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ソニー新モニターヘッドフォンに注目。Campfire Audio人気イヤフォン進化
2023年4月29日 18:55
Campfire Audio
ミックスウェーブのブースでは、28日に発売されたばかり、Campfire Audioの新イヤフォン2機種が注目を集めている。
「Andromeda Emerald Sea」(実売184,900円前後)は、名機「Andromeda」の心臓部に最新のドライバー技術であるデュアル振動板バランスド・アーマチュアドライバーを採用。独自技術のT.A.E.Cと、最新のドライバーに合わせて完全新規で設計されたソリッドボディデザインを組み合わせ、「新世代のAndromeda」として開発されたモデル。
低域用にカスタムデュアル振動板BA×2、中域用にカスタムデュアル振動板BA×1、高域用にカスタムデュアル振動板BA + T.A.E.C×2の、合計5ドライバーを搭載。
カスタムデュアル振動板BAは歪みが少なく、安定性と弾力性に優れているという。デュアル振動板BAは、Andromeda専用に調整しカスタマイズされており、「各ドライバーのスイートスポットを活かし、音の相乗効果を生み出す」という。
「Solaris Stellar Horizon」は、実売339,800円前後。様々な派生モデルを生み出してきた人気モデル「Solaris」。その本流にあたる新モデルがSolaris Stellar Horizon。
新たに「デュアル振動板バランスド・アーマチュアドライバー」と、新しいドライバー処理技術「ラジアルベント」を採用。
ドライバー構成は、低域用にカスタム10mm ADLCダイナミックドライバー + ラジアルベント、中域用にカスタムデュアル振動板BA、高域用にカスタムデュアル振動板BA + T.A.E.C×2基を搭載。
デュアル振動板BAドライバーは、出力向上と低歪化を実現するもので、ドライバーとしての小さなサイズを維持しながら、振動板の表面積を2倍にする事で、「より少ない電流でより高い出力を得られる」という。このドライバーをSolaris用に調整、カスタマイズしたものを、計3基搭載した。
低域用には新開発のラジアルベントと10mmのADLCダイナミックドライバーを搭載。ラジアルベントは、ドライバーを囲むように配置する事で、ドライバー周りの空間を物理的に増やし、「サウンドステージの表現力が高まり、ダイナミックドライバーの性能をより均一に発揮できる」という。
Hiby Music
Hiby Musicからは「R6 Pro II」というDAPが参考展示。国内での発売時期は未定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は115,000円前後。
筐体は縦に長いが、背面の厚さを工夫する事で、手に馴染みやすい形状になっている。
また、日本での販売は未定だが、Hiby Musicのハイエンドイヤフォンも参考出品された。
FAudio、Unique Melodyなど
FAudioからは2つのイヤフォンが参考展示。どちらも発売時期と価格は未定。「Project X Prototype」はクアッドハイブリッド型で、ダイナミック型、BA、静電型、ピエゾを搭載。
「Spring」というモデルはダイナミック型ドライバー1基だけのモデルとなる。
Unique Melody「Maslow」は今春発売予定で、店頭予想価格はユニバーサルモデルが124,900円前後、カスタムIEMが149,800円前後。
ハイブリッド型の7ドライバー構成で、低域用のダイナミック型×1、中域×4、高域×2(静電型)を採用する。
Unique Melody「U-Free」は完全ワイヤレスで、今春発売予定。店頭予想価格は42,800円前後。
ダイナミックと骨伝導のハイブリッドで、2ドライバー構成となる。BluetoothのコーデックはSBC、AAC、aptXに対応する。
64 Audioからは「U4s」という有線イヤフォンが今春発売予定。店頭予想価格は165,000円前後。
ハイブリッドの4ドライバーで、低域用のダイナミック×1、中域×1、中高域×1、tia High×1を搭載する。
Beat Audioのケーブルにも新モデルが登場。「Emerald MKII」は今春発売で、店頭予想価格は8wireが115,800円のイメージ。ヘッドフォン用4wireタイプは99,800円になる見込み。
「Silversonic MKVII」ケーブルは、今夏発売。店頭予想価格は4wireが23,900円、8wire 39,800円。
ソニー
ソニーのブースでは、5月12日に発売となるモニターヘッドフォンの新モデル「MDR-MV1」が注目を集めている。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は59,000円前後。ハウジングがオープンバック型なのが特徴で、立体的な空間表現を得意としている。
ドライバーユニットの前面と背面をつなぐ開口部を広く設ける事で、音響レジスターによる通気のコントロールを最適化。不要な空間共鳴を排除し、色付けの少ない自然で充実した低音域を可能にした。
ドライバーユニットは専用開発で、40mm径。5Hz~80kHzまでの広帯域再生が可能なものを採用。背面開放型ハウジングに適した振動板形状とコルゲーションを導出。低音域での再現性が高く、超高音域再生と高感度再生を実現している。
トップウイング
iFiの新製品「iFi audio GO pod」を出展。有線イヤフォンをTWS化できるBluetoothアダプターで、FitEarが特別に企画したFitEar MHシリーズとのバンドルパッケージとして、FitEarの販売経路にて先行販売する。4月29日からフジヤエービックにて、5月7日からはe☆イヤホンで受注開始。
対応するイヤフォンは、今回の新製品である「MH335ht」に加え、MH334、MH335DW、MH334 Studio Reference、MH335DW Studio Referenceに対応する。また、IEMコネクターを内蔵し、交換する事でMMCX 、2ピン、Pentaconnにも対応可能。T2、A2DC用のイヤーループも別売予定だという。
GO podの特徴は、内部でBluetoothステージ、DACステージ、増幅ステージと、それぞれで最適化している事。
充電ケースは内部にスペースを確保し、イヤフォンを取り付けたまま収納可能。充電ケースに1,500mAH充電池も搭載する。Qiのワイヤレス充電とUSB-C急速充電も可能。
他にも、新たに取り扱いを開始したブランド「Volumio」の、デジタルオーディオ出力に特化したネットワークストリーマーや、Lotooが満を持して発表する据え置き型のデジタルオーディオプレーヤー「Mjölnir(ミョルニル)」も紹介。
ピクセル
ピクセルのブースでは、Acoustuneの「HS2000MX SHO-笙-」向けの、新しい交換式音響チャンバーとして「ACT06」と「ACT07」を参考出品している。試聴はできない静態展示で、価格や発売日は未定。
いずれもチャンバー素材にGerman Silver(洋白)を使用。ACT06はそのままの仕上げだが、ACT07はサンドブラスト仕上げになっている。また、上部にACT06は白玉石、ACT07は人工石を配置。いずれもクール系なサウンドになるとのこと。
ANIMAブランドからは、TWSの「ANW02」を展示。ANW01から音質面をアップグレードしたモデルとなるが、内蔵ボイスの変更など、ユニークな機能はANW01と同様に楽しめるようになっている。
また、MADOOブランドの新イヤフォンとしてこれまでもイベントに登場している「Typ821」が、より完成度がアップした試作機として登場。チタン削り出しで筐体が作られており、完成も近づいているという。
他にも、Artioイヤフォン「CU2」向けバランスケーブルなども参考出品している。