで軽量な筐体設計はそのままに、CPUを「Qualcomm Snapdragon665」(前機種はSnapdragon430)、RAMを「3GB」(同2GB)へアップデートすることでパフォーマンス性能を向上させた。

DACチップ「ES9219C」をデュアル構成で採用しました。これまでの採用実績、チューニングスキルを生かし、同社のサウンドシグネチャーを守りながら、より原音に忠実で、豊かな情報量と暖かみのあるオールラウンドなサウンドを実現しているという。

低オフセット電圧、特性、低ノイズ、高PSRR(高い電源電圧変動除去比)を持つ高品質なOPアンプ「RT6863」(Ricore製)をデュアルで採用した新設計回路を搭載。従来機よりも歪みを抑えながら、高い出力とダイナミックレンジの向上を実現。パワフルでダイナミックなサウンドへ仕上げた。

ほかにも、数多くのSACDプレーヤーやアンプに採用されているELNA製アルミ電解コンデンサ(4基)や、優れた高周波特性と温度変化の影響を比較的受けにくく、長寿命で高精度な設計で知られるパナソニック製ポリマータンタルコンデンサなどを搭載する。

フルオープンの「Android 10 OS」を搭載。ユーザー側で好みのアプリケーションを自由に導入できるほか、ストリーミングサービスも利用可能。独自の「AGLO(Android Global Loss-less Output)テクノロジー」を実装することで、Androidのシステム制限(SRC制限)を回避。「どのようなアプリケーションで音声を出力した際も最高の品質で楽しむことができる」という。

自社開発の「FPGAテクノロジー」とKDS(大真空)製フェムト・クロック水晶発振器を搭載。精度なデジタル信号伝送とジッターを効果的に低減することで、より純粋で原音への忠実性の高いサウンドを実現し高い安定性を確保した。

再生対応フォーマットはDSD(iso/dsf/dff)、ISO、DXD、APE、FLAC、WAV、AIFF、AIF、DTS、MP3、WMA、AAC、OGG、ALAC(Apple Lossless)など。PCMは384kHz/32bitまで、DSDは最大11.2MHzまでをサポート。

さらに、MQAのフルデコード再生に対応。ローカル、ストリーミング、USB-DACモードなど、いずれの場合でもMQAファイルを16倍まで展開して再生することができる。

ストレージは32GB。microSDカードスロットを備え、2TBまでのカードが使用できる。

イヤフォン出力は、3.5mmのアンバランスと、4.4mmのバランスを用意。ゲイン設定は2段階(High/Low)で変更可能。最大出力レベルは、シングルエンド(3.5mm)接続時で140mW(32Ω負荷時)、バランス接続時には260mW(32Ω負荷時)。

Bluetooth送受信(v5.0)に対応。受信はSBCとLDACで、送信はLHDC、aptX、aptX HDをサポートする。Wi-FiモジュールにQualcomm製「WCN3980」を採用し、2.4/5GHzのデュアルバンド接続に対応。MIMO技術により、通信の速度の向上と安定性を両立させた。

内蔵バッテリー容量は3,500mAhで、3.5mm出力の場合は20.5時間、4.4mmバランス出力では14.5時間の音楽再生が行なえる。

フラッグシップから受け継ぐ、スタイリッシュでスポーティな筐体デザインを採用。航空機グレードのマグネシウムとアルミニウムの合金を使用、CNCミリングプロセスにより筐体の削り出しを行なった。高い精度の筐体一体構造を採用することで、動作による伝導ノイズを最大限に排除するという。ディスプレイは4.2型/768×1,280ドットのシャープ製HD液晶を使用する。

外形寸法は109×70.5×18mm(縦×横×厚さ)。重量は199g。