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水月雨、約14万円の平面駆動型ヘッドフォン「大都会 - COSMO」

水月雨/MOONDROPの平面駆動型ヘッドフォン「大都会 - COSMO」

水月雨ジャパンは、水月雨/MOONDROPの平面駆動型ヘッドフォン「大都会 - COSMO」を10月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は144,000円前後。

直径100mmの超大型振動板を採用。さらに、振動板全体が磁場内に置かれて駆動回路が均一に磁場で覆われる独自のFDT(Full Drive Tech)全面駆動技術を使用。「静電型ヘッドホンに相当する低分割振動を実現した」という。

36本のN52ネオジム磁石バーを使い、振動板の振動面全体を覆う平面磁場を形成。FEA有限要素シミュレーションで最適化する事で、振動板の振動面磁場の均一かつ効率的な分布を確保した。

振動板には、厚さ約500nmの超薄型低張力振動膜基材を採用し、より広い周波数帯域、より深い低音の再現性、迅速なレスポンスと高いディテールを実現したという。

振動板の両側に3D構造の独立した高周波位相制御ウェーブガイドを配置。中高周波および高周波の音波が前後のキャビティ内で反射や回折によって相殺されることを大幅に減少させ、高音の音色をより滑らかで繊細にしている。

超薄型のシルバー膜を貼り合わせて作られた高弾性純銀駆動回路は、高効率/低熱損失と均一な力の分布を実現。さらに、「振動板応力ニ次バランス技術(Tension Balancing Tech)」を用いて表面張力を二次的にバランスさせ、大きな動的歪みを大幅に減少。より安定した品質を実現したとする。

水月雨R&Dセンターの音響研究開発チームは、高性能コンピューターに搭載されたマルチフィジックスシミュレーションソフトのCOMSOL Multiphysicsを使い、「電磁気-力-音響」のマルチフィジックスシミュレーションを実施。実験における試行錯誤の時間を削減し、音響構造設計の効率が大幅に改善したという。

力学シミュレーションを通じて全く新しい構造最適化設計を行ない、従来の重いフレームに代わって、軽量で高強度のエンジニアリングプラスチック構造を採用。全体の重量を大幅に軽減しつつ、磁路システムの強力な力に耐えられるようになっている。

感度は100dB/Vrms(@1kHz)、インピーダンスは15Ω±15%(@1KHz)、再生周波数帯域は13Hz~58kHz。ケーブルプラグは4.4mm。4.4mm to 6.35mmの変換ケーブルも付属する。

変換ケーブルも付属