ケンウッド、FLACやNFC対応の1DIN/2DINカーオーディオ

　JVCケンウッドは、FLAC対応の1DIN/2DINモデルなど、カーオーディオの新ラインナップを2016年1月中旬より発売する。価格はオープンプライス。1DINはCD/USB/iPhone/Bluetooth対応の「U410BT」など4モデルを用意し、店頭予想価格は13,000円～2万円前後。2DINは、Bluetooth/NFC対応の「DPX-U730BT」とBluetooth非対応の「DPX-U530」を用意し、DPX-U730BTが2万円前後、DPX-U530が17,000円前後。

　DVD対応の2DINヘッドユニットは3モデル用意し、店頭予想価格は34,000円～44,000円前後。また、カスタムフィットスピーカーも3モデルが'16年2月中旬より発売される。

FLAC対応の1DINカーオーディオ。U410BTはNFC対応

　1DINは、全4モデルがBluetooth対応。U410BTとU350BT、U310BTはCD、USB、iPodに対応。U400BMSはCDが省かれている。

U410BT

　Bluetooth搭載により、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで受信したり、ハンズフリー通話に利用できるほか、ボイスコントロールに対応。iPhoneのSiriアイズフリーを利用でき、収録された音楽を呼び出して再生したり、電話を掛けるといった動作が行なえる。また、U410BTのみNFCを搭載。対応スマートフォンとのペアリングが簡単に行なえるほか、USBもデュアルポート装備となっている。

　U410BTとU350BTは、13桁/1.5行表示の大型液晶を装備。U410BT/U350BT/U310BTには24bit DACやUSBの1.5A供給に対応する。

　また、全モデルがFLAC再生に対応。USBでは、MP3、WMA、AAC、WAVに加え、FLAC再生が可能となった。Android 4.1以降のスマートフォンに収めた音楽を快適に操作できるという「KENWOOD Music Play」を搭載。ネットラジオの「TuneIn Radio」、「TuneIn Radio Pro」も利用できる。いずれも最大50W×4chのMOS FETアンプを内蔵する。

2DINもFLACやBluetooth対応

　DPX-U730BT/U530は、いずれも2DINサイズのカーオーディオレシーバーで、音楽CDの再生のほか、USB/iPodの接続に対応する。

DPX-U730BT

　上位モデルのDPX-U730BTはBluetoothを装備するほか、新たにNFCに対応。対応スマートフォンをかざすだけでワンタッチでペアリングが行なえる。Bluetoothによる音楽再生やハンズフリー通話に対応し、高音質コーデックのaptX/AACをサポート。対応プロファイルはHFP/SPP/PBAP/A2DP/AVRCP。HFP Ver.1.6対応により、ハンズフリー通話時の音質を向上している。

　また、U730BTのみボイスコントロールモードを搭載し、スマートフォンの音声認識機能を利用した電話帳検索や音楽検索/再生が可能。iPhoneのSiriを車の中でも利用可能で、付属のハンズフリーマイクを使って、車の前方から目を離すこと無く音楽の再生や電話をかけるなどの操作が行なえる。

　DPX-U730BT/U530共通の特長として、新たにFLACに対応。USBメモリなどに記録したFLACファイルの再生が可能となった。また、Androidスマートフォンに収録した音楽を操作できる「KENWOOD Music Play」により、USB接続したAndroidスマートフォンの楽曲をカーオーディオで再生できる。iPhone/iPodからの再生/選曲が行なえる「App&iPodコントロールハンドモード」も搭載。別売ケーブルを利用して、iPhone/iPodと連動動作する。

　USB端子のほか、AUX入力も装備し、さまざまなオーディオ機器を接続可能。アンプは最大出力50W×4のMOS-FETアンプ。AUX/USBなど利用する入力系統ごとに異なる音量を平準化する「ボリュームオフセット」などを搭載。U730BTは13バンドイコライザを搭載する(U530は8バンド)。ワイドFM対応のAM/FMチューナも備えている。

DVD対応の2DINヘッドユニット

　DVDプレーヤーを備えたDVD/CD/USB/iPod対応の2DINモデルは、「DDX6016W」、「DDX6016」、「DDX3016」の3製品をラインナップ。DDX6016Wはワイドコンソール対応で、専用のキーレイアウトを採用している。DDX6016WとDDX6016は7型、DDX3016は6型液晶を備え、解像度はいずれも800×480ドットで、タッチパネル対応。

DDX6016W

　DVDはDVDビデオのほか、VRモード記録の地デジ録画DVD-R/RWにも対応。USBに記録した動画、音楽や、KENWOOD Music PlayによるAndroidスマートフォン連携などに対応する。新たに、13バンドイコライザやタイムアライメント機能を搭載。アンプの最大出力は50W×4ch。ワイドFM対応のFM/AMチューナも備えている。

カスタムフィットスピーカー「USシリーズ」

　カスタムフィットスピーカーは、セパレートタイプの「USシリーズ」2モデルとチューンナップツィータ「KFC-ST1003」を2016年2月中旬に発売する。

KFC-US1703

　「KFC-US1703」は17cmウーファと25mmチタニウムツィータ、「KFC-US1603」は16cmウーファと25mmチタニウムツィータから構成した、ミドルクラスのセパレートスピーカー。パルプと麻を最適配分で混合した基剤に特殊塗装を施し、軽さと強度を両立させた「アドバンスドハイブリッド振動板」の採用により、歪を抑えたクリアなサウンドとパワフルな低域再生を実現するという。フレームはアルミダイキャストで、歪を抑えている。

　25mmのチタニウムツィータにより、音像定位の向上とクリアな音場感を向上。ダイレクトフィットマウントブラケット形状を変更し、様々な車両に取付可能にした。リニアリティを高める「AFC+トルネードダンパー」や、歪を抑え磁気効率を高める「T字型ポールピース」も備えている。

　ツィータの「KFC-ST1003」は、25mmハードドームツィータを搭載。再生周波数帯域は5kHz～40KHz。能率は85dB/W、インピーダンスは4Ω。定格入力は45W。