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LG、「OLED evo」搭載で約29万円からの4K有機ELテレビ
2023年6月7日 11:10
LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K有機ELテレビの2023年モデルとして、OLED evoパネル×α9 AI Processor Gen6の「C3」シリーズと、OLEDパネル×α7 AI Processor Gen6の「B3」シリーズを発表した。いずれも価格はオープンプライス。C3シリーズは7月上旬発売で、価格は42型で29万円前後から。B3シリーズは8月下旬発売で、価格は55型で30万円前後から。
OLED C3シリーズ
・83型「OLED83C3PJA」 7月上旬発売 99万円前後
・65型「OLED65C3PJA」 同上 49万円前後
・55型「OLED55C3PJA」 同上 36万円前後
・48型「OLED48C3PJA」 同上 30万円前後
・42型「OLED42C3PJA」 同上 29万円前後
OLED B3シリーズ
・77型「OLED77B3PJA」 8月下旬発売 65万円前後
・65型「OLED65B3PJA」 同上 43万円前後
・55型「OLED55B3PJA」 同上 30万円前後
なお、2022年発売の有機ELテレビ「ART90(型番:65ART90EJQA)」と、湾曲率を変えられる「LG OLED Flex(型番:42LX3QPJA)」は継続販売の予定。
C3シリーズ
独自開発のリアルタイムAIプロセッサー「α9 AI Processor Gen6」を搭載。地上波でも、ネット動画でも、あらゆるコンテンツに合わせて、最高レベルの映像を映し出すという。
高画質化技術としては、AIが映像を分析して各種ノイズを除去した後に、映像を4Kにアップスケーリングする「AIアップスケーリング」、1フレームを5,000以上のゾーンに分割し、それぞれのゾーンごとに最も明るい部分と暗い部分を検出、エリアごとにトーンマッピングを適用してコントラストを高める「OLEDダイナミックトーンマッピングプロ」や、映像の中で視聴者がもっとも注目する人物やオブジェクトを検出し最適化、さらに前景と後景を判別してシャープネス、コントラストを調整する「オブジェクト型リアルタイム映像処理」を組み合わせた「AI映像プロ」を利用できる。
さらにテレビの画質に詳しくない人でも、画像を選ぶだけで簡単に自分好みの画質に設定できる「パーソナルピクチャーウィザード」も搭載する。表示された画像の中から好みの画像を1~2枚選択し、これを数回繰り返すことでAIがユーザーの好みを判別。8,500万通りの中から、最もふさわしい映像モードで視聴できるようになる。
音質面では、新機能として音色と音の輪郭を補正する「AIクリアサウンド」や、音量によって高音や低音の聴こえ方が異なるのを均一に聴こえるよう自動調整する「オートバランスコントロール」などを備えた第6世代「AIサウンドプロ」を搭載。昨年モデルではバーチャル7.1.2chまでの対応だったが、バーチャル9.1.2chに強化されている。
また付属のマジックリモコンのマイクを使ったオートサウンドチューニングも利用可能。リモコンのマイクを通じてAIが音の跳ね返りを計測し、リモコンを持った位置をサラウンドの中心になるよう、音の跳ね返りの歪みを調整することで、「どんな位置でもどんな姿勢でも、見ている場所がサウンドの『スイートスポット』になる」という。
搭載OSは進化した「webOS 23」で、「マイプロフィール」機能でアカウントごとにおすすめコンテンツの表示、ホーム画面のカスタマイズが可能に。「クイックカード」機能では、ホーム画面に「ホームオフィス」「ゲーム」「音楽」など、アプリをジャンルごとにまとめたカードが新たに追加された。カードの順番は自由に編集できるため、頻繁に使用するアプリをすぐに起動できる。
ネット動画アプリはNetflixやAmazon Prime Video、Disney+、WOWOWオンデマンドなどに加え、新たに「TVer」アプリにも対応した。
HDMI 2.1を4系統搭載し、すべてのHDMIが4K/120Hzをサポート。VRRやALLM、eARC、HGiGなども利用できる。自分のプレイ環境やゲームジャンルに合わせて、画質モードやさまざまな設定を集約させることで、スムーズな調整を可能にした「ゲームオプティマイザ」や、ゲームプレイ中も現在の設定が一目でわかるボードを表示できる「ゲームダッシュボード」など、ゲーム機能も搭載している。NVIDIAのクラウドゲーム「GeForce NOW」のテレビ向けアプリも搭載した。
応答速度は0.1ms(標準値)で、画面の切り替えが速いシーンでも残像感が少なく、スピード感あふれるゲーム映像もクリアな表示で楽しめる。「NVIDIA G-SYNC Compatible」「AMD FreeSync Premiumテクノロジー」にも対応。
オプションとして、スリムなデザインで簡単に取り付けられるテレビ用カメラ「LG WebCam」も用意する。このカメラを接続すると、ビデオ通話やオンライントレーニングで自分の動きをチェックするなど、テレビの用途がもっと広がるという。7月上旬発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は16,000円前後。
ふたつの映像デバイスやコンテンツを同時に表示できるマルチビュー機能も搭載。「YouTubeでトレーニング動画を見つつ、Webカメラで自分を映す」や「地上波放送とMiracastでスポーツ中継を同時に見る」「ゲームをプレイしながら、YouTubeで攻略動画を見る」といった使い方ができる。
搭載チューナー数はBS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上・BS・110度CSチューナー×3。
B3シリーズ
プロセッサーはα7 AI Processor Gen6を搭載。AIアップスケーリング4Kとダイナミックトーンマッピングを備えた「AI映像プロ」を利用できる。音質面ではバーチャル5.1.2chのAIサウンドプロを利用可能。
HDMIは4系統だが、C3シリーズとは異なり、HDMI 2.1が2系統、HDMI 2.0が2系統となっている。VRRやALLM、eARC、HGiG、ゲームオプティマイザ/ゲームダッシュボード、GeForce NOWなどは利用可能。
搭載チューナー数はBS4K・110度CS4Kチューナー×1、地上・BS・110度CSチューナー×2。