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ソニー、高さ方向にも音を広げるワイヤレススピーカー。「360 Reality Audio」認定
2021年3月23日 13:05
ソニーは、本格展開を発表した立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」に対応したワイヤレススピーカーとして6.1chの「SRS-RA5000」と、下位モデルの「SRS-RA3000」を発表した。どちらも4月16日発売で価格はオープンプライス。店頭予想価格はSRS-RA5000が66,000円前後、SRS-RA3000が36,000円前後。カラーはRA5000がブラック、RA3000がブラックとライトグレーの2色。
水平方向だけでなく、高さ方向にも音を広げるという全方位スピーカーシステム。部屋のどこにいても均一な音質を体験できるとする。「360 Reality Audio」認定を受けており、360 Reality Audioの処理が行なわれた楽曲を、1台のスピーカーで全方位に広がる音で楽しめるほか、通常の2ch楽曲を再生する際も、より臨場感と広がりのあるサウンドで楽しめる「Immersive Audio Enhancement」機能を搭載した。
360 Reality Audio対応楽曲を再生する場合は、Bluetooth接続では再生できず、ワイヤレススピーカー本体をWi-Fiネットワークに接続する必要がある。発売時点での対応ストリーミングサービスはAmazon Music HDとnugs.net。
さまざまな視聴環境でも最適なバランスで音楽を楽しめるように、周囲の環境を測定し、最適な音のバランスに自動補正するキャリブレーション機能を採用。SRS-RA5000では購入後はじめて電源を投入した際に自動で環境を測定して補正が行なわれる。本体ボタンを操作すれば任意での測定も可能。
SRS-RA3000の場合は、楽曲再生中に自動で環境測定が行なわれるため、部屋から部屋へ持ち運んだ場合も設定が簡単という。なお、両機種ともバッテリーは内蔵していない。
そのほか、毎曲ごとに音を分析し、急激な音量変化を回避するために、音量を自動で調整する機能も搭載、対応のブラビアとBluetoothで接続して、テレビの音を低遅延でスピーカーから再生することも可能。テレビの2ch音声も、Immersive Audio Enhancementで広がりのある音で楽しめるという。Spotify Connect、Google Chromecastにも対応した。SRS-RA5000はNFCも利用可能。
GoogleアシスタントもしくはAmazon Alexa搭載スマートスピーカーに話しかけることで、SRS-RA5000/3000からストリーミングサービスなどの音楽を再生可能。ホームネットワーク内のWorks with the Google アシスタントに対応したオーディオ機器からも同じ音楽を同時に再生する、マルチルーム機能を使用することもできる。
Bluetooth 4.2対応で、コーデックはSBCとAACをサポート。オーディオ入力端子も備える。オーディオ入力端子は入力されたアナログ信号を、96kHz/24bitのADコンバーターで処理することで入力信号をロスなくデジタル信号化する。
ドライバーはSRS-RA5000が、約46mm径の上向きスピーカーを3基、ミッドスピーカーを3基、約70mm径のサブウーファーを1基搭載。上向きスピーカーは天井反射を利用し、高さ方向の音場を再現する。ミッドスピーカーは水平方向の音場を再現し、音を水平に広げる。いずれのスピーカーも振動板には独自のMRC(発泡マイカ)素材を採用。上向きスピーカーユニットとミッドスピーカーユニットには高磁力ネオジウムマグネットを搭載している。
独自のオーディオテクノロジー「S-Master HX」や「DSEE HX」を搭載しハイレゾにも対応。圧縮音源の高域を補完する。
SRS-RA3000は、約80mm径のフルレンジスピーカーとビームツイーター、パッシブラジエーターを2基ずつ搭載。フルレンジスピーカーは上向きに配置され、振動板の先に備えられたオムニディフューザーで音を全方向へ拡散する。ビームツイーターは天井へと効果的に音を反射させ、立体的な音場を実現するとのこと。
CD音源や圧縮音源をアップスケーリングするDSEEを搭載。またSRS-RA3000のみ防湿仕様を備える。
外形寸法と重さはSRS-RA5000が235×225×329mm(幅×奥行き×高さ)、約4.9kg。SRS-RA3000が146×266×247mm(幅×奥行き×高さ)、約2.5kg。
発売に先駆け、3月24日からは全国のソニーストアで先行体験ができる。
