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ELAC、JET 6ツイーター搭載“キール直系”で33万円から「Solano BS 283.2」
2024年5月24日 08:30
ユキムは、ELACの第6世代JETツイーター採用スピーカー「Solano 280.2」シリーズ計3モデルを、2024年6月に発売する。価格はフロアスタンディング型「Solano FS 287.2」が66万円/ペア、ブックシェルフ型「Solano BS 283.2」が33万円/ペア、センタースピーカー「Solano CC 281.2」が23.1万円。仕上げはハイグロス・ブラックとハイグロス・ホワイト。
Solanoは2021年に登場した、ドイツ・キールの自社工場で生産される“キール直系”スピーカーシステムのなかで、もっとも身近なプライスタグを持つシリーズ。'21年リリースのSolano 280シリーズは260シリーズ('14年発売)の後継として、エンクロージャー制振に寄与するアルミベースの採用、共振を抑えるアルミ・ダイキャスト製のフレーム・バスケット、最新の音響解析でデザインされた理想的な放射特性を実現したウェーブ・ガイドの装着など、ELACの新基軸であるVela 400シリーズのコンセプトに基づいた最新技術を継承している。
そんなSolano 280シリーズがJET 6ツイーターの完成を受けて「2.0」に進化した。フロアスタンディング型「Solano FS 287.2」とセンタースピーカー「Solano CC 281.2」はJET 6ツイーター×1、150mm AS CONEウーファー×2の2.5ウェイ・バスレフ型、ブックシェルフ型「Solano BS 283.2」はJET 6ツイーター×1、150mm AS CONEウーファー×1の2ウェイ・バスレフ型。
マルチチャンネル構築時に組み合わせるサブウーファーは、最新アプリ「SUB CONTROL 3.0」に対応したVarroシリーズ「PS 250」や「RS 500」が推奨モデルとなる。
25mmドームの10倍の面積を持つJETツイーターは、優れた周波数特性と高いパワー・ハンドリング、低歪みが特徴で、ハンドメイドで製作されている。JET 6は、JET 5からいくつかの変更点があり、カプトン素材にプリントされた導電アルミニウム・パターンの厚みに変化を持たせ、振動板の質量分布に変化を与えている。
さらに、フォイル・レイアウト(振動板の畳み幅)を従来の2パターンから数種類の複雑な組み合わせに変更。これにより、共振の低減とTHDの改善を実現し、周波数特性のリニアリティ向上にも寄与しているという。
AS CONEウーファーは、ELACとしてはこのクラスで初めてとなる高剛性フレーム構造を採用。可動域の広いロングストローク・ボイスコイルのレスポンスをしっかりと支えるだけでなく、システム全体の制振とSN向上に大きく貢献している。アルミニウム振動板には280シリーズで採用された新しいアルマイト処理が施されており、ペーパーコーンとのハイブリッド構造により「内部損失に優れたニュートラルで自然な再現性が特長」とのこと。
キャビネットは、Velaで採用された工法を効率よく継承。エンクロージャーはアルミ製の堅牢なベース部にマウントされることで、低重心による安定した制震構造となっている。フレア型のグラス・ファイバー製バスレフ・ポートはダウンファイアリング式で、壁反射の影響を受けにくくしている。エンクロージャー内部で発生する強力なエネルギーを受けとめるためスピーカー・ターミナルには頑丈なアルミニウム・プレートを採用した。
ネットワークは、磁気歪みを排した大型空芯コイルを装着したウーファー専用基板と、高品位パーツで構成されたツイーター専用基板を、それぞれの干渉を防ぐためセパレート構成で搭載。内部配線にはVan den hul製ケーブルを採用。スピーカー・ターミナルはウーファーからの逆起電力をキャンセルするのに有効なバイワイヤリング接続に対応している。
各モデルのスペックは以下のとおり。
Solano FS 287.2
- 型式:2.5ウェイ・バスレフ型
- ユニット:JET 6×1、150mm AS CONE×2
- 能率:87dB(2.83V/1m)
- インピーダンス:4Ω(最低保証3.5Ω)
- 周波数特性:30~50,000Hz
- クロスオーバー周波数:450/2,400Hz
- 入力:130W(定格)/170W(最大)
- サイズ:260×300×985mm(幅×奥行き×高さ)
- 重量:19.0kg
- 仕上げ:ハイグロス・ブラック/ハイグロス・ホワイト
Solano BS 283.2
- 型式:2ウェイ・バスレフ型
- ユニット:JET 6×1、150mm AS CONE×1
- 能率:85dB(2.83V/1m)
- インピーダンス:4Ω(最低保証 3.2Ω)
- 周波数特性:41~50,000Hz
- クロスオーバー周波数:2,400Hz
- 入力:70W(定格)/100W(最大)
- サイズ:190×248×331mm(同上)
- 重量:8.0kg
- 仕上げ:ハイグロス・ブラック/ハイグロス・ホワイト
Solano CC 281.2
- 型式:2.5ウェイ・バスレフ型
- ユニット:JET 6×1、150mm AS CONE×2
- 能率:87.5dB(2.83V/1m)
- インピーダンス:4Ω(最低保証 3.6Ω)
- 周波数特性:34~50,000Hz
- クロスオーバー周波数:450/2,400Hz
- 入力:120W(定格)/160W(最大)
- サイズ:500×248×190mm(同上)
- 重量:12.0kg
- 仕上げ:ハイグロス・ブラック/ハイグロス・ホワイト