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4K8K放送の番組はどうやって残す? BDレコーダ選び“新虎の巻”

年末年始、そして東京五輪……4K8K放送の録画準備はだいじょうぶ?

2018年12月1日に開催された開局セレモニーの様子

4K8K放送の開始から、約1年が経過した。

'18年12月の放送開始当初は、4K8K放送機器や受信環境が限られていたが、この1年で対応機器も、そして放送を受信する方法もだいぶ拡大した。

肝心のコンテンツもピュア4K番組が増えたし、民放局でも報道や紀行・ドキュメンタリー番組だけでなく、ハリウッド映画……例えば「ブレードランナー2049」(BS日テレ4K)や「プレデター」(BSフジ4K)、「ベイビー・ドライバー」(BS朝日4K)、「2012」(BSテレ東4K)などがピュア4Kで放送されるようになった。

NHKが突出している状況に変わりはないが、年末年始には「レオン 完全版」(NHK BS4K/21日21時~)、「ジュラシックパーク」(同/28日21時~)、「ニュー・シネマ・パラダイス インターナショナル版」(同/1月4日21時~)などの映画ほか、「BOØWY 1224-THE ORIGINAL」(BS日テレ4K/24日21時~)、「4K洋楽倶楽部(エリック・クラプトン/ザ・ローリング・ストーンズ/クイーン)」(NHK BS4K/29日13時~)、「Perfume×Technology presents Reframe 2019」(NHK BS4K/30日23時~)といった音楽番組が4K放送を予定している。

「ブレードランナー2049」は、BS日テレ4Kで30日20時50分から再放送を予定
(C)2017 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

また8K放送では「N響『第九』演奏会~生放送」(21日17時~)、「8Kボクシング中継 WBAミドル級タイトルマッチ『村田諒太対スティーブン・バトラー』」(23日19時50分~)、「8Kスペシャルドラマ ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」(30日21時~)、「8K完全版2001年宇宙の旅」(1月5日12時30分~)などが控えている。

「Perfume×Technology presents Reframe 2019」(NHK BS4K/30日23時~)
※BSプレミアム同時放送

'20年夏の大型イベント「東京オリンピック」に向け、4K(一部8K)の制作環境は整いつつあり、今後もハイスペックな放送規格を活かした番組が増えるのは確実。今後は2K放送と4K放送とで観たい番組が重なることが多くなるだろうし、パッケージ化されない特別番組やスポーツイベントを残しておきたいと思うこともあるはずだ。

そこで今回は「4K8K放送の録画・保存」をテーマに、その方法をまとめてみた。

4K8K放送だからといって、難しく考える必要は無い。とくに4K放送の録画・保存は難しいことではなく、すでに2K放送と大きく変わらず利用できるレコーダーも出てきている。本稿が冒頭の年末年始特番……そしてまだ気が早いかもしれないけれど、東京オリンピックをキレイに録る・残すためのいち参考となれば幸いだ。

後半には、4K放送の録画・保存ができるレコーダー製品('19年12月現在)をリストアップするとともに、それら製品の特徴を記載した。

なおここでは、4K8K放送の“受信方法”に関しては触れないので、下記リンクの記事を参照してほしい。

アンテナ不要で4K衛星放送。8Kも間もなく対応、視聴方法や料金は?

実は身近なBS 4K。開始まで半年「新4K8K衛星放送」の注意点

4K8K放送の番組を“録画”する方法

4K8K放送の番組を録画する方法は、大きく2つある。

1つが、4K8Kチューナー、または4K8Kチューナー内蔵テレビに“外付けUSB HDD”を接続して録画する方法だ。

この方法のメリットは、導入のし易さ。4K機器を既に持っていれば、HDDを追加するだけで、すぐに録画が始められる。録画機能は接続する機器に依存する。そのため、単純に録画しかできないものや、録画しながら自動でチャプターを付けてくれる機器もある。ただしレコーダーのような番組編集機能や、BDへの保存機能は無いので「編集も保存もしないけど、とりあえず録画はしたい」人向けといえる。

4KテレビとUSB HDDの接続イメージ。4K番組と2K番組を同時に録画できる機種もある

'19年12月現在、4Kチューナーはシャープ、ソニー、東芝、パナソニック、ピクセラ、アイ・オー・データ、マスプロ、DXアンテナ、船井の9社。そして4Kテレビはシャープ、ソニー、東芝、パナソニック、ピクセラ、三菱、FUNAI、ハイセンス、LG、ORIONの10社から製品が発売されている。8Kに関しては、8Kチューナー、8Kチューナー内蔵テレビ共に、シャープ1社が孤軍奮闘している状況だ。

幸い、どの4K8K製品にも録画機能が搭載されているので、チューナーやテレビとは別にUSB HDDを用意すれば、すぐに録画できる仕様になっている。(HDD内蔵のFUNAI・7010シリーズや、BD/HDD内蔵の三菱・RA2000シリーズの場合は、そのまま録画可能だ)

