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ヘッドフォン祭mini開幕。DITA約50万円の最上位、FiR Audio新IEM

DITA、新フラッグシップイヤフォン「Perpetua」

フジヤエービックは29日に「春のヘッドフォン祭2022 mini」を東京・中野の中野サンプラザにおいて、事前登録制で開催。その中でfinalが発表会を実施。取り扱いブランドDITAから、新フラッグシップイヤフォン「Perpetua(パーペチュア)」を、FiR Audioから新IEMシリーズ「Frontier」を発表した。

DITAのPerpetuaは、5月中旬予約開始、5月下旬発売予定。予定価格は50万円程度。FiR AudioのFrontierシリーズは、ユニバーサルが6月予約開始及び発売予定、カスタム版は6月受付開始。ラインナップと予定価格は以下の通り。

  • DITA Perpetua 50万円前後
  • FiR Audio Frontier Xenon-6 55万円前後
  • FiR Audio Frontier Krypton-5 45万円前後
  • FiR Audio Frontier Neon-4 35万円前後

DITA Perpetua

DITAの創業から10年間のテクノロジーの集大成として開発された、新しいフラッグシップイヤフォン。筐体・ドライバー・内部配線・ケーブル・プラグまで、この「Perpetua」のために全て新たに設計されたという。

軽量で高剛性のチタン筐体を採用。ロゴ部には高級時計にも使われるサファイアガラスを使用。

内部には、新開発12mmダイナミック型ドライバー「Perpetua-Driver」を搭載する。これまでの10mmドライバーと比べて振動板の面積は65%増加。振動板には帝人のTEONEXという優れた強度特性をもつ特殊樹脂を使用し、高精度なドライバーに仕上げているという。内部配線にはAUDIO NOTEの純度99.99%の純銀線を使用する。

内部配線にはAUDIO NOTEの純度99.99%の純銀線を使用

イヤフォンケーブルは、新開発の「コイルオーバーケーブル」。Perpetuaのオープンなサウンドステージを実現するために設計されたオリジナルのケーブルで、導体に高純度無酸素銅(PCOCC)を使用し、芯線に6mmのピッチで線材を巻き付ける特殊なコイル構造になっている。

さらに、DITA製品でお馴染み、交換可能なプラグ「Awesome Plug」も進化。接合部がさらにタフになった「Awesome Plug2」となった。接合部分がステンレスになっているほか、コイルオーバーケーブルの太さに合わせての進化となる。

他にも、収納ケースに質感と使い心地に優れたイタリアンレザーのケースを採用したり、蓋が自然とゆっくりと閉まるように設計されたこだわりのキャニスターケースも付属するなど、付属品にもこだわりぬいている。

Awesome Plug2

FiR Audio

FiR Audioは、アメリカ最古のIEMブランドである64 AUDIOで20年以上IEMを設計・製造してきたBogdan(ボグダン)とAlex(アレックス)の兄弟とその友人であるDaniel(ダニエル)によって設立された。

Frontierシリーズは、FiR Audioがこれまでに培ったノウハウと新開発のテクノロジーとを組み合わせ、「従来のIEMでは不可能とされていた、解像感が高く密度の濃い音でありながら、今までにない開放的な音の広がりを実現できる」というシリーズ。

ユニバーサルだけでなく、カスタムバージョンもオーダーできる

全機種に共通する特徴として、4つのテクノロジーを内包している。

1つは「キネティックベース」で、耳周りの皮膚や軟骨に密着し、低域の振動を伝えるユニット。「IEMでもしっかりした低音を実現できる」という。

キネティックベース

さらに、内蔵するBAは、音の出口を設けていないオープン型のBAを採用。そのBAから発せられた音が、サウンドリアクターという音響調整の部屋に入る事で、中高域をのびやかに響かせる効果が得られるという。

オープンドライバー
サウンド・リアクター

さらに、「サウンド・リフレクター」で音を反射させ、なめらかにする。また、「アトムベンディングシステム」を導入する事で、外耳道の中が密閉され、鼓膜に圧力がかかって“聴き疲れ”しないよう、圧力を外側に逃がしている。これにより、聴き疲れを解消すると共に、サウンドとしても広がりが得られるという。

他にも、筐体の耐久性を高めたり、2 Pinコネクターに1,000回の挿抜が可能な耐久性の高いソケットを採用、リケーブルのRCAコネクタにも5,000回の挿抜に耐えるものを使うといった、「リジッドテクノロジー」も導入している。

サウンド・リフレクター
アトムベンディングシステム
リジットモジュールシステム
Xenon-6

Xenon-6のドライバー構成は以下の通り。

  • 1×10mm キネティックベースダイナミックドライバー
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(Low)
  • 2×オープン型BA ドライバーユニット(Mid)
  • 1×オープン型BA 型のドライバーユニット(High)
  • 1×オープン型静電型ドライバー(Ultra-High)

サウンドは、「生演奏を目の前で聴いているかのような、高い解像感のリアルなサウンドを体感できる。いつもの音楽がよりダイナミックで壮大な世界であることに気付くはず。 キネティックベースにより10mmダイナミックドライバーからの低音を増幅させ、より迫力のある低域をお楽しみいただける。さらに超高域用に静電ドライバーを搭載し、楽曲の細部まで鮮明に再現します」としている。

Krypton-5

Krypton-5のドライバー構成は以下の通り。

  • 1×10mm キネティックベースダイナミックドライバー
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(Low)
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(Mid)
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(High)

5ドライバーのIEMの中でも最高峰のサウンドを誇るモデル。「これまでにない透明感で微細な音の粒立ちをも際立たせ、楽器の音色や音の重なりを細部まで余すことなく、圧倒的なクオリティーで再現する」という。

Neon-4

Neon-4のドライバー構成は以下の通り。

  • 1×10mm キネティックベースダイナミックドライバー
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(Low)
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(Mid)
  • 1×オープン型BA ドライバーユニット(High)

「滑らかで濃厚、かつ高い解像感のあるサウンドを楽しみたい方におすすめのモデル。豊かな中高域と高域が最大の特長で、華やかで臨場感のあるサウンドが楽しめる」という。

各製品の詳細は追って掲載する。