ミニレビュー

「AirPods Pro 3」今日発売。自腹購入品をさっそく開封

9月19日に発売されたアップルの完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods Pro 3」。筆者の手元にも購入した実機が届いたので、写真を中心とした開封レポートをお届けする。

左が「AirPods Pro 3」の外箱、右が「AirPods Pro 2」の外箱
パッケージの構成。「AirPods Pro 3(左)」では「AirPods Pro 2」(右)にあった“中敷き”(写真右中段)がなくなった

白い箱にイヤフォンが描かれている外箱のデザインこそ変わらないが、前モデル「AirPods Pro 2」の外箱よりも一回りコンパクトになっている。中身も、前モデルでは本体とイヤーピースなど付属品の間に“中敷き”があったが、AirPods Pro 3ではその中敷きがなくなり、さらにシンプル化されている。

左が「AirPods Pro 3」の充電ケース、右が「AirPods Pro 2」の充電ケース

充電ケースも横長・楕円形のデザインは一緒だが、AirPods Pro 3のほうが僅かに大きい。ただ重さは前モデルの50.8gから43.99gに軽量化されており、手に持つと分かる程度には軽くなっている。

「AirPods Pro 3」の充電ケース
右側面にはストラップホールを引き続き搭載
充電端子もUSB-Cで変わらない
ケース背面。物理ボタンがなくなった

また前モデルでは、ペアリングや初期化などに使う物理ボタンが本体背面に搭載されていたが、AirPods Pro 3では廃止。かわりに本体前面にタッチセンサーが搭載されており、蓋を開けた状態でダブルタップで他のデバイスとのペアリング、蓋を締めて30秒後に蓋を開けてトリプルタップで初期化といった操作方法に変更された。AndroidやWindowsなど、アップル製品以外と組み合わせることがある人は覚えておいたほうが良いだろう。

さらに細かい点では充電状態などを示すLEDインジケータも、前モデルでは位置が分かるデザインだったが、AirPods Pro 3ではケース内側に埋め込まれたようなデザインに変更されている。

「AirPods Pro 3」のイヤフォン
試しに「AirPods Pro 2」のケースに「AirPods Pro 3」イヤフォンを仕舞おうとしたが、途中で詰まってしまった

イヤフォン自体のデザインは、ぱっと見ではほとんど変わっていないが、AirPods Pro 3のほうが耳穴に入れる軸部分に角度がついているため、少し装着しやすくなった印象だった。ちなみにイヤフォン形状が異なるで、充電ケースの共用はできない。

上が「AirPods Pro 3」のイヤフォン。下の「AirPods Pro 2」とは、わずかに形状が違う
イヤーピースを外したところ。「AirPods Pro 3」(左)のほうが軸が長いため、イヤーピースは共有できない

またイヤーピースを支える軸(ステム)部分の形状はAirPods Pro 3と前モデルで長さが異なるので、AirPods Pro 2向けのイヤーピースをAirPods Pro 3に着ける、といったことはできない。

筆者はAirPods Pro 2に、AZLAの「SednaEarfit XELASTEC for AirPods Pro」を着けていたので、この点は非常に残念。対応モデルが早期に登場すると嬉しいのだが……。

肝心の音質については、2~3曲を軽く聴き流した程度だが、特にボーカルのクリアさがアップした印象。これまで使っていたAirPods Pro 2のイヤーピースをAZLAから純正品に付け換えて聴き比べてみたが、AirPods Pro 3のあとにAirPods Pro 2を聴くと、ベールが2~3枚かかったような、少しボヤケたサウンドに感じられる。

低域の量感もAirPods Pro 3のほうが豊かになっている。ただ、AirPods Pro 2+AZLAイヤーピースだと、耳との密着性が高まることもあり、AirPods Pro 3ともあまり遜色ない低音感に感じられた。

アップル「AirPods Pro 3」開封した
酒井隆文