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Amazon、スマートホーム管理に特化「Echo Hub」。家中で音楽再生など

スマートホーム製品の操作・管理に特化した「Echo Hub」

Amazonは、Alexa対応のスマートホーム製品やスマートリモコンに接続した家電を一括管理できる8型ディスプレイ搭載のスマートホームコントロールパネル「Echo Hub」を2月22日に発売し、同日から出荷開始する。価格は25,980円で、Amazon.co.jpでのみの販売。カラーはグレイシャー・ホワイトのみ。

2023年9月に発表された、スマートホーム製品の管理に特化したデバイスで「Amazon初のスマートホームコントロールパネル」と位置づける。Wi-FiやBluetooth Low Energy Mesh、Zigbee、Thread、Matterに対応しており、数千のスマートホーム製品を操作できる。

スマートホーム製品をEchoと連携させているユーザーは増加傾向にある

Amazonによれば、スマートホーム製品への関心は年々高まっており、AmazonでのAlexa対応製品の取り扱い数は2019年から2023年にかけて4倍以上に増加。スマートホーム製品とEchoを連携させているユーザーも2019年から2023年にかけて7倍の水準に達しているという。

1年に複数台スマートホーム製品を買うユーザーも増加

また1年間に10台以上のスマートホーム製品を購入するユーザーも2020年から2023年にかけて2.5倍に増加するなど、自宅に複数台のスマートホーム製品を設置しているユーザーも増えているとのこと。

「Echo Hub」はEchoデバイスのなかでスマートホーム製品を複数使っているユーザーに最適という

一方で、家庭にスマートホーム製品が増えると、スマートフォンアプリやディスプレイ付きの「Echo Show」シリーズなどでは、スマートホーム製品の管理や操作が複雑になるという側面があったといい、スマートホーム製品の操作に特化したデバイスとしてEcho Hubを展開する。

壁掛けを前提としたデバイスで、壁掛け用マウントが付属。背面にケーブルをまとめることもできる

キッチン横など「生活導線上に置くようなイメージのデバイス」とのことで、本体は壁掛け設置を前提とした設計を採用。壁掛け用マウントや水平設置をサポートする壁掛け用テンプレート、固定用ネジのほか、12.5Wの電源アダプタ、1.8mの電源用USB Type-Cケーブル(白色)などが付属する。なお本体は防水仕様ではないため、シンクなど水回りには設置できない。

350mlペットボトルとのサイズ比較。本体には8インチのタッチスクリーンを搭載する

8インチのタッチスクリーンを搭載し、直感的な操作が可能。「使わないときは生活に溶け込む設計・デザイン」を目指したといい、Echo Hubを使用していないときはお気に入りの写真や時刻などを表示し、内蔵の赤外線センサーで人の接近を検知すると自動的にホーム画面を表示する。

ホーム画面にはさまざまなウィジェットを表示できる。

ホーム画面に表示するウィジェットはカスタマイズ可能で、よく使う照明の調整やスマートカメラの映像の確認、音楽の再生といった操作を素早く行なえる。スマートフォンアプリ「Amazon Alexa」で定型アクションを設定すれば、ドアのロック、照明の明るさ、エアコンの調整などを一括操作することもできる。

Echo Showシリーズでもスマートホーム製品の管理・操作は可能だが、Amazon担当者によれば今回のEcho Hubとの違いは「ステップ数の少なさ」だという。

「Echo Show 15でスマートホームを操作しようとすると、何ステップか操作をしてウィジェットを表示したうえで、そのなかで(操作したいスマートホーム製品を)探すことになります」

「私自身スマートホーム製品愛好家で自宅に20台くらいのスマートホームデバイスがありますが、それをスマートフォンのAlexaアプリから探そうとするだけで、それだけで苦労してしまいます。Echo Hubであれば近づくだけで画面が表示されるので直感的に操作できます」

「また自分でスマートホーム製品をセットアップしていれば、どのデバイスがどの名称で、どこに登録してあるのかを把握できますが、家族がそれをすべて把握しているとは限らず、音声で操作しづらいこともあります。(画面表示される)Echo Hubであれば、パッと見て選びながら見つけられるという強みもあります」

本体上部にステレオスピーカーを備える
Amazonのドアベル&セキュリティカメラ「Ring」とも連携できる
最大4つのカメラ映像を表示可能

マイクやステレオスピーカーを備えており、音楽配信サービス経由の楽曲再生やAmazon傘下のRingが展開するドアベルカメラなどと連携し、映像の確認、音声での応答などが可能。一方でカメラは非搭載のため、Echo同士でのビデオ通話には非対応。

Echo HubとEchoシリーズを連携させれば、家中のEchoデバイスから音楽を流すこともできる

Echo Hubと連携すれば、離れた部屋にあるEchoシリーズやEcho Showシリーズから音楽を再生することができる。またEcho HubとBluetoothスピーカーを接続して、音楽再生も可能。なお、Bluetoothスピーカーの場合はEcho Hubと接続範囲にあるスピーカー1台のみを操作できる。

Echoシリーズと同じくプライバシーにも配慮されており、マイクはいつでもオン/オフが可能。ユーザーは自分の音声録音をコントロールでき、いつでも閲覧や聴取、削除ができる。外形寸法は202×15×137mm(幅×奥行き×高さ)、重さは365g。壁掛けマウントやアンカー、ネジ壁掛け用テンプレートなどが付属する。

Echo Dotなどと連携が可能。説明会会場にはドラえもんの声で時報や目覚ましが楽しめる「Echo Dot(第4世代、第5世代)・Echo Pop専用ドラえもんスタンド」とあわせて置かれていた