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国産ドルビーシネマ作品の制作体制を加速、IMAGICA Lab.が対応環境構築

IMAGICA Lab.は、東京映像センター内の第ニ試写室における機材・設備をアップグレード。「ドルビーシネマ」向けカラーグレーディングや、DCPマスタリング、映写作業の対応を開始したと発表した。これらのサービスを一貫して行なえるのは国内初となる。

ドルビーシネマのロゴ

ドルビーシネマは、ハイダイナミックレンジ(HDR)映像を実現する「Dolby Vision(ドルビービジョン)」と、没入感を味わえる立体音響の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」、映画を観るために最適化されたエントランスやインテリアや座席までのシアターデザインという3つの要素で構成する映画館向けの規格。

都内初のドルビーシネマ対応映画館として10月にオープンした松竹マルチプレックスシアターズ運営の「丸の内ピカデリー」のほか、「T-JOY博多」、「MOVIXさいたま」、「梅田ブルク7」、「丸の内ピカデリー」、「ミッドランドスクエア シネマ(2019年12月20日オープン予定)」、「MOVIX京都」(2020年3月オープン予定)」の計6スクリーンに導入済または導入予定(11月26日現在)。

IMAGICA Lab.東京映像センター第ニ試写室に、RGBレーザー光源を採用した「ドルビービジョン プロジェクションシステム」と、Blackmagic Design製「DaVinci Resolve」カラーグレーディングシステムを設置。さらに、Dolby Atmosコンテンツの再生に対応するサラウンドシステムも導入した。カラーグレーディングからDCP映写まで一貫して高い品質でコンテンツを完成させる環境を構築したのは国内初としている。

従来はドルビーシネマに対応した作品を制作する際は海外のDolby指定の環境で作業を行なう必要があったが、同社サービス開始に伴い国内でもドルビーシネマ作品の制作が可能となった。

ドルビーシネマ作品のシアトリカル向け(劇場用)カラーグレーディング第1弾作品として、2020年3月6日公開の映画「Fukushima 50 フクシマフィフティ」 (配給:松竹、KADOKAWA)のドルビービジョン用カラーグレーディング作業を担当する予定。