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ディスカバリーの動画配信「Dplay」開始。800エピソードが無料&見放題

ディスカバリー・ジャパンは9日、同社の様々な番組が視聴できる動画配信サービス「Dplay(ディープレイ)」を日本でスタートした。開始時点で15ジャンル・計800エピソード以上のコンテンツをラインナップし、随時追加を予定する。開始時点では、会員登録すれば専用アプリ「Dplay」、もしくはWebブラウザで全番組を無料視聴できる。配信コンテンツは、HD/SD画質。

Dplayは、世界220以上の国・地域で配信されている映像コンテンツから、「ディスカバリーチャンネル」、「アニマルプラネット」、ミステリー専門チャンネル「ID(Investigation Discovery)」、ライフスタイルブランド「QUEST by Discovery」を含む複数のチャンネルの番組が、Webまたはアプリで、いつでもどこでも視聴できる動画サービス。当初はストリーミング視聴に限られるが、来年にはダウンロード視聴も行なえるアップデートを計画している。

「Dplay」のウェブブラウザ画面
スマホやタブレット、Apple TV、Android TVなどでも利用可能

開始時点では、サバイバル、クルマ・バイク、アドベンチャー、サイエンス、ネイチャー、ライフスタイルなどの全15カテゴリー・計800エピソード以上分のコンテンツを用意。毎週更新を目安に、随時コンテンツを追加する。

全15カテゴリーを用意

番組には、ディスカバリーチャンネルのYouTubeでも高視聴回数を記録するエド・スタフォードの「ザ・秘境生活」の未公開エピソードや、ベア・グリルスの「サバイバルゲーム」を複数シーズン公開するほか、クルマ番組「名車再生!クラシックカー・ディーラーズ」、「ファスト&ラウド」などを用意。また日本オリジナル番組として、武井壮氏がMCを務めるサバイバルクイズ番組「サバイバル・マスター!」も揃える。

ザ・秘境生活シーズン1
Credit: Discovery Communications
アンソニー世界を喰らう
Credit: Discovery Communications
サバイバル・マスター!
Credit: Discovery Communications

直近のオリジナル新番組としては、日本人ナビゲーターを迎えて「宇宙」を分かりやすく解説する「コズミック・アドベンチャー」、通称「婚約者ビザ」で訪米する花嫁たちが90日で結婚を決めるかどうかを追う全米人気番組「90 Day Fiancé」の日本版「90 Day フィアンセ:Tokyo Edition」を年内に予定するほか、ライフスタイルの番組を含む様々なオリジナル作品を展開予定。

なおコンテンツは、HD/SDでの配信となる。「素材は9割がハイビジョンで、残りはSD。4K配信については、将来の実施を計画しているが、具体的なスケジュールは未定」(ジェニー氏)という。

サービス開始当初は全コンテンツを無料開放。来年より一部番組を有料化

サービス説明会には、ディスカバリー・ジャパンで代表取締役を務めるデービット・マクドナルド氏が登壇。

デービット・マクドナルド氏(ディスカバリー・ジャパン代表取締役)

サービスの導入について、デービット氏は「国内ではディスカバリー=ネイチャー・ドキュメンタリーというイメージが強いが、我々は220の国と地域で、50ブランドの様々なコンテンツを展開している。クルマやバイク、ゴルフといった趣味性の高いジャンルから、フードやトラベルといったライフスタイルまで多様なジャンルを手掛けており、年間で約8,000時間のコンテンツを生み出しており、累計で30万時間もの番組アーカイブを持つ。ユーザーがコンテンツを楽しむスタイルは変わってきており、アーカイブの有効活用とシーンの変化に応じた、新しいサービスの創出が求められていた。昨年開設したYouTubeチャンネルでは1年で61万ユーザー、ユニークユーザー数は200万を超えており、配信での展開に手応えを感じた」と説明。

Dplayのサービスについては「日本は、欧州7カ国に続く8カ国目の開始であり、アジアでは初めて。まずはより多くのユーザーに、ディスカバリーのコンテンツの魅力を知ってもらうことが重要と考え、開始当初は全番組を無料で提供する。その後、'20年の第1四半期頃をひとつの目安として、一部番組の有料化の実施予定。料金やサービス形態の詳細は未定で、ユーザーの利用動向を鑑みて今後検討する。ディスカバリーらしい、エンターテイメント性の高いノンフィクションコンテンツを増やす」とコメント。

他のプラットフォームへのコンテンツ提供は今のところ考えていないとし、「我々のミッションは“パッションを与える”こと。Dplayを通じて、多くのユーザーに良質なコンテンツを届け、同じ嗜好を持つユーザーのコミュニティの場となるよう、よりよいサービスを展開する」と意気込みを話した。

広告ビジネスと一部番組の有料化のほか、Dplayを活用した新しいビジネスプラットフォームを構築するという

同社プロダクト戦略&マーケティング ディレクターのジェニー・ヤン氏は、サービスの概要に触れ「アプリをダウンロードすれば、スマホやタブレット、Apple TV、Android TVなどで、誰もが手軽に楽しめる。1つのアカウントで、同時に何人でも、無制限で視聴可能できる点もDplayの魅力。また人気・更新順、チャンネル別、ジャンル別でソートできる見やすいUIを心掛けた。Dplayのターゲットユーザは、25歳~45歳の比較的若く、こだわりの趣味を持つ人。7割を男性と見込むが、オリジナル番組と合わせ、徐々に女性の比率も増やしていく」とした。

dpalyのキーメッセージは「リアルに楽しいがここにある。」
ターゲット層は25~45歳のこだわりの趣味を持つ人
ジェニー・ヤン氏(プロダクト戦略&マーケティング ディレクター)