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マランツ、7万円でバイアンプ搭載の小型コンポ「M-CR611」にブラックモデル

 ディーアンドエムホールディングスは、マランツブランドのコンパクトなネットワークCDレシーバ「M-CR611」のブラックモデル「M-CR611B」を6月上旬に発売する。価格は7万円。

コンパクトなネットワークCDレシーバ「M-CR611B」。スピーカーは付属しない

 2015年から発売している「M-CR611」のブラックモデル。光沢のある仕上げとなっており、カラー以外の仕様は既存モデルと同じ。

 一体型筐体に、ハイレゾ対応のネットワークプレーヤー機能、CDプレーヤー、インターネットラジオ受信機能、Bluetoothレシーバ、AM/FMチューナ、フルデジタルパワーアンプを内蔵。

 フルデジタルパワーアンプは4ch搭載しており、最大60W×4ch(6Ω)出力が可能。バイアンプ駆動対応のスピーカーと組み合わせる事で、ツイータとウーファを、それぞれ個別のアンプでドライブし、より高品質な再生ができるという。M-CR611 1台で、2つの部屋のステレオスピーカーを鳴らす事もできる。

ブックシェルフスピーカーとの組み合わせイメージ

 小型のオーディオでバイアンプ駆動に対応するのは珍しいが、マーケティンググループの髙山健一氏によれば、ヨーロッパやアメリカではバイアンプ機能の利用率は8%だが、日本では20%にのぼり、「日本は非常に高い。バイアンプという部分に魅力を感じていただける方に、お買い求めいただいているのではないか」という。

日本ではバイアンプ機能の利用者が他国よりも多い

 パワーアンプ部は、左右チャンネルの音質差を排除するために、グラウンドラインも含むオーディオ回路を左右対称にレイアウト。電源ラインも左右チャンネルで独立させることでセパレーションを向上させている。基板上のグラウンドラインも最適化し、インピーダンスを下げ、パワーアンプのドライブ能力を最大限に引き出している。

 ローパスフィルタ回路には、専用にチューニングされた無酸素銅(OFC)線とマンガン亜鉛コアによるインダクターと、高音質フィルムコンデンサを採用。

 DLNAのネットワークプレーヤー機能を備え、IEEE 802.11b/g/n 2.4GHzの無線LAN機能も内蔵。NASなどに保存したハイレゾファイルの再生ができる。

 DSDは2.8MHz、PCMは192kHz/24bitまでサポート。DSDはPCM変換での再生となる。フォーマットはWAV/FLAC/AIFFが192kHz/24bitまで、Apple Losslessは96kHz/24bitまで。WMA/MP3/AACの再生にも対応する。

 楽曲を保存したNASへのアクセス、楽曲の選択などには、スマートフォン/タブレット向けアプリ「Marantz Hi-Fi Remote」が利用可能。

 Spotify Connectにも対応。スマートフォンやパソコンから選曲し、M-CR611が直接ストリーミングで音楽を再生。スマホのバッテリ消費を抑えながら、音楽が楽しめる。AirPlayとBluetoothもサポート。天面にNFCマークを搭載。AM/FMチューナも搭載し、FM補完放送にも対応する。

 USB端子も前面と背面に備え、USBメモリやUSB HDDの中に保存した音楽ファイルの再生も可能。前面と背面のUSB端子を同時に利用できる。

 前面のディスプレイは3行表示で、情報量が多く、一覧性に優れ、本体での楽曲検索などが可能。入力端子は、アナログRCA×1、光デジタル×2。アナログRCA出力と、サブウーファ出力、ヘッドフォン出力も各1系統備えている。外形寸法は292×305×105mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.4kg。