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ソニーPCL、Crystal LEDを曲面状に配した「清澄白河BASE」

ソニーピーシーエル(ソニーPCL)は、先端技術による新たな表現手法や体験を生み出し発信する場として、「清澄白河BASE」を、2月1日にオープンする。ソニーの高画質LEDディスプレイ「Crystal LED Bシリーズ」を使用した国内初となる常設のバーチャルプロダクションスタジオを持つ。

住所は東京都江東区石島2番14号。バーチャルプロダクションスタジオをはじめ、先端技術を活用した制作機能を備えるソニーPCLの新たなクリエイティブ拠点に位置づける。

バーチャルプロダクションスタジオでは、解像度9,600×3,456ドット(横15.2m×高さ5.4m)のCrystal LED Bシリーズを曲面状に配置し、高精細な映像を高輝度・広色域・高コントラストでバーチャルプロダクションに最適な画像を描き出す。照明の反射を抑える低反射コーティングと広い視野角により、自由なカメラワークでの撮影を可能にした。

スタジオ天井にも、解像度1,008×1,008ドット(横7m×高さ7m)のLEDパネルが設置されており、環境光として自然でリアルな被写体への映り込み表現を実現している。

高解像・広色域に対応し、幅広い輝度条件下で豊かな階調表現が可能なデジタルシネマカメラ「VENICE」も設置。Crystal LEDとの組み合わせは、色再現や階調表現における親和性が高く、編集作業の軽減とクオリティの高い映像制作を実現した。

床面積約760平方メートル の車両撮影に対応したスタジオ環境で、自走式駐車場からスタジオへの乗り入れが可能。ソニーPCLの各制作拠点との連携による人材・制作環境の拡張や新しいワークフローの提案・提供を受けられるほか、控室、シャワールーム、ミーティングルームなどのユーティリティスペースも設置されている。

ソニーPCLは、CM、映画、ドラマ、ミュージックビデオからオンラインイベントまで幅広いジャンルの映像コンテンツ制作をはじめ、高精細映像のニーズが高い企業のデザイン部門やマーケティング部門などのエンタープライズ領域向けのコンテンツ制作にも取り組むとともに、ソニーグループやソニー、ソニーイノベーションスタジオ(米国)との連携を通じてバーチャルプロダクションによる制作ソリューションの拡充を進める。

また同社が持つ様々な映像制作のノウハウや技術を活用した表現手法と制作ワークフローの提供および研究開発を通じて、 映像制作者やクリエイターの思いを形にするためのクリエイティブワークを実現していく。