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“VIERA史上最高画質”4K/HDR液晶テレビ「VIERA DX950」

「Ultara HDプレミアム」初対応の最上位機。65/58型

 パナソニックは、HDR対応でVIERAシリーズ最高画質となる液晶テレビ「DX950シリーズ」を4月22日より発売する。65型の「TH-65DX950」、58型「TH-58DX950」の2モデル展開で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は65型が80万円前後、58型が50万円前後。

VIERA DX950シリーズ

 DX950シリーズは、2014年発売の「VIERA AX900」の後継機で、「VIERAシリーズ最高画質」を謳うフラッグシップシリーズ。4K/3,840×2,160ドットのVAパネルと高輝度な直下型LEDの採用に1,000nitを超える高輝度化を実現し、ハイダイナミックレンジ映像の「HDR」に対応した。ローカルディミング(LEDの部分駆動)にも対応し、制御エリア数はAX900の4倍に増やし、黒の沈み込みを向上。「自発光型のデバイスに迫る高コントラスト性能を実現した」という。

TH-65DX950
TH-58DX950

 また、日本国内で初めてUltra HD Allianceによる「Ultra HDプレミアム認証」を取得した4Kテレビとなる。同認証で定められた、1,000nit以上の高輝度と、黒レベル0.05nit以下、HDR対応、BT.2020入力対応でDCI色域90%以上、解像度4K(10bit入力対応)を満たしている。

新VIERAシリーズ
シリーズコントラスト
(輝度1,000nit超
黒レベル0.05nit以下)
HDR広色域
(BT.2020入力
DCI 90%以上)
解像度
(4K+10bit入力)
DX950
DX850
DX770/DX750
-
DX600----

 最高画質のDX950シリーズと、ハイレゾ対応のサイドスピーカーを搭載したDX850シリーズが、日本生産のVIERA上位シリーズ「JAPAN PREMIUM」となる。

HDR時代の最高画質を目指す。エリア分割数は4倍に

 DX950シリーズの最大の特徴は、業界最高クラスという高輝度と、それを活かしたコントラスト性能。

TH-65DX950

 液晶パネルは、3,840×2,160ドットの倍速対応VAパネル。AX900の1.4倍の輝度をもった直下型の高輝度LEDバックライトの採用により、1,000nit超の明るさを確保。さらに、ローカルディミングのエリア分割数は、AX900比の4倍まで増やし、こまかなエリア制御が可能となったことに加え、バックライトの各エリアに壁を設けた「井桁構造」により、隣接エリアへの光の干渉を抑制、また、バックライトLED前面に配置した「フラッター」と呼ばれるシートにより、画面を均一に発光させることで、よりメリハリある映像表現が可能となるとする。

 このコントラスト性能を活かして、HDR信号の表現力も向上。鮮烈な“輝き”と引き締まった“黒”を両立し、Ultra HD Blu-rayのHDR映像などをリアリティ豊かに表現するという。

自発光デバイスに迫るハイコントラストが特徴
井桁構造で“迷光”を抑制
手前のフラッターで、画面を均一に発光

 高輝度、高コントラスト性能を活かして、テレビメーカーや映画スタジオなど35社以上が参加する「UHD Aliance」による4K再生の映像品質を保証するプログラム「Ultra HD Premium」認証を国内テレビで初取得。「DMR-UBZ1」などのUltra HD Blu-ray映像も高画質に再生するという。また、映像配信サービスにおいても、NetflixやAmazonビデオ、ひかりTVのHDRコンテンツに対応する。

Ultra HD Premiumロゴ
AX900との画質比較イメージ

 パネルの表面処理はクリアパネルで、コントラストを向上。また、LEDバックライトは、新赤色蛍光体の採用により色域を拡大。深みのある赤色の表現を可能としながら、あわせて中間色の色合いも向上した。

 独自の映像処理「ヘキサクロマドライブ」も進化させ、より原画に忠実な色再現を可能とした。特に低輝度における色の補正を強化し、映画などの暗いシーンでも色鮮やかな映像を楽しめるという。

 アクティブシャッター方式の3D表示に対応。THX 4K認証も取得している。VIERAで、THX認証を取得するのはDX950シリーズのみ。

音質も向上。4Kネット動画や音声操作強化も

 音質面では、出力40Wでミッドレンジ×2、ウーファ×2の「ダイナミックサウンドシステム」を採用。DX900の18Wから大幅に出力向上したほか、ウーファ容量の拡大(1,000cc)や剛性を高め、音質を向上している。パッシブラジエータも4基搭載している。

TH-58DX950

 なお、同時発表のDX850シリーズは、ハイレゾ対応のサイドスピーカーを搭載しているが、DX950シリーズは、シンプルなアンダースピーカー型となる。ハイエンドのDX950シリーズユーザーは別途シアターシステムとの併用が見込まれるため、シンプルな構成としたという。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタル×3で、別売のUSB HDDを接続することで、番組を見ながら2番組の同時録画が可能。録画番組はDIGAにネットワーク経由でダビング/ムーブできるほか、お部屋ジャンプリンク(DLNA/DTCP-IP)対応しており、別室の他の対応テレビなどからも再生できる。

 VIERAで受信中の番組や、録画した番組を、外出先からも視聴可能にする「外からどこでもスマホ視聴」にも対応。アプリ「Media Access」を使って、外出先のスマートフォンなどからの番組視聴が楽しめる。

 Ethernetに加え、無線LANも搭載。OSは、Firefox OSで、シンプルな操作でNetflixやYouTubeなどの映像配信サービスに対応する。また、AmazonビデオやdTV、ひかりTV 4Kにも対応しており、'16年モデルでは新たにアクトビラとYouTubeの音声検索に対応した。

 リモコンにはNetflixボタンを装備。'15年モデルは、通常のリモコンのほか、タッチ/音声操作対応のリモコンが付属していたが、'16年モデルではリモコンを1つに統合。Bluetoothと赤外線を搭載し、10キーによる一般的なチャンネル切り替えなどの基本操作や、音声操作を1つのリモコンで行なえる。

リモコン

 番組表の音声操作が可能で、例えば「日曜日17時」と話せば、該当欄にカーソルが素早く移動。また、放送、録画番組だけでなく、YouTubeとアクトビラの音声検索も行なえる。

 接続端子はHDMI入力×4、D4×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン/イヤフォン出力×1、SDメモリーカードスロット、USB×3など。消費電力は65型が527W、58型が441W。年間消費電力量は65型が219Wh/年、58型189kWh/年。スタンドを含む外形寸法/重量は、65型が145.7×37.3×90.8cm(幅×奥行き×高さ)/約38kg、58型が129.7×37.3×82.3cm(同)/約31kg。

TH-65DX950の背面

(臼田勤哉)