単体の4KチューナーにUSB HDDを接続すれば4K放送の録画が可能。写真はピクセラ製の4Kチューナー「PIX-SMB400」
4KテレビにUSB HDDを接続すれば4K放送が録画できる。写真は東芝のREGZA X930とX830シリーズ

機器に接続するUSB HDDは“なんでもいい”というわけではない。なので、HDD購入時は各製品のホームページに記載されている“推奨HDD”(動作検証済み)を確認する必要がある。

据え置き型しか認識しない(ポータブル型が使えない)、USB 2.0タイプが使えない(USB 3.0タイプのみ)、USB 2.0は使えるけど4K録画時に制約がある(2番組同時録画できない)、認識する容量が最大4TBまで、など接続する機器の仕様にバラツキがあるためだ。

実際は、推奨としてリストアップされていないHDDでも、接続するとあっさり使えてしまうことも多いのだけれど、「折角HDDを購入したのに認識しなかった」などのトラブルを未然に防ぐためにも推奨HDDと製品の仕様は必ず確認した方がいい。

ちなみに1TB HDDの場合、4K放送で約65時間、8K放送で約21時間録画できる。

録画に使用した機器とUSB HDDは1対1で“紐付け”されるため、例えば4K番組を録画したUSB HDDを取り外して、他の4Kテレビや4Kチューナーに接続しても、コンテンツを再生することはできない。

8Kチューナーを内蔵したAQUOS 8K「8T-C80AX1」。USBを接続すれば8K録画が可能
シャープの8K録画用HDD「8R-C80A1」

もう1つの録画方法は、4Kチューナー内蔵BDレコーダーを使うことだ。

テレビやチューナーにHDDを繋いでも録画はできるけれど、“録画”に特化したレコーダーならではの機能……例えば、番組編集、4K長時間録画、自動録画、外出先からの録画予約・番組視聴、録画データを持ち出してスマホ視聴、など多彩な録画・再生スタイルを楽しめるのが、専用マシンを利用するメリットといえる。後述する“4K放送の保存”を行なう場合も、この4Kチューナー内蔵BDレコーダーが必須だ。

4K放送を保存するには、4Kチューナー内蔵BDレコーダーが必須

4Kチューナー内蔵BDレコーダーは'18年秋、パナソニックとシャープが発売。'19年秋にはソニーも投入したので、現在は3社から対応モデルを選ぶことができる(モデルの詳細は後半を参照)。

残念ながら、“8Kチューナー内蔵レコーダー”はまだこの世に存在しない。

BDへの録画規格はすでに出来上がっているので、一般ユーザーが'20年の東京オリンピックを8Kで保存できるか否か? はメーカー(パナソニック? シャープ??)の頑張り次第、ということになるだろう。

4K放送の番組を“保存”する方法

次は“保存(ダビング)”だ。

4K放送の番組を保存するには「4Kで残す」と、「(品質を落として)2Kで残す」の2通りある。

前者の場合は、4K解像度では残せるが録画ディスク(BD)の再生機器が非常に限られる。一方後者の場合は、2K解像度にはなるが、録画ディスク(BD/DVD)の互換性が高く、様々な機器で再生し易いというメリットがある。

品質を重視するか、互換性を重視するか。4K放送の番組を保存する際には、どちらかを選ぶことになる。

品質を重視して4Kのまま残す場合、使えるメディアはBD一択だ。記録できるのはBD-RとBD-RE。1層、2層はもちろん、3層/4層のBDXLタイプも使用できる。

4層BDを使えば、4K番組を8時間5分記録できる(DRの場合)

4K放送をそのまま記録(DR)する場合、1層BDの収録目安は約1時間30分。筆者の経験上、1時間50分番組を記録できたこともあるが、2時間記録できた例はない。2時間番組を保存するには2層BDを使うか、編集してCM部分をカットするか、4K長時間モードでデータを再圧縮(HEVC圧縮)して記録するしかない。

4K解像度を保持したまま、映像レートを削減する4K長時間モードは'19年発売のパナソニック、およびソニーの4Kレコーダーで利用可能。パナソニックは最大12倍、ソニーは11倍までの4K長時間モードを用意する。ただ長時間モードは、画質と録画時間がトレードオフの関係にあるため、5倍以上のモードを使用する場合はノイズが多くなることを覚悟した方がいい。

ソニーの4K長時間モード

前述した通り、4Kで残す場合の最大のネックが再生環境だ。

4Kを録画したBD(以下4K録画BD)は現在、パナソニック・シャープ・ソニーの4Kレコーダーと、シャープの一部BDレコーダー、パナソニックのBDプレーヤー「DP-UB9000」でしか再生できない。これはDRで保存した場合も、4K長時間モードで保存した場合も同様だ。また4Kレコーダーといっても各社で記録形式が異なるため、他社間での再生互換も高くない。

