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ハイセンス、BT.2020色域を107%カバーするレーザーテレビ

ハイセンスは11日(米国時間)、オンラインイベント「CES 2021」において、新しいRGBレーザー光源アーキテクチャを搭載した「TriChroma Laser TV」を海外発表した。非常に高い色純度を備え、BT.2020色域を107%カバーするという。サイズは75型と100型をラインナップする。

レーザーテレビは、レーザー光源の超短焦点型プロジェクターを使用した大型のディスプレイ。ハイセンスは2014年より、海外市場においてレーザーテレビを展開してきた。

超短焦点プロジェクター部
フロント部には、様々な情報が表示できるインタラクティブディスプレイを採用。天面からは、スピーカーユニットが迫り出す

今回発表した、最新のレーザーテレビ「TriChroma Laser TV」では、新しいRGBレーザー光源アーキテクチャを採用しているのが特長。様々なカラーレーザーが個別にパッケージ化され、さらに緻密に制御されることで、より純粋な色再現性能を獲得。一般的なテレビを超える、430nitsの明るさを実現したという(75型は350nits)。

非常に高い純度を備えた3つの原色光源が、飛躍的な色再現性能を提供し、オリジナルRGBカラーで128%の色改善を実現。BT.2020色域においては107%に達するという。またDCI-P3色域も151%にカバーし、「ハイエンドの映画館のほぼ50%を上回る色再現性能」とする。

RGBレーザー光源を使うことで、広い色域を実現
BT.2020色域においては107%をカバーするという

TriChroma Laser TVにはスマート機能も搭載しており、内蔵のAIスマートカメラと連動し、オンラインカラオケやフィットネスなども楽しめるという。

なお、ハイセンスのレーザーテレビは、2020年に前年比288%増加し、米国、メキシコ、オーストラリアを含む世界17カ国で大きな業績を上げたとのこと。同社は、ソニックスクリーンレーザーテレビ、10,000ルーメン以上の業務用レーザーテレビ、ロールスクリーンが立ち上げるセルフライジングレーザーテレビなどを発売し、「レーザーディスプレイ技術を新しいマイルストーンに導く」としている。