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東芝、手持ちテレビを“全録マシン”にするハードディスク。約5.4万円

タイムシフトマシンハードディスク D-M210

東芝映像ソリューションは、最大6チャンネルを約1週間分録画できる「タイムシフトマシンハードディスク D-M210」を11月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は約5.4万円前後。

設定したチャンネルや時間帯に放送する番組をまるごと録画する、全録機能“レグザタイムシフトマシン”を搭載したHDDレコーダー。

現在発売中のレグザタイムシフトマシン「DBR-M4008」「DBR-M3009」では、Blu-ray対応ドライブを搭載するが、D-M210ではBDドライブを省き、幅285mmに小型化。全11チューナーを搭載しながら、手頃な価格を実現した。

「D-M210は“あなたのテレビをタイムシフトマシンにする”をコンセプトに、全録機能に特化したハードディスク。手持ちのテレビに接続すれば、レグザはもちろん、レグザ以外のテレビもタイムシフトマシンが手軽に楽しめる」としている。

内蔵するHDDは2TB。搭載するチューナーは2K放送のみで、4Kチューナーは搭載しない。

地上デジタル6チャンネル、BS/110度CSデジタル5チャンネルの中から、任意の6チャンネルを選んで、約1週間分の録画ができるタイムシフトマシン機能が最大の特徴。

搭載するチューナーは、タイムシフトマシン用に地上デジタル×4、BS/110度CSデジタル×3、そして通常録画用には、地上/BS/110度CSデジタル×2を用意。合計で地上デジタル×6、BS/110度CSデジタル×5を備える。通常録画用チューナーをタイムシフト用に転用することで、最大6チャンネルの同時録画が可能になる。

HDD容量は2TB。タイムシフトマシンには最大1.75TB、通常録画には最大2TB分の割り当てが可能。DRとAVC(MPEG-4 AVC/H.264圧縮)の録画モードを用意するが、タイムシフトマシンで利用できるのはAVCモードのみ。

タイムシフトマシンでの録画可能な日数は、AVC高画質モード時で約3日、AVC中画質モード時で約4.5日、スマホ高画質で約6.5日、AVC長時間/スマホ長時間画質で約7.5日。通常録画は、DRで最大約259時間、AVCで最大約2,181時間分の番組録画が行なえる。なお別売の外付けUSB HDDを接続すれば、タイムシフトマシン、及び通常録画用の容量を増設することができる。

D-M210のタイムシフトマシンは、レグザのリモコンから、直接アクセスできるのも特徴。一部レグザが対応する“タイムシフトリンク機能”を利用するもので、レグザのリンクボタンを押すと専用メニューが表れ、「始めにジャンプ」などの機能が呼び出せる。

タイムシフトリンクのメニュー。タイムシフトリンク対応レグザは、製品ページを参照のこと
過去番組表

タイムシフトリンク時は、放送中の番組をオープニングから視聴できる「始めにジャンプ」、録画済みの番組を番組表形式で表示して見たい番組にアクセスできる「過去番組表」(レグザ仕様)、そして、オススメ番組をジャンル別に表示して、みたい番組をすぐに探して視聴できるネット連携機能「ざんまいスマートアクセス」の機能が利用可能。「レグザのリモコンから手軽に操作できるので、タイムシフトマシンを持たない普通のレグザでも、まるで“タイムシフトマシン搭載レグザ”のような感覚で楽しめる」という。

4K有機ELレグザ「X9400シリーズ」や、4K液晶レグザ「Z740Xシリーズ」など、タイムシフトマシン搭載モデルとの併用も可能。その場合は、最大12チャンネルの全録を実現し、前述の機能に加え、地上デジタル7ch+BS/CS110度デジタル5ch分を一覧表示した「統合過去番組表」の表示が可能。

「レグザのタイムシフトマシン機能は、地上デジタル放送のチャンネルに限られる。一部ユーザーからは『キー局に加え、NHK教育テレビも全録したい』『BSのWOWOW 3チャンネルも全録したい』という声が寄せられていた。D-M210を使えば、そうした課題が解決できる。D-M210は、タイムシフトマシン搭載レグザと組み合わせた場合でも、大きなメリットがある」と話す。

なお、D-M210は主要9社のテレビのリモコンコードに対応しており、レグザブランド以外のテレビと組み合わせることも可能。その場合は「始めにジャンプ」と「過去番組表」(D-M210仕様)の機能が利用できる。

統合過去番組表
リモコン

レグザブルーレイなどにも搭載されている、独自の時短機能も搭載。

時短機能は、ユーザーの空き時間に合わせて、録画した番組を効率的に再生してくれるもの。通常再生に加え、自動CMスキップ再生の「らく見」、自動CMスキップ再生に1.3倍速再生を加えた「らく早見」、本編を20分割して15秒再生&スキップする「飛ばし見」を番組ごとに選び、時短再生することが可能。

約54分の番組の場合、らく見再生で約45分、らく早見で約34分、飛ばし見で約5分の再生時間となり、編集不要で視聴時間の短縮ができる。

録画リストのメニュー。通常再生の再生時間ほか、3種類の短縮再生時間を表示。ユーザーの空き時間にあわせて、効率よく視聴できる

スマホアプリ「スマホdeレグザ」(iOS/Android対応、無料)にも対応。

アプリを使えば、放送中の番組や録画済み番組を宅外・宅内でスマホ視聴できるほか、録画予約や人名番組検索、オフライン環境でも番組再生できるスマホ持ち出し、録画番組の時短再生などが行なえる。

なおタイムシフトマシン録画の番組を再生する場合は、初期設定で録画モードを「スマホ高画質」、または「スマホ長時間画質」に設定しておくことで、出画もスムーズに楽しむことができるという。

スマホdeレグザの画面

背面のUSB端子を使い、録画用の外付けUSB HDDの増設が可能。登録可能台数は最大8台で、6TB HDDまで認識可能。通常録画の場合、電源供給したUSBハブを使用すれば最大4台まで同時接続できる。

録画した番組は、LAN接続したレグザブルーレイにダビング可能。レグザブルーレイでディスク保存もできる。

インターフェイスは、HDMI出力×1、USB端子×2(タイムシフトマシン/通常録画用)のほか、LAN端子を用意。IEEE 802.11ac/a/b/g/nの無線LANを搭載。YouTubeなどのネット動画機能は搭載しない。

動作時の消費電力は28W。突起部含む外形寸法は、285×59×218mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.8kg。

背面