プレイバック2020

PS5を迎えるために環境を入れ替えた年。ディスプレイ選びに後悔 by 編集部:酒井

年末年始も、ほぼゲーム漬けの予感

休日はゲームにすべての時間を捧げていると言っても過言ではない筆者にとって、PlayStation 5とXbox Series X|Sが発売される2020年は、本体だけでなくディスプレイなど、環境を一新する散財の年となった。

発売日にPS5を購入してから、早くも1カ月以上が経過した。手に入れて以降、ほぼ毎週末どっぷりとゲームを遊び、さらにこれまでなかなか手が伸びなかった平日夜にも少しゲームを遊ぶ回数が増えている。主に遊んでいる「アサシン クリード ヴァルハラ」のプレイ時間は60時間を突破。友人とオンラインプレイしている「CALL OF DUTY: BLACK OPS COLD WAR」も、それに匹敵するほどのプレイ時間になっている。

PS5を購入するまではPS4 Proを愛用していたので、4K/HDRグラフィックスよりも、やはりロード時間の速さ、DualSenseのハプティックフィードバックに心を奪われる。オープンワールドゲームのアサシンクリードでは、ファストトラベルを多用することになり、その際のロードがPS4 Proとは比べ物にならないくらい速い。筆者のPS4 ProはSSHDに換装してあるのだが、それよりも遥かに速いので、もうPS4 Proに戻れないとあらためて痛感する。

ちなみに筆者はXbox 360の時代から、ソニー/マイクロソフトの両ハードを購入している“二刀流”。人気FPSの「Halo」シリーズやTPS「Gears」シリーズの続編を心待ちにしているので、折を見てXbox SeriesX|Sのいずれかを購入するつもりでいる。

またPS5は、自宅にある唯一の4K Ultra Blu-ray再生機器なので、「いつか環境が整ったときのために」と購入しておいた「シン・ゴジラ」や「君の名は。」も、ようやくUHD BDで視聴することができた。再生やメニュー操作はひっかかりを感じるようなこともなく極めてスムーズ。ただ使用しているディスプレイの影響で、映像に満足するところまでは至らなかった。

LGの「27UL600-W」

現在利用しているディスプレイは、LGの27インチ4Kディスプレイ「27UL600-W」で、PS5に先駆けて夏ごろに新調したもの。それまで使っていたのはBenQの24型ワイドフルHD液晶ディスプレイ「G2420HD」で、4K/HDRに対応していなかった。通販サイトの履歴をふり返ってみると、2010年1月に購入しているので、実に10年以上愛用していたことになる。

「せっかく次世代ゲーム機で使うなら、ディスプレイは4K/HDR対応にしなければ」と新調を決意。その際に重視したのは、4K/HDRに対応していること、視野角の広いIPSパネルであること、HDMI×2入力とイヤフォン出力を備えていること、4万円前後の価格帯であることの4つ。4Kテレビを設置できれば理想的だったのだが、環境の都合でPC用ディスプレイから選ぶことになった。

PS5は8Kや4K/120Hzの映像出力にも対応しているが、8Kディスプレイは予算を大きくオーバーするので見送り。4K/120Hzについても最後まで悩んだが、ふだんオンライン対戦をほとんどせず、120Hzの必要性を強く感じなかったこと、価格も予算から少しオーバーすることから、涙をのんで見送った。

ちなみにディスプレイ応答速度については、「G2420HD」の応答速度(5ms)に不満を感じていなかったので、あまりこだわらなかった。

購入した「27UL600-W」は、非光沢のIPSパネルを搭載した4K/HDRディスプレイで、購入時の価格は39,800円(税込)。HDMI×2入力、イヤフォン端子も備えており、個人的なポイントはすべてカバーしている。PS4 ProやPS5で、4K/HDRのゲームを遊んだ際、ゲーム画面の眩しさに目を細め、その高精細さ、色の豊かさに圧倒された。

しかし、4K UHD BDを視聴すると状況が一変して、画面が暗く感じられて仕方ない。というのも、この「27UL600-W」のHDR対応規格はDisplayHDR規格のなかで、もっとも低い「DisplayHDR400」。購入してから数カ月後に掲載された西川善司氏のコラム「プレステ5対応テレビの正しい選び方。キーワードは『4K/120p』『VRR』」で、西川氏が「筆者の経験からすると、ある程度の満足のいくHDR/WCG感が得られるのは、DisplayHDR600以上の製品」と言及しているのを読み、「対応の有無だけでなく、規格にもこだわるべきだった」と後悔した。

ただ、ゲームを遊んでいる際に画面の暗さを感じることはほぼなく、UHD BDを視聴しなければ「27UL600-W」に不満はない。「いずれは4K/120Hzディスプレイを」と思わなくはないので、“先代”のように10年とは行かないまでも、当分は第一線で活躍してもらおうと思っている。

ちなみに次世代ゲーム機を迎えるにあたり、唯一アップデートできなかったのがサウンド環境。設置環境や価格などを踏まえた理想的なものを見出だせず、ディスプレイ同様、10年近く使っているソニーの2.1chアクティブスピーカー「SRS-D211」から切り替えることができなかった。今のスピーカーに不満はないのだが、新たなサウンド環境や、Xbox Series X|Sを購入するタイミングに頭を悩ませつつ、新年を迎えることになりそうだ。

10年間使っているBenQの「G2420HD」(左)は、現在もテレワークで活用中

酒井隆文