ニュース

SHANLING、クアッドDAC搭載のハイレゾプレーヤー「M6 Ultra」

M6 Ultra

MUSINは、SHANLINGのポータブルオーディオプレーヤー「M6 Ultra」を9月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は130,000円前後。カラーはブラックとグリーン。

2019年にSHANLINGが発売したAndroid OS搭載プレーヤー「M6」の流れを汲む最新モデル。Quad-DACパラレル・アーキテクチャを採用し、AKM製の最新DACチップ「AK4493SEQ」を4基搭載。「原音の質感に忠実であり、それでいて温度感やリアリティをより感じさせるような、オールラウンドでバランスの取れたサウンド」を実現したという。

前面
背面(ブラック)

DACから出力される信号の純度をより高めることを目的に、2つのパナソニック製「ポリマータンタルコンデンサ」と「超低ノイズ LDO レギュレータ」を使用。回路上の信号をクリーンな状態に保つという。

オーディオ回路設計には、「OP-AMP+BUF アーキテクチャ(オペアンプ+バッファを用いた音響回路設計)」を採用。M6 Ultraでは増幅のためのオペアンプに、“滑らかな質感と情報量の豊かさ”を感じさせる「LTA8092」を初採用。広大なサウンドステージと耳触りが滑らかな音を目指した。

DACチップから出力される信号は、4基の「OPA1620」が分割。DACチップがそれぞれ左右・正負の信号回路を1つずつ担当することで、音質に悪影響を及ぼす相互干渉を排除。これまで以上に純度の高い、4chフルバランス信号を得たという。また2基の「OPA2211」をローパスフィルタリングに使用することで、低ノイズと帯域幅の拡大を行なっている。

自社開発の「FPGAテクノロジー」と位相ジッタをフェムト秒まで抑制した「二つの低位相雑音水晶発振器(45.1584MHz/49.152MHz)」を採用。位相雑音を-150dBまで抑制し、緻密で揺らぎのない信号伝送を実現した。

再生対応フォーマットはDSD(iso/dsf/dff)、DXD、APE、FLAC、WAV、AIFF/AIF、MP3、WMA、AAC、OGG、ALAC(Apple Lossless)など。PCMは768kHz/32bitまで、DSDは最大22.4MHzまでをサポート。

さらに、MQAのフルデコード再生に対応。ローカル、ストリーミング、USB-DACモードなど、いずれの場合でもMQAファイルを16倍まで展開して再生することができる。

天面
底面(ブラック)

イヤフォン出力は、3.5mmのアンバランスと、4.4mmのバランスを用意。ゲイン設定は三段階で変更可能。最大出力レベルは、シングルエンド(3.5mm)接続時で240mW(32Ω負荷時)、バランス接続時には720mW(32Ω負荷時)。

Bluetooth送受信(v5.0)に対応。受信はSBCとLDACで、送信はLHDC、aptX、aptX HDもサポートする。Wi-FiモジュールにQualcomm製「WCN3980」を採用し、2.4/5GHzのデュアルバンド接続に対応。MIMO技術により、通信の速度や安定性も前世代から向上させた。

CPUはSnapdragon 665を採用。4GBのメモリと、64GBのストレージメモリを搭載。microSDカードスロットも備えた。OSはAndroid 10。

内蔵バッテリー容量は5,650mAhで、3.5mm出力の場合は13.5時間、4.4mmバランス出力では9時間の音楽再生が行なえる。

シャープ製の5型フルHD液晶ディスプレイを搭載。フローティング・スクリーンを採用することで、ディスプレイがせり出したように見えるデザインとした。

カラーバリエーションは、深みがあり落ち着いた色合いのブラックとグリーンの2色を用意。ボディは航空機グレードのAI-Mg(アルミニウム-マグネシウム)合金をCNC加工して作ったシャーシをベースに、パネルとシャーシ間でつなぎ目を感じさせないユニボディ仕上げとしている。

外形寸法は127×77×18mm(縦×横×厚さ)。重量は263g。