ニュース
RME、低ノイズ&安定した電源供給するDCフィルター。約9.9万円
2025年2月19日 18:00
シンタックスジャパンは、独RMEの新製品として、アクティブDCフィルター「LNI-2 DC」を2月26日より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は99,000円前後。
RME製のDACやUSBオーディオインターフェースなどに組み合わせて使用する、クリーン電源アクセサリー。ガルバニック絶縁とRME独自のμ Filter技術により、12Vの安定した電圧を実現。「高感度なHi-Fiセットアップ、測定、産業用途などのクリティカルな環境での使用に最適」という。
ガルバニック絶縁は、入力側(電源)と出力側(機器)の間のグランドを分離し、電源由来のハムノイズ、高周波ノイズ、リーク電流が出力に混入するのを防ぐ技術。通常、トランスには容量結合によって1nF(ナノファラッド)以上の残留結合が存在し、これが微小なノイズの伝播経路となる場合がある。
一方、LNI-2 DCでは独自の高性能設計により、わずか35pF(ピコファラッド:nFの1000分の1の単位)という極めて低い容量結合を達成。これは一般的なスイッチング電源に見られる500pF前後の容量結合と比較しても圧倒的な絶縁性能となっており、電源ノイズの影響を最小限に抑制。これにより、接続機器は電源からの不要な干渉を受けにくくなり、本来の性能を安定して発揮できるようになるという。
さらに、RME独自のμ Filterは、超低ノイズのリニア・レギュレーターを採用し、出力ノイズをわずか数μ V(マイクロボルト)に低減。また搭載センサーが、付属の4線式DCケーブルのコネクター部で直接電圧をリアルタイムに測定・補正。負荷変動による電圧低下を完全に防ぎ、負荷がゼロの状態から最大3Aまで変動しても、常に+12.0Vの安定した電圧を維持できるようにしている。
入力電圧は9~18V DCで、センタープラス。12V、2.0A未満(<24W)のデバイス接続が可能。DC出力プラグは、センタープラス、外側マイナス/GND。
外形寸法は80×123×30mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は605g。