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東芝、クラウドAI高画質と連携する“全録”タイムシフトマシン

レグザタイムシフトマシンの4TB「DBR-M4010」(写真左)、3TB「DBR-M3010」(右)

東芝映像ソリューションは、クラウドAI高画質連携機能を搭載した新しいレグザタイムシフトマシンを3月5日より発売する。HDD容量の異なる4TBモデル「DBR-M4010」と、3TB「DBR-M3010」の2機種をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はM4010が約10万円前後(税別)、M3010が約9万円前後(同)。

地上デジタル・7チャンネル、BS/110度CSデジタル・6チャンネルから、合計7chの番組を常時録画する“全録”タイムシフトマシン機能を搭載したBDレコーダーで、現行モデルの「DBR-M4008」「DBR-M3009」の後継機として投入される。

最大の特徴が「クラウドAI高画質連携」の特徴。

詳細ジャンルやコンテンツ毎の画質特性をクラウドから取得し、視聴中のコンテンツに適切なパラメータを適用することで高画質化する薄型テレビ・レグザの「クラウドAI高画質テクノロジー」と連携動作することで、タイムシフトマシンの全録、通常録画番組をより最適な画質で再生できるようになった。

具体的には、タイムシフトマシンで長時間録画(AVC録画)した番組の解像度補正や色調補正がレグザ側で適用され、自然な色合いが再現できるという。

処理前
処理後(イメージ)

動作の仕組みとしては、クラウド上にある映像調整データバンクのデータベースを、タイムシフトマシンがダウンロード。番組を再生する際、該当番組にマッチするデータベースをレグザ側に通信することで、レグザが最適なパラメータを適用し表示する。

高画質化できるのは、タイムシフトマシンのHDD上にある録画終了済み番組。HDMI接続ほか、DLNA経由での再生時にも適用される。ただし、BDにダビングした録画番組を再生する際は、パラメータ適用は不可。また同機能を利用するには、接続するテレビが“クラウドAI高画質対応レグザ”でなければならない。クラウドAI高画質対応レグザは、4K有機EL「X9400」「X8400」、4K液晶「Z740X」「M540X」シリーズなど。

クラウドAI高画質連携は、X9400/X8400、Z740X/M540XなどのクラウドAI高画質対応レグザで動作する

クラウドAI高画質連携以外にも、レグザ接続時の機能を引き続き搭載。

タイムシフトリンク対応レグザと組み合わせると、レグザのリモコンから「始めにジャンプ」「過去番組表」「ざんまいスマートアクセス」が簡単に呼び出せるほか、タイムシフトマシン内蔵レグザの場合は、レグザ側の過去番組表とレコーダー側の過去番組表が一覧表示される「統合過去番組表」が楽しめる。

また主要9社のテレビのリモコンコードに対応しており、レグザブランド以外のテレビと組み合わせることも可能。その場合は「始めにジャンプ」と「過去番組表」の機能が利用できる。

タイムシフトリンク対応レグザの場合は、レグザリモコンの[タイムシフトリンク]ボタンから「始めのジャンプ」などにアクセスできる
統合過去番組表

搭載するチューナーは、タイムシフト用として、地上/BS/110度CSデジタル×3、地上デジタル×1。さらにタイムシフト・通常録画兼用として地上/BS/110度CSデジタル×3基備えており、最大7チャンネルまでの同時録画に対応する。

M4010とM3010の違いはHDD容量で、M4010が4TB、M3010が3TBを内蔵。7チャンネルをスマホ長時間画質で録画した場合は、M4010で約13.5日、M3010で約10日分。6チャンネルの場合は、M4010で約15.5日、M3010で約11.5日分の番組録画が可能。

録画モードは、DRモードのほか、AVC最高画質、AVC高画質、AVC中画質、スマホ高画質、スマホ長時間画質から選択可能。背面には、タイムシフト・通常録画用のUSBポートを2系統用意しており、最大8TBまでの外付けUSB HDDが追加できる。

6チャンネル録画時の「過去番組表」
「時短で見る」のメニュー画面

放送時間よりも時間を短縮して番組を楽しむ「時短」機能を搭載。リモコンの「時短」ボタンを押すと、[時短で見る]画面が起動。通常再生ほか、CMをスキップして本編だけを見られる「らく見」、らく見を1.3倍速再生する「らく早見」、5分で番組をダイジェスト再生する「飛ばし見」が利用できる。

スマホアプリ「スマホdeレグザ」(iOS/Android対応、無料)にも対応。

アプリを使えば、放送中の番組や録画済み番組を宅外・宅内でスマホ視聴できるほか、録画予約や人名番組検索、オフライン環境でも番組再生できるスマホ持ち出し、録画番組の時短再生などが行なえる。

なお新モデルでは、前機種ではできなかった番組の音声検索や音声操作ができるようになっているという。

「スマホdeレグザ」のメニュー

BDドライブも搭載し、BD/DVDのダビングや再生に対応。

簡単な編集操作で、録画番組の時短する部分(らく見で再生した部分など)だけを手軽にディスクへダビングできるおまかせダビングや、ダビング先の容量に合わせて画質調整するかんたんダビング、2番組以上を一度にダビングできる詳細ダビングなどを用意する。Ultra HD Blu-ray(UHD BD)再生はできない。

HDMI出力を1系統備え、HD映像の4K/24pアップコンバート出力に対応。IEEE 802.11ac対応の無線LANやEthernet、SDカードスロット、USB端子を備える。なお、前機種まで搭載されていたアナログ音声とコンポジット入力は無くなった。

動作時の消費電力は41Wで、BSアンテナ電源給電時は63W。年間消費電力は、M4010が24.3kWh/年、M3010が24kWh/年。

突起部を含む外形寸法は430×219×59㎜(幅×奥行き×高さ)。重量は約3kg。

背面(DBR-M4010)