'19年モデルでは、パナソニックが記録形式を選択できたり、シャープが自社以外の記録形式を再生できるようにするなど、互換性対策が進み始めている。とはいえ、互換性の改善と並行して、再生対応機器が増えるまでは、録画したレコーダーで再生して楽しむ“自己録再”と考えた方がいいだろう。

MMT TLV方式で記録した4K録画BDは、ソニーでは再生できない

もう一つの保存方法は、(品質を落として)2Kで残す、というものだ。この場合、2K放送と同じ扱いとなるため、メディアはBDだけでなく、DVD(CPRM対応)にも記録できる。

解像度(4K/60p→2K/60i)、色域(BT2020→BT709)、色深度(10bit→8bit)、レンジ(HLG→SDR)など、各要素を変換・再圧縮(AVC圧縮)するため、オリジナルとは全く異なる映像にはなるが、録画したBDは既存のBDレコーダー、BDプレーヤーで再生可能だ。

ただ4K→2Kの変換処理は作業負荷が大きく、基本的に番組時間と同じ分数を要する。加えて、録画中は変換処理できない製品もあるため、夜間など番組録画が実行されていない時間帯を選ぶ必要がある。

シャープの「4K→2K変換」

なおNHKと民放各局の4K8K番組は、10回までダビングできる「ダビング10」が適用されている。有料チャンネルは1回限りの「コピーワンス」となっていて、著作権保護を目的としたコピーガード運用の考え方は(今のところ)現行の2Kと同様だ。2K放送では回数制限の無い時代もあったけれど、10回までダビングが許容されていれば、特に困ることは無いはずだ。

以下、4K放送の番組を録画・保存できるBDレコーダーをまとめた。

シャープ「BT3シリーズ」:BD/地デジ番組も“4K放送級”にアプコン

'19年10月に発売された、シャープの4Kレコーダー「BT3シリーズ」。

内蔵するHDD容量の異なる3機種をラインナップする。価格はいずれもオープンプライスで、実売は10万円前後から。

4B-C40BT3

・4TB「 4B-C40BT3 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約14万円
・2TB「 4B-C20BT3 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約11万円
・1TB「 4B-C10BT3 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約10万円

4Kチューナー搭載のAQUOS 4Kレコーダーとしては、第2世代目となるモデル。

4Kチューナー×2基、2Kチューナー×3基搭載し、4K放送のダブル録画を含む3番組同時録画が可能。長時間録画機能、ドラマなどの新作連続番組を4週間分自動録画する「ドラ丸」機能は、2K放送のみだが、録画番組を約5分ごとに子画面表示する「見どころポップアップ」や、録画番組内容を子画面で一覧表示する「番組内容まるわかり」など、他社には無い再生機能を備えている。

番組内容まるわかり

録画した4K番組はBDにそのまま4Kで保存(TS方式)できるほか、2K化してBDに保存することもできる。'19年モデルでは、パナソニック製4Kレコーダーで記録された4K録画BD(MMT TLV方式)の再生も新たにサポートした。

注目は、新エンジン「5upコンバーター」により、BDや地デジなどの2K番組も“4K放送級”にアップコンする機能。レコーダー側でSDR→HDR、BT.709→BT.2020変換して出力できる機器は本シリーズだけだ。他にも、スマホの静止画・動画を保存するストレージ機能や、液晶テレビAQUOSやスマートスピーカー、スマホを使った「声でラクラク操作」も行なえる。

音声検索画面

ソニー「BDZ-FBシリーズ」:4Kもおまかせ・まる録&先行予約。最安8.5万円から

'19年11月に発売された、ソニー初の4Kレコーダー「BDZ-FBシリーズ」。

内蔵するHDD容量、およびチューナー数の異なる6機種をラインナップする。価格は全機種オープンプライスで、実売は8.5万円前後から。

BDZ-FBT4000

・4TB「 BDZ-FBT4000 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約15万円
・3TB「 BDZ-FBT3000 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約12.5万円
・2TB「 BDZ-FBT2000 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約11万円
・1TB「 BDZ-FBT1000 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約10万円
・2TB「 BDZ-FBW2000 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×2基 約9.5万円
・1TB「 BDZ-FBW1000 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×2基 約8.5万円

同社初となる4Kチューナー搭載BDレコーダー。

全機種4Kチューナーを2基搭載し、4K放送番組を最大11倍まで長時間録画できる機能を備える。嗜好分析、キーワード登録による自動録画「おかませ・まる録」、最長1ヶ月前から先行予約できる「新作アニメ・ドラマガイド」など、従来レコーダーで定評のあった機能を4K放送にも対応。基本編集に加え、オリジナルに手を加えることなく編集できる「プレイリスト編集」機能も備える。

