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ケンウッド、スマホ連携や地デジ受信を強化した7型ナビ
Bluetooth/DVD搭載、音質も改善した「Type X」。実売10万円
(2013/11/28 18:32)
JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーナビ「彩速ナビ」の新モデル2機種を12月中旬より順次発売する。180mmコンソールのベーシックモデル「MDV-X701」と、200mmワイドコンソール用の「MDV-X701W」を用意し、価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも10万円前後。発売時期は、「MDV-X701」が12月中旬、「MDV-X701W」が2014年1月中旬。
「彩速ナビ」のスタンダードタイプ「Type X」シリーズの製品で、7型ディスプレイや地上デジタルテレビチューナ、DVD/CD、Bluetoothなどを搭載したメモリナビ。スマートフォン感覚で操作できるという「ジェットレスポンスエンジンIII」も備える。MDV-X701Wは、トヨタ/ダイハツの200mmコンソール車にジャストフィットするという。
ディスプレイは7型/800×480ドットで、バックライトは白色LED。WVGAディスプレイ用に最適化したマップデザインの開発により、地図/文字/アイコンの緻密な表示や、リアルな3D表現、昼夜どちらの車内でも見やすい色彩/画面設定を行なったという。
デュアルコアCPUを用いた「ジェットレスポンスエンジンIII」を搭載。フリック、ドラッグなどスマートフォン感覚でタッチ操作でき、地図スクロールや画面切り替え、3D表示など、ナビゲーションしながら動画再生するといった高負荷処理もスムーズに行なえるとしている。独自のデータ圧縮技術「S3(Small/Smart/Speedy)フォーマット」も採用。メモリナビながら、HDDナビと同等レベルの大量のナビデータを、スマートフォンのような手軽さで活用できるという。
地デジチューナ部は、OFDM復調ICの新規採用や、専用シールドを使ってデジタル基板からの放射ノイズもれを排除するなどの対策により、車内外のノイズを抑制。電波が弱くてもクリアに受信でき、より広いエリアで安定して受信するという。
Bluetoothレシーバを内蔵し、ワイヤレスでiPhone/Androidスマートフォンなどの音楽再生が可能なほか、ハンズフリー通話も行なえる。音声コーデックはAACもサポートする。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、SPP、HFP、OPP、PBAP。SCMS-Tの著作権保護にも対応し、スマホからのワンセグ音声の伝送も可能。ペアリング可能は台数は5台。
iPhone/iPodと別売ケーブルなどで接続して、動画や音楽の再生、iPhone/iPod内にある写真のスライドショー表示も可能。再生中の動画やアルバムアートを子画面に表示することもできる。
iPhone/iPodの有線接続には、別売ケーブル「KCA-iP102」または「KCA-iP212」と、Apple製「Lightning-30ピンアダプタ」が必要。音楽再生のみ対応のケーブル「KCA-iP212」も使用できるが、iPhone 5/第7世代iPod nano/第5世代iPod touch以降のモデルでは映像を表示できない。iPhone/iPodの対応モデルは、サイト内で案内している。
Androidスマートフォンに収録した音楽や動画を、MDV-X701/MDV-X701Wで再生できる無償アプリ「KENWOOD Music Control」とも連携可能。再生可能な楽曲はMP3/AAC/WAV、ビデオはH.263、MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-4。また、RoviのCDタイトルデータベース情報をナビへ転送できるスマホアプリ「KENWOOD Music Info.」にも対応。CDや録音した楽曲に利用でき、PCを使わずにデータベース情報を取得して表示できる。そのほか、ナビの文字入力をAndroidスマホの音声認識と連携して行なえるアプリ「VOIPUT」や、音声対話アシスタントアプリ「mia(ミア)」による対話形式の情報検索・端末操作も可能。
シーンに合わせた音楽を聴くことができるスマホ用アプリ「music Chef」を使って、レコメンデーション型の有料音楽配信サービス「music Chef」(ETスクウェア提供)の利用も可能。また、インターネット上のコンテンツを活用してナビ機能を拡張するスマホアプリ「KENWOOD Drive Info.期間限定無料版」(2014年1月31日まで)にも対応。なお、これらのアプリを使う場合、Androidスマホとナビ本体との接続はBluetoothで行ない、iPhoneの場合は別売ケーブルが必要。
手持ちのUSBメモリやSD/SDHC/SDXCカードの音楽/動画再生も可能。音楽はMP3/WMA/AAC/FLAC/WAV/Vorbis、動画はMPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、WMVに対応する。また、CDからSDカードへダイレクトに4倍速で録音可能。録音方法は、標準/高音質の2種類から選べる。
PCソフトの「KENWOOD Music Editor-VX4」を使って、楽曲ファイルにRovi音楽データを付加して管理可能。楽曲のサビ部分をスキャンして再生したり、曲調を指定して好みの音楽を聴くこともできる。「KENWOOD Music Editor-VX4」はWindowsのみ対応する。
本体構造や個々のパーツでノイズ削減などを行ない、高音質を追求。ナビ部からのノイズを排除する無干渉セパレートシャーシ構造を強化したほか、安定した信号伝達を実現する「新・独立中点回路システム」も採用。16bitのデータを24bit化して再生するサンプリングレートコンバータも搭載する。筐体の不要な共振を抑える「クロス天板構造」を使用している。
フロント/リアスピーカーのハイパスとサブウーファのローパスを細かく調節できる可能なクロスオーバー設定が利用可能なほか、ユーザー設定を4つまで記憶できる13バンドグラフィックイコライザも搭載。リスニングポジションに合わせたサウンド空間を設定できる「デジタルタイムアライメント」も利用できる。走行速度に応じてリアルタイムに音質を自動補正する新機能「Drive Equalizer+」や、圧縮音楽補正技術の「サプリーム」も搭載した。
ナビ機能では、高速スクロール時に、自車位置を見失うことなく子画面で広域地図を表示する「フライビューマップ」、検索結果を地図上にピンで表示する「ピンドロップ周辺検索」などを搭載。高精度な自車位置測位が行なえる「高測3Dジャイロ2」も搭載、さらに、実証実験中の準天頂衛星「みちびき」に対応し、これまで電波の受信しにくかったビル街などでも、現在地を測位しやすくなったという。
ナビ画面を見やすい角度に調整できるチルト機能は、逆チルトを含む7段階に対応。また、4段階で調整可能な「視野角表示調整設定」も利用できる。本体のフロントパネルキーイルミネーションはユーザーが変更でき、時間とともに色が変化する「スキャン」や、好みの色を作る「カスタマイズ」も設定できる。