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水月雨、開発期間3年の開放型ヘッドフォン。平面磁界型も
2022年12月28日 15:00
地球世界は、水月雨ブランドの開放型ヘッドフォン「空鳴-VOID」と、平面磁界型ドライバー採用の「啓明星-VENUS」を発売した。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は、空鳴-VOIDが30,400円前後、啓明星-VENUSが95,000円前後。
空鳴-VOID(ソラナリ ヴォイド)
研究開発チームが約3年かけたという開放型ヘッドフォン。水月雨独自の専用金型一式を使ってパーツを作ることで、コストを抑えた生産を可能にしたとする。
独自開発の50mmダイナミックドライバーを搭載。有限要素法シミュレーション(FEA)で最適化した内磁型磁気回路を採用することで、高い効率を発揮。「音楽のラージダイナミックレンジやディテールをより豊かに表現できる」とする。
振動板には柔性エッジと金属メッキドームを採用。優れたダイナミックレスポンスと質感をもつ低・中域、滑らかな周波数応答をもたらすという。
周波数帯域は10Hz~80kHzで、インピーダンスは64Ω±15%。感度は110dB。プラグは3.5mm。
啓明星-VENUS(ケイメイセイ ヴィーナス)
100mmの平面磁界型ドライバーを搭載したヘッドフォン。
振動板の厚さは2μmで、プリント回路には厚さ1μmの純銀を使用。大きな振動面積によりダイナミクスを高めるほか、軽く薄い振動板により豊富なディテールをもたらし、純銀プリント回路により低い熱損失を実現したとする。
振動板の振動領域全体にプリント回路を配置。他の配線を振動板固定部品の下に隠したことで、振動板全体がより均一に振動し、通常の平面磁界型ヘッドフォンに比べて分割振動による歪みを低減している。
合計36個の高残留磁束密度N52ネオジムマグネットによって構成されたマグネットアレイを搭載。FEAによって振動板と平行した均一な磁場分布を実現し、振動板の分割振動や非線形振動を減らした。
ドライバー・ハウジング一体型構造(特許取得済み)を採用。限られた容積により大きいサイズの振動板を搭載できるほか、マグネットアレイの剛性を確保しながら、全体の重量を抑制。振動板の交換やアップグレードも可能で、メンテナンス性を高めた。
複合式高周波導波構造を採用。マグネットアレイが高周波音波の伝達に与える位相干渉をできる限り減らし、磁気回路の体積や能率への悪影響を回避している。
周波数帯域は6Hz~80kHzで、インピーダンスは18Ω±15%。感度は100dB。
3.5mmケーブル、4.4mmバランスケーブル、6.3mm変換プラグが付属。4.4mmバランスケーブルは、392本の6N OCCケーブルと銀メッキプラグを採用する。コネクタは3.5mm。
調整機能付きヘッドバンドを採用。伸縮性のあるストラップと革製のヘッドバンドにより、快適な装着を可能とした。