「新作アニメ・ドラマガイド」画面

録画した4K番組はBDにそのまま4Kで保存できるほか、4K長時間モードを使った保存、2Kに落としてのBD保存もできる。ソニーはTS方式の記録・再生をサポートするため、他方式の4K録画BDは再生できない。

同社アプリ「Video & TV SideView」を使って、外出先からスマホなどで4K/2K放送番組の録画予約や、録画済み4K番組の宅外視聴に対応。番組表の高速スクロールやハイレゾ音源再生も行なえる。

番組表の高速スクロールを実現

パナソニック「4K DIGA」:4K長時間モードは最大12倍。ネット動画機能も

'19年7月に発売された、パナソニックの4Kレコーダー「4K DIGA」。

内蔵するHDD容量、およびチューナー数の異なる3機種をラインナップする。価格はすべてオープンプライスで、実売は9万円前後から。

DMR-4W400

・4TB「 DMR-4W400 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約14万円
・2TB「 DMR-4W200 」 4Kチューナ×2基+2Kチューナ×3基 約11万円
・1TB「 DMR-4S100 」 4Kチューナ×1基+2Kチューナ×3基 約9万円

4Kチューナーを搭載した4K DIGAの第2世代モデル。

上位モデルの4W400と4W200は4Kチューナー×2、4S100は4Kチューナー×1を搭載し、2K放送録画を含め、最大3番組同時録画に対応する。

4K長時間録画モードは最大12倍を実現(11月のアップデートで機能強化された)。1.5~8倍までの全16モードと、8~12倍の自動調整モードから任意に選択できる。キーワード登録による番組自動録画機能を搭載。チャプター編集、部分消去、番組結合・分割といった編集機能も備える。

最大12倍の録画モード(自動)を搭載

録画した4K番組はBDにそのまま4Kで保存できるほか、4K長時間モードを使った保存、2Kに落としてのBD保存にも対応。他社製のレコーダーで記録した4K録画BDの再生に加え、'19年モデルでは、他社方式(TS)での4K録画BDも作成できるようになっている。

3番組同時録画中でも4K番組のレート変換ダビングができるなど、マルチタスク性能の高さも特徴。また番組録画中も、NetflixやAmazon Prime Videoなどの各種ネット動画サービスが楽しめる。また同社アプリ「どこでもDIGA」を使って、外出先からスマホなどで4K/2K放送番組の録画予約や、録画済み4K番組の外から視聴にも対応する。

各種ネット動画サービスに対応

2K番組ではできるけど、4K8K番組では“今のところ”できない機能

導入部で「4K8K放送だからといって、難しく考える必要は無い」とは記したが、2K放送との違いもわずかながらある。

最後に、2K放送の番組ではできていたのに、4K8K放送の番組では“今のところ”できない、または制約のある代表的な機能を挙げる。

一つは「DLNA」だ。DLNAとは、同一ネットワーク環境下にある対応機器同士でコンテンツを共有できるもので、具体的にはリビングにあるレコーダーで録画した番組を、寝室のテレビで再生したりすることができる。パナソニックでは「お部屋ジャンプリンク」、ソニーでは「ソニールームリンク」、シャープでは「ホームネットワーク」などと呼ばれている機能だ。

このDLNA。2K番組であれば問題ないのだが、4K8K番組の場合はライブ配信したり、録画番組をそのまま配信することができない。規格上まだ2Kまでしか整備されていないためで、4K番組を予め“2K化”しておくか、サーバーが2K化して配信する必要がある。

録画番組をリアルタイムで2K化して配信できるソニーの場合、番組録画中や本体の電源ON状態では配信処理できない仕様で、2K番組の場合と比べるとやや制約がある印象だ。

「ホームサーバー設定」画面(BDZ-FBT3000)

「SeeQVault」も4K8Kに対応していない主な機能の一つ。SeeQVaultは、機器とUSB HDDとの紐付けを“緩和”する規格。SeeQVault対応製品であれば、別の機器で接続・録画したUSB HDD内のコンテンツを再生・引き継ぐことができるというものだが、これも規格上2K止まりのため(新ルールは絶賛策定中)、4K8K放送の番組録画には「SeeQVault対応USB HDD」を使うことができない。

この他には、レコーダーの買い換え時など、旧機種内のHDDに録画してある番組をLAN経由で新機種に移動する引っ越しダビング機能、放送中の番組を直接BDに書き込むダイレクトダビングなども4K番組ではできない。

このような制約はなるべく早く解消してほしいものだが、逆に言えば、実はその他多くの機能は2K放送とほぼ変わりなく利用できるわけだ。

年末の注目番組放送を前に、レコーダーの値ごろ感が増してきたのも事実。自分に合った録画スタイルを探してみてはいかがだろうか。

阿部邦弘